「我がサイバウイルスよ、地上に混乱と絶望を…!」
概要
第14話「恐怖のウイルス」に登場。
冥王ジルフィーザが所有するカードから生み出された天のサイマ獣。
鋭く伸びた角に蝙蝠の翼と、外見は典型的な緑色の悪魔のそれだが、全身の至る所に機械の意匠が見られるのが特徴。また、左目は赤色で右目が黄色と言うオッドアイになっている点も見逃せない。
全身から生えたケーブルを伸ばしてコンピューターに接続し、「サイバウイルス」なるコンピュータウイルスを注入する能力を持つ。このウイルスに感染したコンピューターはたちまちシステムを狂わされ、機能停止に陥ってしまう。ちなみにウイルスに侵された画面には、「サイバギルド」と自身の名前の文字が映し出される。
劇中ではゴレムカードの発見が待ち切れないために召喚され、人々が有難がるコンピューターを破壊することによって地上を混乱と絶望に陥れようと目論む。
戦闘ではウイルスによってゴーゴーファイブのスーツを機能停止に追いやり、無力化させるという厄介な戦法を取る他、背中の翼で飛翔しての空中戦も得意としている。
活躍
前回の一件を受け、ピエールは武蔵岳にてゴレムカードの探索に当たっていたが一向に見つからず、探索が徒労に終わったことをジルフィーザ達に謝罪する。
「申し訳ありません。このピエール、自ら先頭に立って汗をかき、泥にまみれて探しているのですが、役立たずばかりで……」
コボルダとディーナスが愚痴をこぼす中、カードが見つかるのをいつまでも待つ訳にも行くまいと、ジルフィーザが自身のカードを取り出し、ピエールにいつものようにサイマ獣の召喚を求めた。
「サイバギルドよ、愚かな人間共がありがたがるコンピューターとやらを破壊し、地上を混乱と絶望に叩き込んでやるのだ」
そのオーダーに対して「仰せのままに…」と返すと、サイバギルドは早速行動を開始。
上記の台詞と共に、片手からのケーブルを差し込んだコンピューターにサイバウイルスを注入し、首都圏のATMや信号機等、コンピューターで制御された電子機器の機能を片っ端から停止させていく。
駆けつけたゴーゴーファイブを使い魔インプスと共に迎撃すると、格闘戦でグリーンを圧倒。ブルーの開発したアンチウイルスガンによってウイルスを打ち消されるも、「フン、そんな物で我が魔力に勝ったつもりか?」と、サイバギルドは5人のアンチハザードスーツにケーブルを差し込んだ状態でウイルスを注入。そしてスーツの機能を停止に追いやられた5人を攻撃し、その場は撤退する。
サイマ宮殿へと帰還すると、ジルフィーザ達から賞賛の言葉を掛けられるサイバギルド。
地上壊滅は目前とピエールも喜ぶ中、ジルフィーザは作戦の最後の仕上げを命じ、再び出撃する。
サイバギルドの次なる狙いは、「首都宇宙航空局へのウイルスの注入」であった。通信衛星にケーブルを伸ばそうとするサイバギルドだったが、彼の動きを先読みして駆けつけたブルーに阻止されたため、彼のスーツにウイルスを再び注入。
だがそこへ他の4人も駆けつけ、モンド博士がアンチウイルスガンを強化したウイルスバスターでウイルスは浄化され、スーツの機能も回復してしまう。
5人目掛けてに飛行能力で立ち向かうも、ブルー以外の4人にロープで拘束された所へ更に4人のファイブレイザーの射撃を撃ち込まれ、怯んだところにブルーが放ったカラミティブレイカーを受け倒される。
直後にピエールの放った再生カードによって巨大な死霊として復活する。
巨大戦ではグランドライナーのグランドストームを物ともせず、飛行能力で翻弄するが、ブルーはアクセススコープで「生体反応がゼロ」ということを突き止めたため、5人はビクトリーロボに乗り換える。それでも同じように立ち向かうがビクトリーロボの猛攻に圧倒された挙句、スクリュースピンラダーで大ダメージを負い、そのまま止めのビクトリープロミネンスを叩き込まれて爆散した。
尚、今回の戦いで「グランドライナーの攻撃が死霊サイマ獣には通用せず、死霊サイマ獣に対抗できるのはビクトリーロボ」という事が判明する。それと同時に、グランドライナーも後に死霊サイマ獣にも対応できるように後から調整されるのだった。
余談
声を演じた林氏は昨年の『星獣戦隊ギンガマン』にて、剣将ブドー役で準レギュラー出演していた。
また、サイバギルドの登場した第14話の放送2日後には、プロ野球選手で北海道日本ハムファイターズに所属する清宮幸太郎氏が誕生している。
関連タグ
救急戦隊ゴーゴーファイブ 災魔一族 サイマ獣 悪魔 ケーブル
バラハッカー:4年前のスーパー戦隊に登場するサイバーテロつながりの戦隊怪人。
ハッカー・ユーゲント:次回作に登場するサイバーテロ繋がりの戦隊怪人。
グリム・リーパーマイナソー:20年後に登場する戦隊怪人で、こちらはウイルスの代わりに自分の分身をネットワーク上にばら撒いた。
電磁戦隊メガレンジャー:ある意味彼等にとって天敵であるハイテク戦隊。