ダークプリキュア
だーくぷりきゅあ
『映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』の登場人物であるダークプリキュアについては、「ダークプリキュア5」の項目を参照。
初第1話冒頭のつぼみ(とえりか、いつき)の夢の中で初登場した。
TV版では初となる悪のプリキュア(悪キュア)として登場した。
砂漠の使徒側のプリキュアとして常にサバーク博士の側に立っている。
物語冒頭でキュアムーンライトを倒し、第34話でキュアムーンライトに敗れるまでは成果を出せない三幹部の代わりに出撃したりサバーク博士の命を受けてこころの大樹を捜索、月影ゆりを狙った独断出撃など物語の要所要所で登場する。
登場してはプリキュア達に立ちはだかり圧倒する、プリキュア達の最大の宿敵。
第34話でムーンライトに敗れてからは一度姿を消し、サバーク博士からの修復を受けながら再戦の機会をうかがっていた。
登場当初から「プリキュアを倒すために作られた」、「わたしはおまえ(月影ゆり)だ!」という発言をしており、月影ゆり=キュアムーンライトとは何らかの関係があることを匂わせていた。
悪側のため、名前に「プリキュア」と冠していながら衣装は通常のプリキュアに多い白色+カラフルで明るいものではない。ほぼ黒づくめのいわゆるゴスロリ風のジョーゼットワンピース、さらにコウモリの羽っぽい片翼などの悪役っぽいイメージがちりばめられている。
おかっぱ頭の黒見がかった緑髪で、左側にトゲのような髪飾りを付けている。
通常は右目を閉じているが、右目を開くことで衝撃波などで攻撃することが可能。目の色は右目は黄色、左側は紺色でオッドアイ(第42話以降は両目とも黄色になった)。
片翼しかないがそれでも普通に飛行したり、翼そのものを盾として使用することもできる。
小説版によれば、本来は両翼になるはずだったが、ムーンライトの情報を知る任務を与えるべくダークプリキュアの成長速度を速めた際、副作用で片翼になってしまったとのこと。
モチーフと属性は「闇」。キュアムーンライトの「月光」と対を為すが、決して切り離せない二人の関係をそのまま表している。
キュアムーンライトが月の光なら、ダークプリキュアは月の影。
キュアムーンライトが白なら、ダークプリキュアは黒。
キュアムーンライトが長髪なら、ダークプリキュアは短髪おかっぱ頭。
キュアムーンライトがロングスカートなら、ダークプリキュアはミニスカート。
キュアムーンライトが膝下までのロングブーツなら、ダークプリキュアはニーハイブーツ。
と、デザイン面でも対極となるように設定されている。
但し顔立ち自体はあまり似ておらず、数少ない共通点は向かって右側の前髪がはねている点、同位置に髪飾りを付けている点である。
なお、右手のリストレットだけが何故か白く、キュアムーンライトが左手に付けている物と類似している。
余談だが、ミュージカル版など、実写での登場衣装はエナメル系の黒い衣装である。
性格は誇り高く、冷静沈着、発言も正鵠を射ている。それでいてサバーク博士には従順。
頭も良いようで、全くと言ってもいいほど無計画に近い三幹部とは違い、自らにも冠された「プリキュア」の名を使う作戦も披露したが、本当の目的はプリキュアの名を貶める為ではなく、つぼみ達現役プリキュアを誘き出す為であった。
なお彼女は組織内では三幹部より格上と見られるように描写されているが、劇中の言動を見る限りでは、砂漠の使徒と言う組織にではなく、どちらかと言うとサバーク博士個人に従っているようにも見える。三幹部とは反りが全く合わず、大ボスであろうデューンに対しても決して快く思っていないようである。
サバーク博士への想いは父親への愛そのものであり、博士の実娘のムーンライトから博士の愛を勝ち取るため、彼とムーンライトに関わることに凄まじい執着心を持っている。
キュアムーンライトとの関係
宿敵であるキュアムーンライトに対しては単なる敵対心を超えた、愛憎入り乱れた感情を抱いており彼女が生きていた事を知ると喜んでいるかのような言動を見せた(ゆりが変身能力を失ったことを知って喜んだともとれるが……)。
それでいて第34話でムーンライトが復活した時には、「トドメをあの時(第1話冒頭)刺すべきだった」とも悔いている。
ゆりに対して並々ならぬ執着心を持っており第13話では独断で出撃し襲い掛かったが、サバーク博士に月影ゆりと関わることを止められ、歯痒い思いで断念せざるを得なかった。
なお、第1話で割れた「ムーンライトのプリキュアの種」のかけらの片方を所持しており、彼女を追う為に使いながらも意味ありげに見つめている。
しかしながら第13話に於いてムーンライトことゆりにプロポーズじみた発言をしてしまったことから、
