戦士とは日々においても戦いにおいても心に平和を忘れず
持てる力すべてを惜しまず諦めず振り返らず
また仲間を信じ苦難と悲しみは受け入れる
全ては星を守るために
概要
樹界の奥に存在し、数千年に亘って星獣剣の戦士の子孫たちやアースを使える民たち、それに妖精たちが、バルバンの封印を見守りながらひっそりと暮らしてきた地である。
この森には、アースを持つ者しか住めないことが作中でも言明されており、物語後半ではゼイハブを倒すための手段を使うための代償として、ヒュウガがアースを捨てる(=森に戻れなくなる)かどうかの辛い選択を迫られたこともある。
森に住まう者たちの生活様式は前近代的でかなり古く、また森の周囲に張り巡らせた結界により外界からは見えず、一般的な人間社会からは隔絶した暮らしを営んでいる。もっとも、完全に閉鎖的かと言われればそうでもなく、森の外へいつでも出られる様に外の世界の人間社会の情報収集も行われており、特に森を出て戦うことがある戦士は、「戦士の常識」として電話やテレビといった現代文明の知識も有している。
後述の理由から、作中での森の文化の描写については限定的なものに留まっているが、秋には「星祭り」と呼ばれる平和を唱える祭が行われることが明らかにされており、祭を始める前には星獣剣の戦士が、記事冒頭に示した「戦士の誓い」を唱えるのが習わしとなっている。
所謂『異界の森』なだけあって、ハヤテのような風の戦士のあらゆる怪我や病気を完治させる《シラスズの実》のような我々の世界には存在しない植物も自生している。
宇宙海賊バルバンの復活から程なくして、魔獣ダイタニクス復活のエネルギーを確保せんと目論むシェリンダの侵入に遭い、ギンガの森の力を奪われそうになったため、長老・オーギの判断によりその目論見を挫くべく、住人らも含めた森全体が石化・封印された。そしてその代償として森そのものが湖の底に沈み、故郷を失う格好となったリョウマたちは、活動の拠点をシルバースター乗馬倶楽部へと移すこととなる。
やがてバルバンとの長きに亘る戦いに終止符が打たれた後、それに呼応するかのようにギンガの森も湖底より浮上、封印も解かれ元の姿を取り戻した。また復活後の森には、種に戻ってしまっていた知恵の樹モークも、オーギの手により植えられ復活を果たしている。
備考
メインライターの小林靖子による初期案では、当初5人はそれぞれ異なる森の出身と言う設定が想定されていた。
また、これも当初の構想では「常春の世界」というイメージであったが、折しも本作の撮影に入る直前、1998年1月前半の関東地方は2週に亘る大雪に見舞われており、前述したイメージとは正反対となる雪景色での撮影を余儀なくされた。もっとも、パイロット版(第1・2話)の演出を手掛けた田崎竜太としては、「清涼感が出てよかった」と結果オーライであったことを後に述懐している。
OV『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』では、TVシリーズ最終回の後日談という位置付けということもあってか、ギンガの森もTVシリーズとは異なり栃木の那須高原で撮影が行われた。制作当時プロデューサー補であった若松豪が後に語るところによれば、このロケ地は同作の演出を担当した長石多可男が見付けてきたものであるという。