「この謎は誰にも解けないよ……僕の『秘技』は芸術だからね……」
「今、何つったァ……? "くだらない"だとォ!!?」
データ
登場話 | Episode.41「トリック・ルーム」 |
---|---|
身長 | 188cm |
体重 | 86kg |
出身地 | アサシン星 |
罪状 | 殺し屋として1000人以上のエイリアンを暗殺した罪 |
ジャッジメント | デリート許可 |
CV | 高山みなみ |
スーツアクター | 大林勝 |
概要
住人はサングラスが必要ないとされるアサシン星出身のアリエナイザー。
武術の達人で、頭の後ろについている弁髪で触れた相手を異次元に送って消滅させるという「秘技」の使い手。
これまで1000人以上の標的を死体も残さず葬ってきた一流の殺し屋だが、それゆえに自意識過剰でプライドが高く、自らを「イレイザー(消し屋)」と名乗る。
それ故自分の「秘技」に絶対的な自信を持っており、普段は気だるげな口調だが、秘技を侮辱されると口調が荒くなり、たとえ依頼人であろうとも殺害するほど逆上する。
スペシャルポリスの情報によると、アサシン星人は昆虫のように大きな目を点滅させることでコミュニケーションを取るのでサングラスが不要。そして進化の過程でまぶたが無くなったので、アサシン星人はまばたきができないらしい。
劇中での活躍
マフィアであるギラーク星人ドン・ビアンコをバーツロイドもろとも暗殺。
その現場をスワットモードで駆けつけた江成仙一/デカグリーンに目撃されるも、
「いくら凄い技でも人殺しの技なんてくだらないんだよ!」と侮辱されたことで激昂。上記下段の台詞の後で圧倒し、変身解除したセンを痛めつけた上で拉致し、地下コンテナに用意した壁が四方から迫ってくる密室に監禁(この時SPライセンスも破損した)。
その後はホテルで雇い主であるザブン星人ドン・ブラコから報酬を受け取るが、金額をピンハネされた上に秘技を侮辱したため配下のバーツロイド諸共始末する。センの指示で唯一通信回線が無事だったバンが現場に残り、追跡してきた4人と戦うがこれを圧倒。秘技の正体が判明せず防戦一方の4人だったが、バンが現場の状況を通信で伝えた事でセンが秘技の正体を看破。バンがそれを聞いて他の4人に「伏せろ!」と咄嗟に叫んで秘技を躱すことに成功。
ブルー、イエロー、ピンクがスワットモードに変身し、一転攻勢を仕掛けたデカレンジャーの攻撃で弁髪を破壊され、デカブレイクに取り押さえられた事でセンの監禁場所を白状するが、「今頃は潰されている頃だけどね」と不敵に笑い、一瞬の隙を突いて拘束から逃れるとエージェント・アブレラから購入した怪重機アルティメットイビル2に乗り込み、デカバイクロボと交戦。互角に立ち回るが、間一髪でレッドに救出され、マーフィーから新しいSPライセンスを受け取ったグリーンが合流して乗り込んだパトウイングの銃撃で怯み、デカウイングロボとの2対1になったことで形勢が逆転。そのまま宇宙まで移送され、「殺し屋として千人以上のエイリアンを殺害した罪」でデリート判決を受け、デカウイングロボのファイナルバスターでアルティメットイビル2ごと撃破され、狂ったように笑いながらデリートされた。
余談
「アサシン星人はサングラスが必要ない」ということで、彼らの目は光の吸収を抑える機能を持っている可能性がある。
「相手を異次元に転送する」という一見するとまったく証拠を残さない殺害方法をとれる彼だが、最終的にデリート許可が下りている。彼の性格からして、恐らくセン以外の自分を侮辱したと感じた殺害対象にも秘技で異次元に飛ばさずに恐怖を与える形で殺害したことが何度かあり、それらの死体が残っていたことに加え、センが彼の秘技を見破ったことでジンギの犯行の証拠となったと思われる。
性別は不明(口調は男性寄り)だが、女性声優が声を当てたアリエナイザーでは個人活動をした最後のアリエナイザーであり、声優は大御所の高山みなみ。某名探偵から一転して、犯罪者役であり、特撮初出演となる。
なお、その名探偵は皮肉で『死神』と言われており暗殺者ではあるがそのネタを拾ったとも言える(確かに人を殺すという意味では同じではあるのだが)。
件の探偵と同じ(というかこの5年後に演じることになるホムンクルスも入った感じの)声で上述の「この謎は誰にも解けないよ」というセリフを言われ、「(声が声なので)そりゃ無理だわ」と思った視聴者もいたとかいなかったとか。
ちなみにその7話前に当たる回(Episode34)には彼の正体の中の人も出演している。それも両者ともに地球署で最も頭が切れるセンちゃんメイン回に(ついでに言うと、「デカレンジャー」自体も「準レギュラーからゲストキャラまで含めた『某探偵アニメ』に絡んだ中の人達」は割と多く出演していたりもする)。
同話監督の中澤祥次郎のイメージでは『天空のエスカフローネ』のディランドゥがモチーフだったが、そのディランドゥを演じた高山氏がジンギ役に起用され、監督は驚愕したようだ。
モチーフはサソリ。
なお高山氏は上述の通り特撮初出演だが、その後20年以上も縁が無い(この点は「コナンの正体≒新一の彼女」である毛利蘭役の山崎和佳奈氏にも似た事が言える)ため2024年時点で特撮作品にゲスト出演した唯一の事例ともなっている(ただし、同じニチアサ枠では後にダークプリキュアを演じている)。
20年後の2024年公開のデカレンジャー20th『ファイヤーボール・ブースター』の公開直前に配信された出演者セレクションエピソードでセンちゃん役の伊藤陽佑氏がこのエピソードを選んでおり、概要欄で「俺は名探偵を推理で倒した」と言及している。
関連タグ
桃白白:チャイナ服のような服装&弁髪と高額な報酬で殺しを請け負う殺し屋繋がり。こちらも一度は主人公サイドの相手に勝利しており、気分次第で依頼に関係なく他者を殺害していた。