「弱き者は屍となり、より強い者、より残忍な者だけが生き残る、それがインフェルシアの掟だ!」(Stage.3)
データ
身長:263センチメートル(巨大時:50.3メートル)
体重:143キログラム(巨大時:27.3トン)
得意能力:ヘルファング地獄斬り、ドラゴンネックロック地獄投げ
概要
インフェルシアの最高司令官である初代最高幹部。
怪力の持ち主で剛力無双の強さを誇る闘将。妖幻密使バンキュリアを従え、冥獣帝ン・マに対して絶対の忠誠を誓っている(マジレンジャーとの最終決戦では、追い詰められた際にさらなる地位を渇望していることが判明しており、最終的には「冥獣帝」まで登り詰めインフェルシアの頂点に君臨しようとしているらしい事が明らかになったが、作戦行動や公式ホームページとは矛盾がある)。
元々は一ハイゾビルでしかなかったが、体の半分以上を機械に改造し、数々の死線を乗り越え戦い抜いて勝利したことで現在の地位を手に入れた。インフェルシアの精神を具現化したとも言える叩き上げの軍人であり、ガチのただの戦闘員からの叩き上げキャラである。
当然ながらその戦闘力も非常に高く、ハイゾビル3000人以上にも相当するとされる恐るべき怪力で以て、ン・マの牙から作られた底皇剣ヘルファングを軽々と振り回す。
性格は短気で荒々しく、怒りが頂点に達すると全身から蒸気を噴出する。弱者は徹底的に叩きのめされるというインフェルシアの掟の下、失敗した者・敗北した者に対しては、容赦なく制裁を加える。しかし、こうした非情な姿勢もまた上記の経歴に起因しており、「他でもない自分自身がその掟の下で、数え切れない程の死線を乗り越えて成長してきた」という絶対的な自信に裏打ちされた価値観でもある。全身に渡る傷や改造の跡もその壮絶な人生を物語っており、叩き上げの将軍でもあるが故に、非情な独裁者でありながらも、バンキュリアを初めとして部下達からの支持は非常に厚い。
上記の強大な力故に魔導騎士ウルザードの魔法がないと地上に出られないが、当のウルザードとの関係は互いに取っ組み合う程に「険悪」の一語に尽き、彼を「マジトピアのスパイではないか」と疑ったことさえある程(実際に、これはある意味では正しかったのだが)。
作戦の方向性としては冥府門を開けることに拘っており、良くも悪くも叩き上げらしい実力でゴリ押す作戦を好んでいる。また、彼の性格を考えれば容易に想像はつくが、本来なら最前線で指揮を執るのを好む性質だったようであり、ウルザードの助力無しでは地上に出られないせいで常に怒りを溜めており、地上界侵略を著しく阻止するマジレンジャーを「魔法使いのガキ共」と憎んでいる。
一方、バンキュリアに命じてウルザードの暗殺を謀るという策謀家的な一面や、部下を労ったり、冥獣グールに特訓を持ち掛け、それに自ら付き合い、本当に強化してしまうという一面もある。
活躍
Stage.6でウルザードの魔法によって巨大な姿で地上界へ出現すると、マジキングに魔法合体できないマジレンジャーを驚異的なパワーで追い詰める。
しかし、爆発的で膨大な魔法力を発揮したマジフェニックスによってインフェルシアに強制送還されてしまい、今度はウルザードの魔法でも地上に出現できなくなってしまう。
その後は、中々地上へ出られず怒りが溜まっており、蟲毒房三冥獣に冥府門を開ける鍵を見つけ出させようとした結果、冥獣スケルトンが遂に冥府門の鍵であるリンを発見する。冥府門が出現した際には、まだ開ききっていない門を強引にこじ開けて、再び地上に出現する荒業を披露した。
その後は冥獣ガーゴイルとの連携と「ヘルファング地獄斬り」で、マジキングを合体解除にまで追い込んだ上でガーゴイルと共に地上界を蹂躙し、魁がリンを助け出すまでの時間稼ぎとしてガーゴイルを倒して挑んできたマジドラゴンをも敗り、さらにマジマジンに分かれたマジレンジャー4人を圧倒する。しかし、リンを助けた魁がバリキオンを連れて帰還し、最期はマジキングの「魔法家族斬り」を喰らい「この俺が…凱力大将ブランケンが……!」という台詞と共に爆散した。
敗北後、残ったヘルファングはウルザードが引き継ぐことになり、この剣から更に強力なウルサーベルに鍛錬された。
余談
モチーフはフランケンシュタインの怪物。人体の継ぎ接ぎをメカに置き換えている。
何気にスーパー戦隊シリーズにおいて、巨大戦で必殺剣を使用した怪人はこのブランケンがシリーズ初である。
また、過去作品おいて戦闘員をモチーフにしてそこから経歴をスタートした怪人は多いが、彼はその中でも通常怪人どころではなく、最高幹部にまで上り詰めた非常に珍しいケースでもある。
声を演じた江川氏は昨年の『特捜戦隊デカレンジャー』にてクリスト星人ファーリー役で出演していた。3年後の『炎神戦隊ゴーオンジャー』ではバスオンの声を担当する事となる。
関連タグ
邪悪竜、リンリンシー:こちらは戦闘員から一般怪人に成り上がる翌年と2年後の例。
ドーラフランケ:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場したフランケン繋がりの戦隊怪人。
ヨゴシュタイン、西洋妖怪フランケン:同じくフランケン繋がりの後輩達。
メサイア(ゴーバスターズ):7年後に登場する、同じく人間界に出たくても出れずフラストレーション溜まりまくりの敵の首領。
Mツヨインダベー:こちらも戦闘員から幹部に昇格した怪人達……だが、強さのムラが激しい。
ドッガ:『仮面ライダーキバ』に登場するフランケン繋がりの味方怪人。
グローザム:翌年の『ウルトラマンメビウス』に登場する中の人&パワーファイター繋がりの宇宙人。