ウーラーボーマ
うーらーぼーま
「ウーラー一族の本当の恐ろしさ、見せてやるぞ」
「我等を、ただの兵隊呼ばわりはやめていただこう。我等は死をも恐れぬ勇気と、ラゴーン様への忠誠心でこの世を地獄と化すのだ!」
登場話:第11話「爆発!ウーラー街道!」
暴魔獣の1体であり、ウーラー一族達の族長。ただし、これは彼自身の自称及びシーロンからの呼び名であり、レーダからは「ウーラー一族の英雄」とか「ウーラー一族最強の勇者」と称されている。
外見もウーラー兵が酋長の意匠をまとったような姿をしており、頭部と腹部の赤い目が特徴。巨大な鎌を武器としており、戦闘では光線を発射して攻撃して来る。
劇中ではかつて「ウーラー街道」と呼ばれ、大量のウーラー兵が眠っている国道44号線から彼等を目覚めさせ、地上をウーラー兵で埋め尽くそうと画策。そのために同胞を地底に埋めさせて爆発させるウーラー人柱を実行した。
レーダの儀式によって復活を遂げると、かつてのウーラー街道で現在は国道44号線と呼ばれている場所に赴き、そこに眠っているウーラー兵達を蘇らせようと目論む。
すると国道44号線をマサヤ達の乗る車が通り掛かったため、ウーラー兵を召喚。その物量で力を追い詰める中、マサヤ達が乗っている車を逃走させた当の力はレッドターボに変身して応戦し、ターボレーザー剣とターボレーザーでウーラー兵達を一掃するも、ウーラーボーマは同胞達による人海戦術で押し切ろうとし、あまつさえも国道44号線沿いの街を大混乱に陥れる。
マサヤ達の乗った車をバイクで追い掛けようとする力に戦線を離脱されるも、マッハターボで駆けつけたブラック達4人をウーラー団子で苦戦させられると、更にバイクでマサヤ達の元に向かう力もウーラー団子で妨害。バイクから弾き落としてのけた。
その後、ラゴーンの前にウーとラーの2名と共にレーダに連れられると、ジャーミンから「数に物を言わせただけではないか。いかにも最下級の兵隊一族がやりそうなことだわ」とその戦いぶりを辛辣に評価されたために上記下段の台詞で反論。「死をも恐れぬ勇気と私への忠誠心。早く見せてみよ!」と言うラゴーンの命を受け、改めて国道44号線に眠る同胞達を目覚めさせるべく行動を開始する。
「ウーラー一族の真価、今こそ見せてやる。ウーラー人柱!」
族長である自身の命を受けたウーラー兵を地中深くに潜り込ませ、自爆させることで大地震を引き起こすウーラー人柱により、ウーラー街道の同胞達を復活させようとするウーラーボーマ。
だが、程無くして駆けつけたレッドにそれを阻まれてしまう。更にブラック達が遅れて駆けつけた為、5人との本格的に戦闘に突入すると、他の4人がターボカセットでウーラー兵達を蹴散らす中、自身は光線を放ってレッドを倒してのけるも、それはやられた振りをした彼の演技であった。そして止めを刺さそうと近づいて攻撃しようとしたところをGTソードで受け止められ、そのままターボレーザー剣を突き刺されてしまう。
更に、ターボレーザー剣との二刀流で放つGTクラッシュの追撃を受け、怯んだところに5人の放つプラズマシュートを喰らって倒される。
直後にレーダの奏でる魔笛透視杖からの暴魔再生巨大化光線で再生巨大化すると、巨大戦ではターボロボのパンチをよけつつ、大鎌を振るって立ち向かう。再度繰り出された相手のパンチに負けずに反撃するも、高速剣ですれ違いざまに斬られ、ターボカノンの銃撃を止めに喰らって爆散した。
ウーラーボーマの死後、彼の墓標には無数のウーラー兵が集まり、日没の中で彼の死を追悼すると同時にターボレンジャーへの復讐を誓うのであった……。
レッドが倒された振りをしてウーラーボーマに剣を突き立てる場面を見て、正義のヒーローとしてそれはどうかと思う者もいるだろうが、そうでもしなければ倒せない程彼が手強かったと納得するか否かは視聴者の裁量に委ねられる。
モチーフは言うまでも無くウーラー兵で、戦闘員モチーフの怪人としては『バトルフィーバーJ』のミミズ怪人以来、10年振りの登場となった。
本編に登場した国道44号線は劇中だと武蔵野市周辺に有るとされるが、実際には北海道に存在する国道である。
声を演じた丸山氏は第2話にてイワガミボーマ、第6話にてペロペロボーマの声をそれぞれ演じており、続く第15話のダルマオトシボーマ、第38話のジゴクエボーマ、第42話のデビルボーマ、第49話のヤミクモボーマの声も兼任している。