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「お褒めに預かり、恐悦至極。しかしそのお言葉、憎きターボレンジャーを私の絵の中に引きずり込んでから、いただきとうございます」

「お前達の持つ色が生体エネルギーとなって全て吸収された時、この絵は最高の芸術作品になるのだ!ターボレンジャー!早いところ出て来ないと、犠牲者が増えるばかりだからな!」

CV:丸山詠二

登場話:第38話「人を喰う地獄絵」


概要編集

暴魔獣の1体で、自称暴魔百族一の芸術家」

外見は西洋の悪魔そのもので、背中には赤い翼が生えており、胸部左右には人間の頭蓋骨が埋め込まれている。そしてパレットとなった左腕と、指が絵筆となっている右手も、絵描きらしい特徴と言える。自身の描いた地獄絵の中に2万年間封じられていた。


その能力は「人間の持っている色=生体エネルギーを吸収して絵の具にしてしまう」というもので、色を吸収された人間は彼の絵に閉じ込められた挙句、色を全て奪われて命を落とすことになる。

救い出すには当然ながらジゴクエボーマを倒すしかない訳だが、肝心のジゴクエボーマの本体も絵の中におり、絵を壊したが最後閉じ込められた人間は死んでしまうため、どちらに転んでも絵に取り込まれた者には死の運命しか待っていない。

ちなみに人間から色を奪う技の名も、そのまんま「地獄絵フィニッシュ」である。


そしてジゴクエボーマ自身も芸術家と言う肩書に反して戦闘能力は高く、流れ暴魔ヤミマルの力を借りずとも単身でターボレンジャー達に戦いを挑み、1人ずつ地獄絵に封印する程の実力を持つ。

相手から幾等ダメージを受けても瞬時に元通りに修正できる高い回復力を持ち、更に幹部の手を借りず自力で巨大化まで出来る。

最大の弱点として、あらゆる色の基本と言える白の状態のターボレンジャーからは生体エネルギーを吸い取れない。そして地獄絵に描かれた悪魔の額の白い部分こそが彼のアキレス腱であり、ここを攻撃されると閉じ込められた人間を解放されてしまう。同時にこの部分は他と違って修正が効かない模様。


武蔵野学園高校の美術室にある地獄絵に封印されていたが、俊介が誤って封印を解いたことで現代に復活。人々を自身の能力で自らの作品である地獄絵に閉じ込めて行った。


活躍編集

逆立ちをして美術室の中を歩き回り、女子生徒のスカートの中を覗こうとする俊介だったが、「先生が来るぞ!」という大地の報告で動揺。その拍子にバランスを崩して石膏像を壊してしまい、罰として準備室の掃除をさせられる羽目になる。

だが、気づかない内に誤って地獄絵に封印されたジゴクエボーマの封印を解いてしまった。


やがて、ターボレンジャーの地獄絵を注文しにキリカが現れると、ヤミマルと共に暴魔城に同伴し、ラゴーンと謁見。「お前の描く地獄絵は暴魔界広しと言えども、右に出る者はいない」とラゴーンから自身の画力を賞賛されるも、上記上段の台詞を発して謙遜すると同時にターボレンジャーを絵の中に閉じ込めることを約束する(※ただ、流れ暴魔のことは信用していないらしく、「己如き流れ暴魔に口出しはさせん!奴らは私1人で片を付けてやる」と2人に啖呵を切っていたが……)。


行動を開始したジゴクエボーマは、手始めに自身の地獄絵を1人で鑑賞していたはるなを地獄絵フィニッシュで絵の中に取り込み、彼女を迎えに来た大地と洋平の2人も同じように吸い込む。残ると俊介が彼等の悲鳴を聞いて駆けつけると、2人の目に飛び込んで来たのは、地獄絵の中で苦しんでいる3人の姿だった。


やって来た俊介を地獄絵の中に吸い込もうとするジゴクエボーマだったが、咄嗟に美術品を投げ付けて地獄絵に傷を付けた為、急遽絵の中から出現。今回の目的と復活の経緯を話し、俊介と力を外へ弾き飛ばし、ウーラー兵を召喚してけしかけたため、変身した2人との戦闘に突入する。

イエローターボレーザー剣で攻撃されるも、直ぐ様ジゴクエボーマは自らの手で傷を修正。逆に地獄絵フィニッシュで絵に閉じ込めようとし、イエローのBボーガンで反撃されても同じようにやはり傷を修正すると言う不死身の回復力を見せ、そのまま2人を追い詰めるが、旗色悪しと判断した2人に逃げられてしまう。


その後、「大見得を切った割には、まだ3人しか捕らえていないではないか」とキリカに嫌味を言われたために「流れ暴魔は頭も悪いのだな」と反論し、「罠を仕掛けたら、待つことも大切なのだ」と主張。

程無くしてウーラー兵が連れて来た人間の男女を地獄絵フィニッシュで地獄絵の中に吸収して自身の地獄絵に花を添えると、上記下段の台詞を言った。


やがて、3人を救い出すためにやって来たレッドとイエローを地獄絵フィニッシュで絵に吸収しようとするも、2人は咄嗟にエネルギー放出で白い姿になり、わざと地獄絵の中に飲み込まれる。

あらゆる色の基本である白の姿になった2人から色を奪えず、絵の中を自在に動き回るレッドとイエローは、ターボレーザーで色の渦巻きを吹き飛ばしてはるな達を保護。

レッドに3人を任せると、イエローは自身の責任を取るべくジゴクエボーマの本体に戦いを挑み、太宰博士の助言から額の白い部分が弱点と判断。斯くして、イエローからBボーガンで額の白い部分を攻撃されたため、ジゴクエボーマは取り込んだ人々を全員解放されてしまう。


日の光を浴びてレッドとイエローが色を取り戻し、捕えられていた男女を逃がすと、其処へ「俺の本体の地獄絵をお前に傷つけられた!この箇所は修正が効かぬ…!」と憤りながらジゴクエボーマが登場。

対する大地達3人も変身し、5人揃ったターボレンジャーと交戦するジゴクエボーマだったが、コンビネーションアタックで敢え無く撃破される。


直後に吹き飛んだ自らの頭部の力で再生巨大化を果たすと、巨大戦ではターボラガーからバトルボールを叩き込まれ、パンチとキックの追い討ちを受けて怯んだところにラガージャンプからのスクリューラガーキックを止めに喰らって爆散した。


余談編集

モチーフは悪魔のイラスト。


復活シーンが描かれるのは第32話のカガミボーマから6話ぶりである。


声を演じた丸山氏は本編において第2話のイワガミボーマ、第6話のペロペロボーマ、第11話のウーラーボーマ、そして第15話のダルマオトシボーマの声を演じていた。今エピソードのジゴクエボーマ以降も、更に第42話のデビルボーマと第49話のヤミクモボーマの声も兼任している。


関連タグ編集

高速戦隊ターボレンジャー 暴魔百族 暴魔獣

悪魔 地獄絵図 絵画封印


レーサーボーマ:同じく絵画から復活した暴魔獣。


ミミズクモズー:『大戦隊ゴーグルファイブ』の怪人で、こちらも目的は違えど絵本の世界に子供達を閉じ込めると言う似た作戦を行った。


熱田充瑠:絵描きが趣味の特撮ヒーロー。こちらは力と同じく高校生の戦隊レッド


ダビンチ(学校の怪談):同じく人を飲み込む絵画繋がりのお化け。主要キャラが誤って封印を解いてしまった点も共通。


地獄変芥川龍之介の小説で、同じく地獄絵繋がりな内容の作品。

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