プロフィール
ゲイだろうがストレートだろうが、男とか女とか関係ない。
楽しもうぜ、それが人生ってもんだろう。
歪みねぇ人生を生きようぜ!
本名 | ウィリアム・グレン・ハロルド・ヘリントン(William Glen Harold Herrington) |
身長 | 185cm |
体重 | 114kg |
生年月日 | 1969年7月14日 |
没年月日 | 2018年3月2日 |
出身 | ニューヨーク州ロングアイランド |
経歴
幼少児には琉球空手の師範で退役軍人でもあった父から空手を習った他、ボクシングやマーシャルアーツ等の格闘技も嗜み、24歳からはボディビルを始めた。
大学ではコンピュータサイエンスを専攻し、COBOLやC++を学んだ。また、21歳の時に宮本武蔵が記した「五輪の書」を読破したことをインタビューで話している。
ボディビルを始めて間もない頃、当時の友人にモデル誌「Playgirl」へ自分の写真を勝手に投稿された(ビリー本人は「怒るどころか感謝している」との談)ことが切っ掛けで、モデルとゲイポルノ男優への道を歩むこととなった。(ただし、ビリーは自身のことを「バイセクシャル」だとインタビューで述べている。)
その後、数々のゲイポルノ作品に出演した他、ゲイをテーマにしたデンマークの映画「HotMen CoolBoyz」にも主演を果たした。(共演者には、乳首コリーナことロン・エイシー。)
息子が生まれたことを機にポルノやモデルの世界からは引退し、親戚のつてで建設業に従事。ただし、たまにボディビルコンテストの司会やストリップショーのダンサーとして出演することがあった。
突然の死去
2018年3月4日(日本時間)、関係者のtwitterや本人の母のFacebookなどで、2018年3月2日に交通事故で逝去されたことが公表された。48歳没。
ニコニコ動画でのレスリングシリーズブームの立役者とニコ動の普及に大きく貢献した彼のあまりにも早すぎる死には、多くのファンから驚きと悲しみの声が上がっていた。
死因となった交通事故は高速道路を走行中、他の車両を巻き込む形で(追突した弾みで?)中央分離帯の木に正面衝突したとのことだった。
兄貴の乗っていた車両は運転席が原形を留めないほど丸ごと潰れており、屈強な兄貴でも致命傷は免れない悲惨な状態だった。
死後、兄貴はカリフォルニアのフォレスト・ローン墓地に埋葬された。
なお、フォレスト・ローン墓地のページには兄貴のサイトが存在し、兄貴宛に花やギフト、英語でメッセージを書くことができる。https://obituaries.forestlawn.com/obituaries/billy-herrington
日本のインターネットでのブーム
ビリーとダニー・リー(木吉カズヤの名で呼ばれる)の二人がお互いのパンツを脱がせあってレスリングをするゲイ向けのポルノ動画がニコニコ動画へ投稿される。マッチョな男性同士がスキンシップをする内容であるため、基本的にはその嗜好性の持ち主以外は全く見ないタイプの成人向けビデオである。当然、愛好家以外には受け入れ難い内容であり、当初は嫌がらせ目的の釣り動画(タイトルやサムネイルは既存のアニメ等であるが、開いたらこの動画が流れるという嫌がらせ)の題材に使われていた。(その内容については、こちらで参照可能。)
しかし、釣り動画に使われる回数が増えるとだんだんとその存在が認知され始め、最後まで視聴してしまう人や、釣り動画だと気付かないふりをして楽しむ人が続出。ニコニコ動画特有のコメント機能によるコメント芸が奇跡的に機能し、日本中の人が一斉に釣られ、それを悔しがるどころかネットを通して茶化し合ったり、ボケ合ったりして楽しむという前代未聞の空気が生まれた。
