「これで太陽の下でも好き放題だぜ!」
CV:江川央生
データ
- 登場話:Episode.14「プリーズ・ボス」
- 身長:205cm
- 体重:98kg
- 出身地:クリスト星
- 罪状:19の星における合計257件の強盗殺人の罪
- ジャッジメント:デリート許可
概要
ニンニクに弱いとされているクリスト星人のアリエナイザー。
上記の弱点と日光に弱いという吸血鬼のような特性を持つ宇宙人で、夜の闇に紛れて数多くの犯罪を犯してきたが、太陽の下でも思うがままに悪事を働きたいと常々考えていたところ、光を吸収する特殊金属「ルナメタル」の噂を聞きつけ地球に襲来した。
両腕から触手を伸ばして相手を捕えることが可能。ルナメタルを飲み込んで以降は体色が変わり、周りの光をすべて吸収することで日中でも行動可能となり、さらに戦闘力も向上した。この形態は「バーニング・ファーリー」とも呼ばれる。
スペシャルポリスの情報によると、クリスト星は太陽の光が届かない辺境にあり、一日中暗闇に包まれている。そのためクリスト星人の眼は夜でも見えるように発達し、光に対する免疫がないため太陽の光を浴びるとダメージを追ってしまうというハンデを抱えていた。
一日中夜しかないクリスト星には「おはようございます」という挨拶はありえないらしい。だが、「こんにちは(今日は)」に相当する挨拶があるのかは不明。
また、テツがスペキオン星人ジェニオを捕らえた惑星もこのクリスト星である。
劇中での活躍
エージェント・アブレラから怪重機「デビルキャプチャー4」を購入し、街中で暴れさせている間にルナメタルを奪って飲み込み、太陽の下でも活動が可能になった。
ドギーに頼って満足に力を出せないでいるデカレンジャーを腕から伸ばす触手で追い詰めたが、吹っ切れて日ごろのコンビネーションを発揮し始めた5人に徐々に追い詰められ、ハイブリッドマグナムの攻撃に怯み「19の星における合計257件の強盗殺人の罪」でデリート判決を受け、ディーバズーカの攻撃でデリートされた。
講談社特製スーパービデオ『超必殺わざ勝負!デカレッドVSデカブレイク』ではシミュレーターのエネミーとしてバーニング・ファーリーが登場。1体目はデカレッドのギャラクシームーンサルトショット、2体目はデカブレイク電光拳プラズマフィストで倒された。
余談
モチーフは吸血鬼と狼男。
ルナメタルによる強化後のファーリーはハンデがあったとはいえデカレンジャーの初期メンバーを苦しめる実力者であり、デカレンジャーの序盤最大の壁とも言える存在だったが、結果的に彼らの成長を助長する形で敗れ去ったのは皮肉と言える。
出身星と名前の元ネタは、吸血鬼役を多く演じたことで知られる映画俳優クリストファー・リー。彼が飲み込んだルナメタル(5年後の30分後に放送されたライダーの一形態とは関係ない)の名前の由来はそれぞれ「月」と「金属」を意味する「ルナ」+「メタル」で、その光を吸収する効果も「月が太陽光に照らされて夜空に輝く」という特徴に掛かっているものと思われる。
声を担当した江川氏は『百獣戦隊ガオレンジャー』にてウェディングドレスオルグの声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は3年ぶりとなる。また、翌年の『魔法戦隊マジレンジャー』では凱力大将ブランケン、その3年後の『炎神戦隊ゴーオンジャー』では炎神バスオン、その10年後の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ではライモン・ガオルファングの声でレギュラー出演している。
海外リメイク版である『パワーレンジャー・S.P.D.』では、「ドラケル」というドラキュラに因んだ名前で、彼が狙った物は「災いの石」という地獄の底から持ち出されたという言い伝えがある程危険な石で、クラス5の危険汚染物質を収納・運搬する際に用いる格納シールドに収納されていない状態で触れた生物の細胞と同化して悪のエネルギーを強化するという魔空空間や幻夢界や不思議時空と同じ効果をもたらす代物となっていて、それによってドラケルは太陽光に耐性を得たという展開になっている。
関連タグ
トットパット:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場した吸血鬼繫がりなデザインの幹部怪人だが、こちらのそれはコウモリ寄り。