ゼイハブ「手応えのねぇ……おめぇたちの先祖はもっと手強かったぜ」(第一章より)
概要
城と魔獣を組み合わせた要塞・魔獣要塞ダイタニクスを船として操り、宇宙を渡り歩いて星々を荒らし回って来た、魔人と呼ばれるならず者の宇宙人達で構成される宇宙海賊である。
船長のゼイハブの収集欲を満たす為に、標的として定めた星で破壊と略奪と殺戮の限りを続け、その星を侵略する事や征服の類には興味はなく、最終的にはその星自体を魔獣ダイタニクスに喰わせて「星の命」を宝石に変え、ゼイハブの悪趣味極まりないコレクションにしてしまう。
自分達の快楽の為に虐殺と略奪の限りを尽くし、最終的には星も滅ぼす史上最悪の海賊団である。
3000年前に過去最高に上質な宝石になると睨んで地球を襲ったが、星獣達と当時のギンガマンによって阻まれてしまい、さらに幹部達の足の引っ張り合いが仇となり、最終的にはギンガマンに敗れてダイタニクスごと封印された上で、海の底深くへと沈められてしまった。
現代になって海底地震によって封印が解けて復活を果たし、地球やギンガマンに復讐をするべく暴れるが、再び現れた当代のギンガマン達との戦いで一時撤退をする。
しかも拠点であり彼等の船である魔獣ダイタニクスの封印が解けておらず、それ以降はダイタニクスの復活を当面の目標とし、あるゆる手段を用いて魔獣復活の作戦に奔走する。
ちなみに海賊なだけあって全員が賞金首であり、懸賞金が設定されている。
構成員
首領
ゼイハブ船長 |
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宇宙海賊バルバンを束ねる船長。懸賞金は1万5000ゴールド。己の収集欲を満たす為に星という星で略奪と破壊を繰り返し、邪魔する者は女や幼い子供でも容赦なく斬り殺すなどその性格は残虐にして残忍そのもの。しかし、船長としては高い実力とカリスマ性を持ち、それによってクセの強い魔人達を束ねている人物である。部下に対しては普段は比較的寛容だが、失敗を重ねた者には一切容赦はなく、加えてイリエス達の陰謀も最初から見抜いていたにもかかわらず、彼女達の魔術を利用するべくあえて泳がせ、自分に対して忠誠心を持っていたブドーの事も実質見捨てるなど、仲間の命よりも自分や組織の利益を最優先する冷酷な策略家の面もある。 |
側近
シェリンダ |
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魔獣要塞の操舵手を務める女海賊。懸賞金は6500ゴールド。せっかちな性格でよく配下の魔人をせかしており、操舵手としてダイタニクスを操縦する事に並々ならぬ執着を持っている。バルバンのNo.2と言われているが、戦闘能力は後述の4大軍団長達よりも低い。しかし、操舵手としての腕をゼイハブに気に入られて彼の側近になったものと思われる。ゼイハブからは相当気に入られているらしく、他の面子と比較しても彼女だけ明らかにゼイハブからの扱いは違う。 |
樽学者ブクラテス |
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バルバンの知恵袋であり、イリエスの叔父。懸賞金は2000ゴールド。戦闘能力は低いが、作戦参謀的な立場で、バルバンの目的の為に構成員達に様々な知識を授ける。ゼイハブからは「先生」、サンバッシュからは「樽じじい」、ブドーからは「ご老体」、イリエスからは「叔父様」、バットバスからは「爺さん」と呼ばれる。 |
4大軍団長
ゼイハブに次ぐ強大な戦闘能力を持つバルバンの幹部達で、戦闘と作戦遂行の責任者。しかし、我が強い性格と方針の違いから仲が悪く、3000年前はそこを当時のギンガマンに突かれて封印された。
そこでゼイハブが行動隊長制度を導入し、それにより互いに争う事はなくなったが、最終的には欲と嫉妬に駆られたイリエスが破り、結局協調性の無さの根本的な解決には至らなかった。
その他
魔人 |
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4大軍団長の下に集う荒くれ者達。 |
賊兵ヤートット |
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バルバンの水夫でもある兵士で、今作の戦闘員。彼等も各軍団にそれぞれ所属しており、様々な作戦行動に従事する。ちなみにこの手の戦闘員には珍しく普通に会話もでき、人間に化ける事もできるなどかなり多彩な能力を持つ。 |
闇商人ビズネラ |
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第二十九章から登場する、銀河を股にかけて活動する闇商人。その実態は滅んだ星の兵器・戦力を、他の星で売り払うという悪徳商人である。バットバスとは旧知の関係で、彼が行動隊長になった時には参謀として補佐する。 |
バルバンの戦力
魔獣要塞ダイタニック |
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バルバンの本拠地にして彼等の宇宙船であり、居城の「荒くれ無敵城」と魔獣ダイタニクスが接続した姿。分かりやすく言えば、『宇宙刑事ギャバン』のドルギランのような形態である。名称の由来は実在の客船「タイタニック」から。 |