pixiv上では↓のようなムーンライトが大好きだが空回りばかりしているドジッ娘のイメージが定着しつつある感が否めない。
その実力は伊達ではなく、(敵味方・善悪関係なしに)プリキュア全体で見ても、単体での実力だけなら歴代最強クラス。
三幹部ですらできなかったブロッサムとマリンの2人を同時に相手しても、二人を強制変身解除まで追い込んでいる。
さらにムーンライトを作品冒頭で負かし、第24話、第33話にてサンシャインも破っているため、現役で正義側のプリキュアを1回以上負かしていることになる。
ただし、3回共完膚なきまで叩きのめしながらも邪魔が入ったりしたため、チャンスが3回あっても、止めをすべて刺せなかったあたり肝心なところでついていない。
第24話のサンシャインが加入した直後の3対1の戦いでも3人を格闘戦で圧倒したが、最後は3人にこころの大樹を避難する作戦を許し結果上はドローとなった。この戦闘の際に、サンシャインに対し腹パンを空中で浴びせている。後に第33話にて、三人掛かりの必殺技「プリキュア・シャイニング・フォルテッシモ」を単身パワーで破り、雪辱を果たしている。
そして第34話にて、ついに完全復活したムーンライトに惜敗。ムーンライトとは(公式戦では)一勝一敗のドローとなった。
なおこの際体の各所がスパークする描写がなされており、人造人間ないし人工的に作られた生命であることが仄かされている。
それからはしばらく出番がなかったが、第42話でついに復帰。顔見せ程度の出番だったが、オッドアイから両目が金色(黄色?)に変化しており、スーパープリキュア4人を衝撃波で吹き飛ばしてしまっている。
第47話でムーンライトと決戦を行い、互角の勝負を繰り広げるも、仮面が割れてデューンの呪縛から逃れたサバーク博士の正体が、ゆりの父の月影博士であることをゆりに知られてしまう。
ゆりと父親の再会を阻み、自分は博士に生み出された博士の娘であると主張するダークプリキュアは、ムーンライトと最後の一撃で決着をつけることを提言。ダークプリキュアの「プリキュア・ダークパワーフォルティシモ」とムーンライトの「プリキュア・シャイニングフォルティシモ」はぶつかい合った末、決意と仲間との絆をかみ締めたムーンライトの力が圧倒。完全な敗北を喫してしまった。
続く第48話で、ようやく対面が叶った月影博士とゆりを引き剥がそうと最後の力で立ち上がったダークプリキュアだったが、博士によってその必要はないと抱き支えられる。
そして博士は、ダークプリキュアはキュアムーンライトを倒すためだけに作った心のない人形であり、こころの大樹の研究で手に入れた技術とゆりの髪の一部を使って作られたゆりの妹であると二人に告げ、ダークプリキュアにはっきりと自分の娘だと告げた。
ダークプリキュアは、これまで娘の座をかけてゆり/キュアムーンライトと戦ってきた。
しかし、ゆりと共に姉妹という形で娘として認められ、「お父さん・・・。」と笑顔を浮かべて博士に抱きつき、ゆりに笑顔を見せながら光となって消滅した。
劇中で判明した彼女の出自を踏まえると、ムーンライトとの容姿が対になっているのも、ムーンライト=月影ゆりから作られた存在ゆえといえる。さらに、サバーク博士こと月影博士が、無意識に娘であるムーンライトに似せていたと捉えることもできる。
そして、彼女の目的は「月影ゆりのポジションを奪い、産みの親のサバーク博士=月影博士に本当の娘として認めてもらうこと」だったと判明したため、このことを踏まえると、これまでの発言の全ても大好きなお父さんを姉と取り合うやきもち焼きな妹として置換できるのかもしれない。
ダークタクト
闇の力よ集え!
正義側のプリキュア達の使っているタクトとは違い、黒と赤のカラーリングで形も全体的に刺々している。
先端も尖っており剣のように見えなくもない。
後述の必殺技を放つほか、花を枯れさせる赤い光線を放つこともできる。
ダークフォルテウェーブ
正義側のプリキュア達と同じく花弁型のエネルギーを放出する技。
しかし、こちらは赤と黒の毒々しい色で、命中しても浄化されることはない。
全力で放ったときはムーンライトのシルバーフォルテウェーブに競り勝つ程の威力がある。
演者について
担当声優の高山みなみは本作がプリキュアシリーズ初出演となる。
ニチアサ8時30分枠の出演は『まじかる☆タルるートくん』以来(ニチアサ全体としては、アサシン星人ジンギ以来)になる。
ダークプリキュアは企画当初は存在しなかったキャラクターであり、プリキュア役のオーディションに高山が参加していた事が切っ掛けで誕生した。彼女の演技を見て「この人にふさわしいキャラが必要だ!」ということで急遽デザインされたのがこのダークプリキュアだったのである。
二次創作
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