概要
大学の学部だと、文学、教育学、経済学、政治学、経営学、法学などが文系の学部となる。
対義語は理系。
若者の理系離れが問題視されたことにより、アンチ文系の人々から「無人島で役に立たないような文系学問が必要なのか」「無人島で作者の気持ちを考えるのか」と風評被害に悩まされている分野。殆どの人間は文理系か理文系のどちらかであり、文系と理系とは決して水と油の関係ではない。
もともと双方は両輪の関係であり、プラトンは論理的思考を身に着けるために弟子たちに数学の素養をつけることを命じており、アルバート・アインシュタインも戦争における科学技術の利用や、一つの自然法則を求める理系学問では学べない人生や人間集団の運営などを引き合いにして文系学問の重要性を説いている。
政治では伝統的に人間社会を取り扱う分野を有する文系支配が強く、2023年時点で最後の理系出身の日本の総理大臣は菅直人である。
民間企業で経営学や経済学を大学教育で受けない理系・院卒者のポストがほとんどないこともあって(大卒どころか、高卒者でも受け入れているポストが大半であり、完全に出世路線からは外れている)、理系人材の多くが海外へ流出してしまうという問題が慢性化している。