登場話:第19話「激突!魔兄弟」
概要
氷魔と炎魔の兄弟が姫暴魔ジャーミンの奸計によって合体させられて誕生した暴魔獣。
毒々しくも体格の良い紫色の身体をしており、顔は氷魔だが口の部分が炎魔と言う頭部をしている。更にその頭部から両肩、背面に掛けて氷と炎が混ざり合った意匠が見受けられ、両手の指は氷魔、そして両足首は炎魔のそれである。
一度この姿になったが最後魔兄弟としての意識は完全に失われ、見境無く暴走するだけの怪物となってしまう。劇中では炎魔の武器であった火炎の錫杖を振るい、全身を火の玉にして突撃する技を繰り出した。一応氷魔も合体している為、氷属性の能力も持っている可能性もあるが劇中では披露されなかった(尺の都合で氷魔も見せていない)。
活躍
ジャーミンの奸計によってゴクアクボーマへと合体させられた炎魔と氷魔は、恐ろしいパワーでターボレンジャーを攻撃し、街で破壊の限りを尽くす。
「頼む!元に戻ってくれ!氷魔!炎魔!」と必死に訴え掛ける俊介だが、最早兄弟の意識は完全に失われていた。
街の人々を襲うゴクアクボーマの姿を受け、「無駄だ!奴を良く見ろ、俊介!奴は最早、完全な暴魔獣なんだ!」と言う力の説得から、俊介は戦う事を決意。変身した5人は果敢にもゴクアクボーマへ立ち向かって行く。
圧倒的なパワーで5人を蹂躙するゴクアクボーマだったが、イエローからBボーガンを射ち込まれ、怯んだところに5人の放ったVターボバズーカで倒される。
直後にジャーミンが口から吐いた暴魔再生巨大化光線によって巨大化再生すると、巨大戦では高速剣で向かって来るターボロボと交戦した末、足を引っ掛けて転ばされた所へ止めのターボクラッシュを喰らい爆散。樹木にされた人々も無事に元に戻るのだった。
そしてジャーミンの呪縛から解き放たれ、崖上に倒れていた氷魔と炎魔の兄弟は、駆けつけたターボレンジャーの目の前で「これで良かったんだ。例え肉体は滅んでも、我ら兄弟の魂は永遠に一つ……」と氷魔はつぶやきながら炎魔の手を繋ぎ、お互いの兄弟愛を確かめ合いながら花となった。
その最期を見届けたターボレンジャー達は、この先何度生まれ変わっても2人がずっと兄弟でいることを願うのであった。
余談
デザイン画では紫が多く配されていた。
関連タグ
魔神ラモン:次々回作において、同じく敵幹部の手で望まぬまま相方と合体させられた怪人繋がり。
合体宇宙忍猿アシュラザール:『忍風戦隊ハリケンジャー』の劇場版に登場する氷と炎の合体怪人。
バラカクタス:『超力戦隊オーレンジャー』における悲劇の兄弟怪人。脚本家繋がりでもある。
レーネツダガメス:『魔進戦隊キラメイジャー』に登場する炎と氷の両刀使いの怪人。
フレイザード:同じく氷と炎が一体化した敵キャラ。
超竜神:同じく氷と炎の兄弟が合体した勇者ロボット。