漢字で「瞼」とも書く。
生物学的意義
瞼は光を遮ったり、外部からの埃などを物理的にシャットアウトしたりする働きを持つほか、眼球に付着した細菌を殺すための粘液を分泌している。
瞼の縁にはまつ毛が生えている。
瞼の裏側(眼球側)は結膜という膜が張っていて、眼に酸素を送っている。
ヒトの瞼で動くのは上瞼のみであり、下瞼はほとんど動かない。これは、上瞼には瞼を動かすための筋肉が備わっているのに対し、下瞼には筋肉が無いためである。
動物によっては、瞼の内側に「瞬膜(しゅんまく)」と呼ばれる膜があり、実質的な眼球保護の役割はこの瞬膜が担っている。
一重まぶたと二重まぶた
上瞼の縁には、人によっては皺が走っていることがある。この皺がある瞼を「二重まぶた」、無いまぶたを「一重まぶた」という。
ほぼ中国としか国際交流が無かった時代の美人画は浮世絵のように一重であった。しかし近現代日本では二重瞼のある人のほうが美人だと認識されている。顔で勝負する芸能人でも必須要素。アニメ漫画絵の場合、リアル調に近づくにつれて必ず描き込まれる。
逆に一重まぶたの方が愛嬌があって可愛らしいとする人も当然いる。
白人世界ではみんな二重なのでそもそも瞼の皺など意識されない。日本人のそれとは桁違いの幅があり、特にスラブ人のものは非常に巨大でもう一つの目というぐらい大きい。遠方からも確認できる。逆にせっかくの二重にアイシャドウをベタベタと塗って潰してしまうという、日本人からするともったいない理解不能なこともしばしばで、ファッションショーが百鬼夜行と化すことも。日本人が好む近代西洋絵画的な美男美女はどんどん減っており、昨今の韓国風メイク及び韓国在住白人モデルの日本での流行も原因はここになる。
だが海外のオタクやコスプレイヤーを中心に、アジア的なオーソドックスな白人像が再評価されてもいる。
東洋人の一重釣り眼は珍しいのか、欧米在住東洋人モデルは釣り眼を極端に強調したメイクをすることが多く一定のニーズがあるようだが、逆に日本ではオリエンタリズムと大変不評で、日本人・日系でもコレジャナイ認定される事が多い。また海外製アニメゲーム等でよくある一重釣り目日本人キャラについては「なにかの嫌がらせか?」と思われることが多い。
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