登場話:第6話「ヌルルッ!暴魔ゾンビ」
概要
暴魔獣の1体。巨大な顔がそのまま胴体になった姿をしており、口に相当する股間の部分からは赤い舌が出ている。
その能力は自身の長い舌で汚染物質を飲み込む事で暴魔ゾンビという生命体を生み出すというもの。汚染物質を飲み込めばその分、川や大気は綺麗になるため、一見すると非常にエコな能力に思えるが、そうやって生み出された暴魔ゾンビは「取り込んだ汚染物質の塊」と言うべき存在であり、彼等が暴れれば暴れる程に地球は人類が汚した分の何倍も汚染されてしまう。
その毒性も強力で、ガスはターボレーザー剣すら溶かす程。加えてターボレーザーの射撃も受け付けず、逆に触手の様に伸びる手で攻撃して来る。
また、ペロペロボーマ自身も戦闘では舌を振り回して攻撃し、そこから放つ強力な粘液でターボレンジャーを苦戦させていることから、戦闘全部を暴魔ゾンビにばかり任せている訳ではない。レッド、ブラック、ブルー、イエローの4人を舌を使って一まとめにして締め上げた後、高圧電流を流して苦しめた。4人がかりでも抜け出せない程の舌の力で締め上げられた男性陣は、ピンクに救出されるまで高圧電流とそれに伴うスーツの爆破に悶え苦しんでいた。
汚染された川の底に封印されていたが、暴魔博士レーダの手で復活。人間が自然界にばら撒いた汚染物質を吸収することで暴魔ゾンビを量産して、地球を汚し尽くそうとした。
活躍
レーダの手によって某所の川底の封印から解かれると、川に沈殿した汚染物質を自身の舌で吸収。暴魔ゾンビを1体生み出し、駆けつけたターボレンジャーと交戦する。
暴魔ゾンビは自身の汚染ガスでターボレーザー剣を溶かし、ターボレーザーを無力化した上で長く伸びる腕でブラックを攻撃し、ペロペロボーマも舌から放つ粘液で残りのメンバーを苦戦させた。
その後、船着き場から船に乗り込んで川の汚染物質を大量に取り込むと、同じ様に暴魔ゾンビを量産。街に放ってパニックに陥れる。駆けつけた力達が暴魔ゾンビに手も足も出ない様子を暴魔城から眺めるラゴーンは、その有用性を絶賛するのだった。
「もっともっと暴魔ゾンビを生み出せ。人間共を自ら作り出した汚濁の淵へ沈めてしまえ!」
やがて、ヒロシの祖父を船ごと拉致し、駆けつけたターボレンジャーと再戦。レーダがヒロシの祖父を人質に取る中、5体の暴魔ゾンビを放ってターボレンジャーを追い詰めて行く。
だが、そこへ太宰博士が新たな武器であるターボカセットを届けた事で形勢は逆転。ウーラー兵を全滅させられた上にヒロシの祖父も助け出され、そのまま5人のプラズマシュートを受けたペロペロボーマは、暴魔ゾンビ達と共に倒された。
直後にレーダの魔笛透視杖から放たれた暴魔再生巨大化光線で巨大化再生すると、巨大戦ではターボロボのパンチを喰らうも、負けじと暴魔ゾンビを作り出して応戦。だが、ターボロボに暴魔ゾンビを投げ飛ばされ、ターボカノンの銃撃に怯んだところに、高速剣による止めのターボクラッシュを暴魔ゾンビと共に叩き込まれて爆散した。
余談
モチーフは人間の顔で、デザインは篠原保氏が担当。
『百化繚乱[上之巻] 』でも篠原氏は「背中(頭部)から何かが出てくるというアイデアを出した所、それを脚本が取り入れた形になった」旨のコメントをしている。
ペロペロボーマが登場した第6話の放送日である1989年4月1日は、後に『炎神戦隊ゴーオンジャー』でゴーオンシルバー/須塔美羽を演じる事になる杉本有美女史の誕生日である。
また、この第6話はターボレンジャーの個人武器であるターボカセットの初登場回となった。
声を演じた丸山氏は第1話でもイワガミボーマの声を担当しており、続く第11話のウーラーボーマ、第15話のダルマオトシボーマ、第38話のジゴクエボーマ、第42話のデビルボーマそして第49話のヤミクモボーマの声も兼任している。
関連タグ
毒ガスネズミ:『鳥人戦隊ジェットマン』に登場する、同じく環境汚染繋がりの戦隊怪人。
ダラダラ:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する怪人で、ヘドロをまとった描写がそれを彷彿とさせる。