概要
様々な器具・トレーニングにより、筋肉をつけること。
また、その筋肉のつき具合を採点する競技のこと。
古来より肉体美を競う発想はあったが、現在のボディビルは、19~20世紀に美しく鍛え上げられた肉体美を活かしたショーや怪力スタントで人気を博した、ドイツ出身のスターパフォーマーであるユルゲン・サンドウによって提唱・整備された。
競技において重要なのは、単純な筋肉の大きさではなく、「美しさ」を競う点にある。
筋肉の形、キレ、全体のバランスなど、採点ポイントを挙げればきりがない。
主に男性が多いが、女性のボディービルダーもおりアマゾネスと見紛う程の鍛えた肉体を披露する人物も少なくはない。鍛えると言う点では子供でもボディービルダーになれるが、特に成長を阻害しない形で行う必要があるので極めて少ない。
この採点の際、審査員の注目を引くために、観客がかける声がある。
- 「キレてる」 筋肉のシャープさがいい感じに出ている、という表現。「~番キレてるよ!」など。
- 「デカイ」 筋肉の塊がでかい。
- 「バリバリ」 皮膚がバリバリっとしている様子。
- 「板チョコモナカ」 板チョコのような腹筋。
- 「背中が鬼の顔」 背中の筋肉が盛り上がっている。
- 「冷蔵庫」 ガッチリしている様子。
- 「飛べそう」 背中の筋肉が盛り上がっているので、飛べそう。
よく「使えない」などと揶揄されるボディービルの筋肉だが、当然ながらそのトレーニングの特性上重いものを持ち上げるといった動きには非常に有効。また、筋肉を追い込んで成長させるために筋持久力も優れており、テレビ番組の企画では自分より遥かに重い曙との腕相撲で持久戦に持ち込み、勝利したボディービルダーもいる。
そもそも用途が「審美性」を競うものなので、他の競技への有効性を求める方が野暮であろう。競輪選手に100メートル走の選手と走らせて、惨敗する様を見て「競輪の足クソザコナメクジワロスww」などという人など皆無だろう
中には鍛えて育てるのが通常だと難しい部位の筋肉があるとの事で特殊な筋肉トレーニングで鍛え上げるボディービルダーもいる。
筋肉増強でステロイドを用いるビルダーもいるが、一時的に過ぎず身体に負担がかかる弊害もある。これを嫌い、筋肉成長を主とした食生活・日々のトレーニングで地道に筋肉を育てる者もいる。
ポージング
筋肉をよく見せるためにポーズが定められている。
大会においては、主催団体が定める「規定ポーズ」を取った後、各々自由に見せる「フリーポーズ」に移行する。
- ダブル・バイセップス
いわゆるムキムキポーズ。ボディービルを知らない人にも良く知られている。
観客に向くときは「~フロント」、背中を見せる時は「~リア」と付く。
- ラット・スプレッド
背中の筋肉を広げることで、いかに均整がとれているかを見せる。
- サイドチェスト
二の腕の太さ、胸板の厚みが強調される。
- サイドトライセップス
上腕三頭筋の大きさが強調される。
- モストマスキュラー
上半身のたくましさが最も強調されるポーズ。
団体によっては規定ポーズに入っていない。
ボディビル経験のある著名人
- アーノルド・シュワルツェネッガー(俳優、政治家)
- アニマル浜口(プロレスラー)
- 三島由紀夫(作家)
- 小渕恵三(政治家)
- 春日俊彰(お笑い芸人)
- 勝杏里(声優)
- 草野仁(アナウンサー、司会者)
- なかやまきんに君(お笑い芸人)
- ぶるうたす(お笑い芸人)
- マッスル北村(ボディービルダー、タレント)
- ビリー・ヘリントン(ゲイポルノ男優)
- KBTIT(ゲイポルノ男優)
関連タグ
ボディビル - 2018年現在、こちらのタグ登録の方が多い。
ウルトラマンタイタス - 戦闘中にしばしばボディービルのポーズを取るため、ネタにされる。