CV:丸山詠二
登場話:第15話「ヤミマル!必殺の照準」
概要
暴魔獣の1体。
手足のついた人間と同じ体型の赤い達磨と言うべき姿を持ち、首周りに白い毛が生えている。だが、最大の特徴は何と言ってもだるま落としの要領で三段にズレた頭部である。
その外見に違わず、武器もだるま落としに使われるハンマーで、巨大なだるま落としに変身でき、その身体を飛ばして攻撃する「硬直だるま落とし」という技を持つ。
劇中では流れ暴魔ヤミマルに命じられて試作段階のZバズーカ開発に協力するターボレンジャーを妨害したが、それ以上ストーリーには深く関わっていない上、出番も余り多くない。ただ、その奇抜なデザインは当時の視聴者に強く印象づいたことだろう。
活躍
ターボレンジャーを誘き出すために街でパニックを起こすと、ブルー、イエローを除く3人が駆けつけたところでヤミマルと共に襲い掛かる。持ち前の戦闘力でターボレンジャーを追い詰めるも、起死回生のために洋平と俊介が太宰博士に無断で持ち出した試作段階のZバズーカの砲撃を喰らって大ダメージを負ったためにその場は一時撤退する。
だが、Zバズーカを放った2人も無事では済まずに負傷し、バズーカ自体もバラバラになってしまう。更に内蔵されていた小型エネルギー炉の制御装置が壊れてしまっており、「後1時間で爆発して半径500m以内が更地になる」という緊急事態を太宰博士から告げられる。
責任を感じ、安全な場所である海岸まで運ぼうとする、洋平と俊介。当然ながらズルテンやウーといった暴魔百族からの妨害が入ったものの、他の仲間達や流星に化けたヤミマルの助力によって何とか海岸近くまでたどり着く。だが、その一方で力は手から赤い血を流す流星の様子を見逃さなかった。実はZバズーカを受けた際、ヤミマルも同じ箇所を負傷して赤い血を流していたのである。そこから力は、彼の正体がヤミマルであることに勘づいていたのだった。
シーロンの助力もあって何とか海岸に小型エネルギー炉を運ぶことに成功した一行だったが、ここで流星はヤミマルとしての本性を現し、小型エネルギー炉に発砲しようとする。咄嗟にレッドが身体を張って阻止すると、「流星光…いや、流れ暴魔ヤミマル! 卑怯な真似は許さないぞ!」と叫ぶ。正体を完全に見破られた流星は不敵に笑い…
「やっと今頃分かったか。そうさ、人間界にあっては高校流れ者さすらい転校生・流星光。そして、その実体は……流れ暴魔ヤミマル!」
…と高らかに正体を暴露。ダルマオトシボーマをけしかけて先頭に突入する。
小型エネルギー炉を狙ってダルマオトシボーマが洋平と俊介を追う中、残るレッド達3人はヤミマルの足止めに掛かる。一方、海岸にたどり着くも家族連れがいたために洋平と俊介は場所を変更。タイムリミットギリギリのところで小型エネルギー炉をダルマオトシボーマに投げつけて海へ着水して逃れる。その影響でダルマオトシボーマは爆発に巻き込まれて倒され、2人は変身してレッド達と合流した。
直後にヤミマルの放った暴魔再生巨大化光線で再生巨大化すると、巨大戦ではターボロボから両手パンチを浴びせられるも、負けじと硬直だるま落としで反撃する。
だが、ターボロボの投げた高速剣が頭上から突き刺さったことで硬直だるま落と使えなくなり、最期はターボカノンを受けて爆散した。
余談
モチーフはだるま落とし。
『百化繚乱[上之巻]』で篠原保氏によると、「佛田洋氏が一番印象に残った暴魔獣とコメントしていた」との事。因みに初期名称もドストレートに「ダルマボーマ」だった。デザイン画では槌の片端は筆になっていた。
ダルマオトシボーマの登場回である第15話の放送された1989年6月3日は、『ハピネスチャージプリキュア!』にて白雪ひめ/キュアプリンセス、そして『手裏剣戦隊ニンニンジャー』にて十六夜九衛門及びミドニンジャー/九重ルナを演じる藩めぐみ女史の誕生日である。
声を演じた丸山氏は本編において第2話のイワガミボーマ、第6話のペロペロボーマ、第11話のウーラーボーマの声を演じており、今回のダルマオトシボーマ以降も第38話のジゴクエボーマ、第42話のデビルボーマ、第49話のヤミクモボーマの声を兼任している。