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剣将ブドー

けんしょうぶどー

特撮テレビドラマ『星獣戦隊ギンガマン』における敵組織『宇宙海賊バルバン』の敵幹部の1人であり「ブドー魔人衆」の団長。
目次 [非表示]

「笑止、喜びとは一人で噛み締めるもの」(第一章)


データ

登場話数第一章「伝説の刃」※1 ~ 第二十四章「ブドーの執念」
懸賞金8000ゴールド ※2
CV林一夫
スーツアクター福沢博文

※1:行動隊長として指揮を執るのは第十三章「逆転の獣撃棒」から

※2:ケイブンシャ刊『星獣戦隊ギンガマン大百科』より出典


概要

宇宙海賊バルバンの幹部で、4つの軍団のうち「ブドー魔人衆」を率いる剣豪。

羽織袴に似た装束や、頭頂部の髷を思わせる部位など、を思わせる出で立ちが大きな特徴で、腰には得物として「妖刀ギラサメ」と呼ばれる日本刀を携えている。頻度こそ少ないものの前線に赴くこともあり、その高い剣の腕は数で上回るギンガマンをも圧倒、前出のギラサメによる一閃「ギラサメ残酷剣」は必殺級の威力を発揮する。

見た目のみならず、配下の魔人達による作戦遂行の際にはその内容を川柳にしたため、作戦の結果を待つ間には茶を嗜むなど、その立居振舞にもまた「和」を思わせる部分が多く見られる。


その性格は冷静沈着・・・というよりも泰然自若といった趣が強く、ブクラテスを「ご老体」と呼ぶなど基本的には折り目正しい態度が目立つ。また行動隊長に就任するに当たり、手に入れるべき「ギンガの光」が姿を潜ませるものを予め調べ上げ、その中でも特に可能性の高いものをリストアップするなど、用意周到さも兼ね備えている。

一方で、ブクラテスの考えを「そこまでは素人でも考えつくこと」と素気なく切って捨て、彼からの反感を買ったり、早急に結果を出すようにとのゼイハブ船長シェリンダからの催促にも、何処吹く風といった素振りを見せて苛立たせるなど、良くも悪くも周りからの反応には関心の薄い面も折に触れて垣間見せるという欠点も抱えている。

また、前述した折り目正しさの影に隠れる格好となっているものの、復活直後のギンガマンとの戦闘でバルバン相手に必死に足掻く彼等を嘲笑ってみせたり、ギンガマンを誘き出す際に一般市民の無差別殺戮さえも厭わないなど、本質的には戦いに無上の喜びを見い出す戦闘狂でもあるのも事実である。


バルバンという組織への忠誠心は幹部の中でも高い方でもあり、ゼイハブからも「何を考えているか分からないが、奴が裏切ることはない」と、サンバッシュイリエスよりも高い信頼を置かれている。配下の魔人達に対しても厚い信頼を寄せ、彼等が作戦行動の末に散っていった際には「務め、ご苦労であった」と労いの言葉を残しており、それ故に彼等からも「御大将」と呼ばれ絶大な信望を集めている。

しかし前述した気質や言行ゆえに、同格の幹部達との関係はお世辞にも良好とは言えず、サンバッシュからは「チョンマゲ野郎」と呼ばれている他、性格が真逆とも言えるイリエスに至っては一方的に敵意を向けてくる有様であり、こうした人間関係の芳しくなさが回り回って自らの命運を分ける格好となるのである・・・。


ブドー魔人衆

ブドー魔人衆のエンブレム

ブドーを御大将と仰ぐ魔人達の軍団。詳細は当該記事を参照。


作中での動向

3,000年にも及ぶ封印から解かれた後、ゼイハブが作戦に携わる軍団を1つずつとすることを決したこともあり、ブドーもその命に従いしばらくの間表立った動きは見せていなかったが、一方ではサンバッシュの失脚と前後して、彼の動向を配下である虚無八に逐一調べさせており、そこからサンバッシュが切り札として秘匿していたギンガの光の存在を知るに至る。

そのサンバッシュの戦死に伴い、次なる行動隊長を選抜する必要が生じると、ブドーはギンガの光こそが魔獣ダイタニクス復活の鍵を握ること、そして予め調べ上げていた数種類の「ギンガの光が姿を潜ませるもの」を一つ一つ当たるという、明確な指針を示すことでゼイハブより2代目の行動隊長に任命されることとなる。


こうして開始されたギンガの光探索作戦は、その過程で度々ギンガマンを苦戦に追い込むこともあったものの、肝心のギンガの光については空振りが連発した上、前述した気質もあって徐々にではあるがゼイハブ達からの信用も損ねるなど、その立場も危うくなっていくこととなる。

そうした逆風の中にあっても、ブドーは精鋭の配下である「ブドー四将軍」を投入し、なお粘り強い作戦行動を展開し続けた結果、土壇場になって最後に残った手がかりから、怒涛武者がギンガの光を出現させるという大手柄を挙げることに成功。これによりゼイハブからも、ダイタニクス復活の暁には副船長に任命するとの言が飛び出すなど、彼の地位も盤石となる・・・かに思われた。