魔獣ダイタニクス |
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ゼイハブと同じ故郷で生まれた、滅ぼす事を生き甲斐としている邪悪な宇宙生命体。星を喰らい尽くし、その星の命を体内で宝石に変える能力を持つ。 |
地球魔獣 |
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倒されたダイタニクスの破片から生まれた新たな魔獣。強力な酸を口から吐き、腕力もダイタニクスを上回っている。 |
関係者
グレゴリ艦長 |
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Vシネマ「星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」に登場。ゼイハブと義兄弟の契りを交わした宇宙海賊。 |
魔獣ゲルマディクス |
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ダイタニクスと同種の魔獣で、体色は赤い。グレゴリの居城と接続する事で、魔獣要塞ゲルマディックとなる。 |
暗闇獣 |
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Vシネマ「救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」に登場。複数の触手と口からの火炎放射が武器。邪悪な伝説の魔獣。ギンガマンの敵キャラに相当する。 |
パワーレンジャーでの登場
『星獣戦隊ギンガマン』の海外版『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』においては、ゼイハブ船長は「キャプテン・バウンティ(原作名称はキャプテン・ミューティニー)」と名を変えて登場しているが、メインの敵組織はパワレンオリジナルの「宇宙昆虫軍団」となっている他、第三勢力的な立場になっており、部下もバーバラックス、ヘクスバ、デビオット、スワビー(前から日本版におけるバットバス、イリエス、ビズネラ、ヤートット)のみと減少している。
(因みにサンバッシュとブドー、ブクラテスは何故かDr.ヒネラーと共に宇宙昆虫軍団の幹部となっている)
当作では、異次元宇宙「失われた銀河」にて奴隷を集めており、そこに新天地を求めている内に迷い込んだテラ・ベンチャー(レンジャー達の乗る宇宙船)の面々を快く迎える振りをして奴隷に引き込もうと画策するが、2代目マグナ・ガーディアン(黒騎士ブルブラック)がわざと捕まった事により、奴隷たちを解放される。その後は失われた銀河を脱出するレンジャー達を追跡していたが、宇宙昆虫軍団の宇宙船スコーピオン・スティンガーに基地を破壊され、デビオット除く乗組員全員が宇宙の藻屑となった。
ショー
歴代戦隊の悪の組織の中でも、群を抜いたそのあまりの凶悪さ故かあまり外部出演に恵まれなかったが、近年では宇宙戦隊キュウレンジャーショーで宇宙幕府ジャークマターの活動が原因で地獄から復活したという設定で登場している。
キュウレンジャーを見ている世代は全く知らない悪役の筈だが....
そもそもキュウレンジャーの世界は、ゴーカイジャーから連なるレジェンド戦隊の世界とも明確に別世界の戦隊とされているため矛盾ともとれるが、
『キュウレンジャー』の関連作品である『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』で、
ネオキュータマと宇宙忍デモストの「天魔転生」によってメレ、腑破十臓、バスコ・タ・ジョロキア、エスケイプが蘇っている。
このような前例から、何かきっかけさえあれば、レジェンド戦隊のキャラクターが、キュウレンジャーの世界で復活する可能性も0ではないと言える。
関連タグ
ゴーカイジャー:13年後の作品に登場する宇宙海賊。しかし、こちらは「正義のアウトロー」であり、ギンガマンのメンバーからも正義の戦士として認められる。
ゴールドツイカー一家:23年後の作品に登場する海賊団。こちらは「世界海賊=通称・界族」を自称している。彼等は戦隊側の追加戦士であり、当初は上記のゴーカイジャーと比較してもアウトローぶりが際立つ問題児達だったのだが、後に人々を守る戦士となっていった。
宇宙暴走族ボーゾック:宇宙を荒らして財宝を強奪しては星を破壊する荒くれ者繋がり。ただし、あちらは全体的にコミカルで、コミカル要素が希薄なバルバンとは対照的である。ちなみにサンバッシュ魔人団もボーゾックと同じ暴走族がモチーフ。
宇宙の無法者デスガリアン:18年後の作品に登場する彼等と同様のやり方で多くの惑星を荒らしてきた組織。ちなみに同作の第3戦力にして中ボスにあたるバングレイは、ゼイハブとモチーフが同じである。
海賊鬼:海賊モチーフの戦隊怪人。こちらはバルバンとは逆に正体が地球人である。
ネロス帝国、クライシス帝国:いずれも、同じく東映特撮で四軍団から構成される悪の組織の先例。