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天空のエスカフローネ

てんくうのえすかふろーね

天空のエスカフローネとは、1996年4月2日から1996年9月24日までテレビ東京をキー局として全26話が放送されたサンライズ制作のテレビアニメ。
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概要編集

サンライズ制作によるファンタジー系ロボットアニメ。放映はテレビ東京1996年度・火曜18時前代半枠における前半期2クール作品。

ロボットアニメに少女漫画の要素を融合したものとして構想がスタートし、当初の企画では、『空中騎行戦記』というファンタジー要素を持った可変戦闘機ものだった。


ファンタジー、運命、科学、恋愛などさまざまなテーマを複雑に絡めたストーリー展開、菅野よう子溝口肇による音楽が特徴。

ロボットアニメとして高い質の戦闘シーンに加え、作画補助としてCGが実験的に使われたことや、フルオーケストラ(ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団、ローマ歌劇場)による音楽も話題を呼んだ他、主人公・神崎ひとみの声を担当した坂本真綾が当時16歳の高校生であったことも注目された。


原作・シリーズ構成はメカニックデザイナーで知られる河森正治。その為、後年に製作された創聖のアクエリオンノブナガ・ザ・フールなど後の河森作品には同作の影響が見受けられる他、空中騎行戦記のボツ案やアイデアなどはマクロスプラスマクロス7マクロスΔなどに転用された。


本作はメディアミックス展開が行われ、2000年に設定を一新した劇場版が製作・公開された他、コミカライズやノベライズ、ゲーム化も行われた。

ゲームに関してはアニメ放送の翌年には本作をモチーフにしたキャラゲーが発売されたが…。スパロボシリーズではスーパーロボット大戦COMPACT3への参戦経験を持つ。

コミカライズ版に関しては、アニメ放送開始に合わせて始まったものがあり、作者は矢代ゆずる。「ASUKA FANTASY DX」連載、全二巻。

絵柄からして少女漫画ぽく、内容もメカ戦よりは人物中心の内容だが概ねアニメに沿った設定で描写されており、出番は数コマに留まるもののエスカフローネもアニメ設定に準じた形状で登場している。


星野エスカ編集

実は矢代Asuka版はおろかアニメ版にすら先駆けて月刊少年エースにて克・亜樹による漫画版が1994年から1998年まで連載されていたが、設定や内容が大きく異なっている。(キャラクターデザインからして異なる)

これは元々アニメの企画書よりも前に作られた(アニメ版設定、特に上述した「当初の企画」にすらまとめられる以前の)河森のアイディアメモによる独自原案から、克独自のブラッシュアップを受けて制作されたため。この漫画版に関しては上述のテレビや劇場版とは異なる独自のものとして区別され「エース版」または「星野エスカ」と呼ばれる場合がある。(主人公の姓が「神崎」ではなく「星野」で、しかも神崎ひとみとは性格が正反対の理系メガネっ娘

克の起用は、本作プロデューサーのひとりであった南雅彦によるもの。元々克自身が白泉社等で少女漫画経験を持っていたためだが、元々当時の『月刊少年エース』自体がメイン連載に車田正美島本和彦を起用するレベルの様々な意味でアツい雑誌であったため(※)それに寄せるためにこうなったものと思われる。

※エースの連載陣が攻めていたのは間違いないが島本和彦の「オンセンマン」開始は創刊からでは無い点には注意。時系列的には創刊連載陣の一人である克・亜樹のエスカフローネの方が先である。


なお河森ら自身は、これに関しては自ら面白がり「漫画版がこうするなら、アニメはこうしよう!」という風に、あえてメディアごとに異なる作品にすることを楽しんでいた節があり『エスカフローネ』自体が異世界転移パラレルワールドを主眼とする作品である事から漫画・テレビ版・劇場版などその全てにおいて「根幹は繋がっている」としている。


上記の様に漫画版は話題となったアニメ版とは全く違う内容であり、その陰に隠れる形で従来注目されて来た事は無いものの、月刊誌で八巻まで刊行された上でちゃんと完結している様に(エース創刊時一年以内開始の連載には容赦ない打ち切りなどで短命で終わった物も多い)当時から一定の評価は受けていた作品である。

メカニックに関していえば西洋鎧を規範にしつつアニメよりヒロイックに纏められたエスカフローネ、エナジストの光流を放つそのパワーアップ()形態、個性的なシルエットが面白い「炎の騎士」や「金の騎士・銀の騎士」等、アニメとは全く違う方向性ながら他にない魅力的なデザインが多い。

ひとみの行う異世界転移方法非常に独特であるため、一部のマニアからはそのジャンルの先駆者扱いされる事も多い。

ストーリーも初期こそザイバッハ襲撃によるファーネリア崩壊等共通点が見られるが、次第に独自の展開に入ってゆき…出来れば結末は自身の目で確かめて欲しい。

また「天空の~」というタイトルの回収に関してはこちらの方がアニメ本編よりわかりやすくスマートである。(しかも、主人公の名前とも絡めた非常に秀逸な伏線回収を行っており「ひとみが『ひとみ』である理由」が、とても明確に提示されている)

更にいえば主人公のひとみ始めお色気シーンが結構ある。

よく批判される相違点は置いといて、単作として見れば総じてよくまとまった作品であるため、パラレルをあくまでもパラレルとして割り切って読めるファンや、河森たちが示した「根幹の繋がりを見いだして作品を読み込める」形でのディープな楽しみ方ができるファン、さらに何よりも作者のファン、などに類する人たちであれば手に取って見てもいいのではないだろうか。


ストーリー編集

高校1年生の占い好きな少女、神崎ひとみは突然地球から異世界ガイアに飛ばされてしまう。

月と地球を天空に抱くその世界では人の“想い”が世界を変える力となる。

その地で、彼女は自国(ファーネリア)を滅ぼされた若き王、バァンと、彼の乗る人型機械(ガイメレフ)「エスカフローネ」、陰のある騎士アレンたちと共にガイア全土を取り巻く戦いへと巻き込まれていく。


登場キャラクター編集

地球編集


ファーネリア王国編集


アストリア王国編集

ザイバッハ帝国編集


フレイド王国編集


登場ガイメレフ編集

ファーネリア王国編集

アストリア王国編集

ザイバッハ帝国編集


主題歌編集

オープニングテーマ編集

「約束はいらない」

(作詞:岩里祐穂、作曲・編曲、菅野よう子、歌:坂本真綾)

エンディングテーマ編集

「MYSTIC EYES」

(作詞・作曲・歌:和田弘樹、編曲:和田弘樹・本間昭光)


各話リスト編集

話数サブタイトル
第1話運命の告白
第2話幻の月の少女
第3話華麗なる剣士
第4話魔性の美少年
第5話兄弟の刻印
第6話策謀の都
第7話予期せぬ別れ
第8話天使の舞う日
第9話羽根の記憶
第10話青き瞳の王子
第11話死の予言
第12話秘密の扉
第13話赤い運命
第14話危険な傷跡
第15話失われた楽園
第16話導かれし者
第17話この世の果て
第18話運命の引力
第19話恋の黄金律作戦
第20話偽りの契り
第21話幸運の反作用
第22話黒き翼の天使
第23話嵐の予感
第24話運命の選択
第25話絶対幸運圏
第26話永遠の想い

関連イラスト編集

天空のエスカフローネバァンとひとみ

エスカフローネ異次元行きたい。


関連項目編集

サンライズ

ガイメレフ エスカフローネ


異世界転移

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