「青春フルスロットル!燃える心今こそ、真っ赤な炎で焼き尽くせ!」
スペック
全高 | 46m |
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重量 | 388t |
最高走行速度 | 490km/h |
最高飛行速度 | マッハ1 |
出力 | 320万hp/t |
テーマソング | 「明日にアクセル!ターボロボ」(茅弘二) |
概要
5台のターボマシンが「合体シフト・ターボロボ!」のコールにより変形合体する巨大ロボ。合体に要する時間はわずかに3秒で、合体完了後に「チャージアップ・ターボロボ!」の掛け声とともに戦闘態勢に入る。
開発は太宰博士の手によるもので、搭載されているターボスパート=スーパーセラミックエンジンは、わずかな排気量ながら高い出力を発揮する無公害エンジンである。これによって両足裏のタイヤでローラースケートのように滑走するなどといった身軽かつ素早い動き、さらには飛行までも可能としており、アラクレボーマを聖獣ラキアのいる星の世界へ送り届けた際のように、その活動範囲は宇宙空間にまで及ぶ。さらに機体にはそれぞれ精霊が宿っており、会話こそできないものの多少の行動ならば、自らの意思で行うことが出来る。
物語前半の主力として、数々の戦いを勝ち抜いてきた一方、第28話の巨大ジンバ戦では合体システムを破壊され、強制分離に追い込まれた末にターボトラックを大破させられるという危機的状況に追い込まれている(この時はターボビルダーの介入で難を逃れた)。
これにより、一時は合体不能にまで陥ったターボロボであるが、程なくして力達5人の尽力で修復・戦線復帰しており、以降も2号ロボのターボラガーと使い分ける形で、物語終盤に至るまで引き続き運用された。
主な武装
- ターボガン
両腰に装備されたカノン砲で、二挺拳銃として使われることもある。
巨大暴魔獣の動きを封じる際に多用されるが、連射技である「ターボカノン」で敵に止めを刺したこともあるなど、抜群な威力も備えている。
- ターボシールド
ターボトラックの後部が変形した大型の盾。
- ターボパンチ
ジャンプ後の空中前転を経て繰り出される強力なパンチ。
巨大暴魔獣を500mも吹き飛ばすほどの威力を有する。
- 高速剣
ターボロボの主武装である長剣。
これを逆手に構えて刀身にエネルギーを集中した後、猛スピードで敵に肉薄してすれ違いざまに両断する「高速剣・ターボクラッシュ」は、数々の暴魔獣を葬ってきたターボロボ最強の必殺技である。
ターボクラッシュには上記のパターン以外にも、斜めに2回斬りつけるパターンもある他、技名を呼称することなく高速剣のエネルギーを伸ばして相手を串刺しにして倒すこともあり、第34話のみこれもターボクラッシュと呼称されている。いずれの場合も、使用の際には5人全員がコックピットに揃っている必要がある。
前年の『ライブマン』と同様に、作中では何度か刀身を折られたこともある。
上記以外にも、スモウボーマ戦では廻しをつけた状態で巨大戦に臨んだこともあり、上手投げでスモウボーマを破って成仏させている。
備考
前年の『超獣戦隊ライブマン』にて打ち出された、「ヒーローとロボのテーマを統一する」という方程式をそのまま受け継ぐ形で、ターボロボも車モチーフのロボとして考案された。このモチーフがメイン購買層である児童層に受け入れられたこともあり、放送当時発売されたDX超合金は、戦隊ロボの単品販売数としては歴代最多となる54万個という記録を打ち立てている。
デザイン上のポイントとしては前述したモチーフ以外にも、「単体のメカ全てをギミック的に頑張りすぎない」ことにあると、当時戦隊ロボのデザインに関わっていた野中剛が後に分析している。
即ち、足首を構成するターボジープ&バギーについては、ほぼ変形なしでミニカーとしての完成度を高めた一方、胴体を構成するターボGT&トラックにカタルシスに満ちた変形ギミックを内蔵させることで、コストを掛けるべき部分とそうでない部分を明確にしてバランスを取る「こだわりの采配」加減の絶妙さが、前述した好調な売れ行きにも繋がったというものである。
他方で車モチーフでありながら、演出の都合上従来の戦隊ロボと同様に空を飛びながらの合体となったり、各メカのサイズがまちまちとなるなど様々な反省点も浮上しており、後年同じモチーフを導入したRVロボ(『激走戦隊カーレンジャー』)にて、これらの反省点を踏まえたデザインや演出が試みられることとなる。
関連タグ
ライブボクサー:『超獣戦隊ライブマン』に登場する巨大ロボの一つ。ターボロボに先駆け、地上車両のみで構成された最初の戦隊ロボである
RVロボ VRVロボ ギガライノス 轟雷神 サイレンビルダー エンジンオー ガンバルオー パトカイザー ランドメイジ ブンブンジャーロボ:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、地上車両が合体した戦隊ロボ達。このうち最初の3体については、5体合体という点でターボロボとの共通項を有する
199ヒーロー大決戦:2011年公開の映画作品。クライマックスの歴代戦隊ロボ揃い踏みのシーンにターボロボが登場する
高速鬼ング:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵怪人の一体。公式な言及はなされていないものの、デザインモチーフとしてターボロボが採用されていると見る向きもある