概要
「アキレス腱」とは、人の身体のふくらはぎにある、腓腹筋とヒラメ筋を、かかとの骨に付着させる腱である。
人の身体の腱の中で、最も大きく最も強い腱である。
歩く、走る、駆ける、飛ぶ、跳ぶ、など、脚が絡む、あらゆる運動に欠かせない腱となっている。
創作作品では、登場人物であるスポーツ選手がよくこのアキレス腱を切断し、選手生命が問われる事態となる(例:『キン肉マン』ウルフマンなど)。
現実では損傷するだけで選手生命に差し支えが出るのだが、創作作品によっては、登場人物の「驚異的な回復力」により、この「壁」を乗り越えるストーリー展開になることもある。
各種格闘技においてはアキレス腱固めという、その名の通りアキレス腱を痛めつける関節技が存在しているが、危険なので素人は安易に真似しないよう注意してほしい。
名前の由来
彼の母親テティスは息子を不死身にしようと冥府の川・ステュクスにアキレスを浸した。しかしその際にテティスはアキレスのかかとを掴んでいた為、かかとだけはステュクスの水の恩恵を受けられなかった。
その後、アキレスはトロイア戦争に参戦し、不死身の肉体で活躍するも、かかとに矢を受けたことが原因で死んでしまった。
転用
上記の神話になぞらえ、何か(あるいは誰か)の致命的な弱点のことを「アキレス腱」と呼ぶこともある。他にも向う脛を指す「弁慶の泣き所」も同様に例えられる。