しかしそれは同時に、競合相手であるイリエスが日の目を見る機会を失うことを意味するものでもあり、それを危惧した彼女は予てからブドーに反感を抱いていたブクラテスをも巻き込み、ブドーの追い落とし工作に打って出る。

結果、イリエスの名を受けたメドウメドウの奸計により、怒涛武者が確保していたギンガの光を無断で使用するという事態が発生。部下を信頼し任務に関しては一任していたこと、それに周囲からの反感を意に介さずにいたことが完全に裏目に出てしまい、ブドーは行動隊長の任を解かれるに留まらず、裏切り者の汚名を着せられ投獄される憂き目に遭った。


剣士の最後の道

こうして、今にも死を待つばかりの身の上となったブドーであったが、このまま汚名を背負ったまま命を絶つことを彼自身よしとはしておらず、残された配下である闇丸鬼丸兄弟の働きかけもあり、脱獄の上でギンガの光を取り戻すことで、自らの汚名を濯ぐことに一縷の望みを託すこととなる。


剣将ブドー/闇丸・鬼丸


そのために、ブドー達は争奪戦の末にギンガの光を得たギンガマンを誘き出し、彼等からギンガの光を奪い返さんとする一方、追討の命を受けたメドウメドウに対してはゼイハブに宛てた句を渡すよう託け、あくまで自らの行動が反逆を企図したものではないことを示してみせた。

・・・のだが、闇丸・鬼丸兄弟によるギンガの光奪還の動きが首尾よく進まぬ中、再度立ち塞がったメドウメドウからは一連の顛末が全てイリエスによって仕組まれたものであるという真相と、最早バルバンに居場所はないという事実とを突き付けられ、獅子身中の虫による奸計により完全に進退窮まったことを悟ったブドーは、吹っ切れた様子で彼女を血祭りに上げると、


「最早我らブドー軍団に戻る場所などありはしない・・・後はただ、存分に戦うのみ!」


と、ただ一つ残された「戦い」という道を全うすべく、獣装光ギンガレッドに最後の一騎討ちを挑むに至った。ギラサメの鞘を打ち捨て不退転の決意を示し、燃え盛る炎の中で死闘を演じたブドーは、その果てにレッドによってギラサメを折られ必殺の獣火一閃により深手を負うが、それでもなお、


「まだ、戦い足りぬ・・・」


と、折れたギラサメを手に執念のみで食い下がり、そしてレッドの止めの一撃によって壮絶な討死を遂げたのである。

残された闇丸と鬼丸もまた、後を追うように巨大化に及んで超装光ギンガイオーの前に敗れ去り、彼等の死とともにブドー魔人衆は壊滅の時を迎えた。即ちそれは彼等魔人衆とギンガマン、そして黒騎士ブルブラックとの間で繰り広げられた、ギンガの光を巡る三つ巴の争奪戦に終止符が打たれたこと、そしてギンガマンとバルバンとの戦いが新たな局面に差し掛かったことを意味するものでもあった・・・。


”散ればこそ花美しく名を残し 今一度のバルバンの夢”(辞世の句より)


備考

ネーミングはプロデューサーの髙寺成紀によるもので、他の幹部達と同様に海や水棲生物に関連する語句である、「埠頭」に由来したものとなっている。


デザインは野崎明が担当。四幹部の中では最初にデザインが決まった一人であり、ブドー魔人衆の統一コンセプトに則る形で、ストレートな侍系に若干の歌舞伎役者のイメージも加味しつつ、白や寒色系のカラーリングでクールな雰囲気にまとめられた。またこれ以外にも、イカをモチーフとして顔や羽織・袴などの意匠にその要素が盛り込まれている。

デザイン画稿では額の紋章が造形物とは異なり、バットバス魔人部隊のそれに近似した状のものとされている。


演者のうち、CV担当の林は『激走戦隊カーレンジャー』(SSパマーン役)から1年空けてのスーパー戦隊シリーズへの参加であり、レギュラー出演としては『超電子バイオマン』(バイオハンター・シルバ役)以来となる。

スーツアクターの福沢は、ブドーとしての出番が終了した後も、入れ替わりに登場した闇商人ビズネラのスーツアクターも担当している。



関連タグ

星獣戦隊ギンガマン

宇宙海賊バルバン

 剣豪 川柳


カー将軍:『科学戦隊ダイナマン』の登場人物の一人。優れた武人として信頼を置かれながらも、身内に陥れられた末に非業の最期を遂げたという点で共通項を有する

外道衆:『侍戦隊シンケンジャー』に登場する敵組織。ブドーやその配下達と同様に、海棲生物をモチーフとしつつ和の要素を含んだ怪人達によって構成されている


:『仮面ライダーゼロワン』の登場人物の一人。作中で彼が振るう日本刀が、ブドーの得物であるギラサメを改造したものであることを、本作にも助監督として参加していた塩川純平が明らかにしている(参考リンク

ザムシャーウルトラシリーズに登場する宇宙人の一人。日本刀に似た刀剣を得物とし、優れた実力を持つ宇宙の剣豪という点で共通項が見られる一方、そのスタンスや顛末については大きく相違したものとなっている。

ゴーマ・ローザリア王様戦隊キングオージャーに登場した和風敵幹部。同じ組織の女性幹部にはめられて命とりとなった点が共通している。

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