動画中の英語での会話が、空耳で日本語っぽく聞こえる(「最近、だらしねぇな?」や「歪みねぇな」、最強とんがりコーン、ホイホイチャーハンなど)ことが面白がられ、受け入れられ始める。動画のシナリオ自体は日本人受けするものではなかったが、空耳からストーリーを推測し勝手にシナリオを書く者や、レスリング中に尻や臀部を叩くスパンキング攻撃(通称「ケツドラム」)の音で曲を作る者、3D映像(MMD)でこの動画を再現する者、そして動画内の登場人物にキャラクターイメージをつける者(ニコニコ動画内では、ビリーヘリントンは哲学者というキャラ付けがなされた)、それらが秀逸なMADへの素材として使われてた事で、1つのMADコンテンツとして定着した。
また、その動画に出演していたビリーを初めとした男優の別の作品が発掘され、ニコニコ動画へ投稿されることで、ゲイポルノ作品や出演男優の存在がニコニコ動画のユーザーに広く知られていくこととなった。
現在も男優の出演作品やそれらを使った数々のMADがニコニコ動画で投稿され続けている。(蛇足かもしれないが、投稿されている動画はモザイクや赤さんを使って局部を隠した、ポルノビデオからエロシーンを省いた動画である。日本では本番シーン以外の部分が評価されている。)
元ネタがポルノビデオである事はユーザー同士の連携により極力隠蔽され、「森の妖精」の名前で呼ばれることとなった。当時はビリーヘリントンがゲイポルノ男優であることを知らないまま見ている人も多かった。
そうしたことからビリーの存在自体も広く知られることとなり、「兄貴」と呼ばれると共に、いつしかポルノ男優ではなく、ニコニコ動画の象徴的存在として慕われるようになった。
そして、来日へ
2009年
2009年2月2日、ニコニコ動画のサイトにて、ビリー・ヘリントンが「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 9(通称:ワンホビ9)」のイベントのゲストとして来日することが発表された。ニコニコ動画のユーザーには(特にビリーのファンからは)驚きと歓喜をもって迎えられることとなった。
2009年2月14日に秋葉原で開かれたイベント「ワンホビ9」にて出演をした他、ニコニコ動画の生放送番組にも出演した。ビリー本人もファンからのイラストなどの贈り物を貰ったりして「夢のような旅行だった」と語った。(ワンホビ9の時の様子はこちらで、生放送はこちらからそれぞれ視聴可能。)
同年3月にも「第9回国際ニコニコ映画祭 in 沖縄」のゲスト審査員として出演した。(その時の様子はこちら。)
なお、ワンホビ9にて出演した時に「(日本に来たのは)初めてだけど最後じゃない」と自分の誕生日(2009年7月14日)に再来日することを宣言。その約束を果たすことは叶わなかったが、その代わりにビリー本人がニコニコ動画上へ投稿したビデオレターでの挨拶となった。(そのビデオレターはこちらなど。)
2009年8月にも「ビリー・ヘリントン 歪みねぇプレミアムイベント」に出演すべく再び来日を果たし、長島☆自演乙☆雄一郎ら格闘家と公開スパーリングを行った。(その時の様子はこちらで視聴可能の他、ビリー本人の投稿による動画も視聴可能。)
2012年
その後は2009年から暫くブランクがあったものの、2011年12月にニコニコ動画へ再来日を約束するビデオレターを投稿。そして約束した通り、2012年4月末に「ニコニコ超会議」への参加を果たし、日本のファンを集めたビリークルーズを会場で引き連れるなど健在ぶりをアピールした。(その時の様子はこちらで確認可能。)
2013年
2012年の「ニコニコ超会議」に引き続き、2013年4月末に開催された「ニコニコ超会議2」への参加を2013年初めにビデオレター上で報告。一年ぶりの日本でも、超会議の会場でバイクに乗ったり、昨年に続きビリークルーズを連れて会場を回るなどして、ファンに元気な姿を見せた。
なお、これが兄貴の最後の来日となった。
彼の影響は死後もなお強く、反LGBT色の強い傾向にあるロシアでは、ロシアの政治家が真剣に議論する事態にまでなっている。(参照)
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