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腑破十臓

ふわじゅうぞう

「侍戦隊シンケンジャー」に登場するキャラクターである。
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「“外道に堕ちる”とはそういう事だ…もはやコイツは一蓮托生…!!」
 
「なかなか死ねない体でな…… 手でなくば足…!でなくば口……!! 剣を持てる限りこの快楽は続く…!!!」
「所詮人の世の事はすべて…命さえも幻!!」
「…が、この手応えだけは真実!!!!」
 

演:唐橋充(怪人態でのスーツアクターは清家利一

概要

激突大勝負~腑破十臓~


外道衆の幹部の一人で、名前は「不破十蔵」ではなく「腑破十臓」。
「腑に落ちない」の「腑」に内臓の「臓」なので、「五臓六腑」と覚えよう。
 
人からアヤカシに転生したはぐれ外道であるため人間の姿とアヤカシの姿両方を持ち、人間態はボサボサの髪とヒゲを生やした壮年の男性、怪人態は顔面の赤い骸骨のような姿。
ちなみに服装は白いネックレスに赤い服、黒いズボン、ボロボロの白い着物(?)を羽織っている。生前は黒い羽織で浪人のようなまげも結っていた。
 
純粋なアヤカシではないため二の目は持たない(巨大化再生ができない)が、代わりに三途の川の水を浴びずとも平気で水切れにならない他、血祭ドウコクの”縛り”=アヤカシを支配し拘束する能力にもある程度の耐性がある(ただししばらく動けなくなる程度には効くが)。
また外道衆の一員でありながら三途の川を増水させる計画には一切興味や関心がなく、総大将たるドウコクの命令も平気で無視する。尤もドウコクが直々に指令を出す事自体稀な上、彼以外のアヤカシも気ままに人間界に出向いて暴れているので、外道衆においては元から指揮系統などあってないようなものなのだが……。
 
人間界に出てもむやみに破壊活動を行ったり人を手当たり次第に斬り捨てたりといった蛮行は行わず、強い相手を求めて気ままな行動を取っている。そしてシンケンレッドこと志葉丈瑠を戦うに値する宿敵として付け狙うようになった。
なお志葉家が外道衆最大の脅威である「封印の文字」を有していると知っていながら勝負の邪魔になるという理由で黙っていたため、ドウコクに制裁されたこともある。
彼は当初こそ多少好意的だったものの、指示は無視するわ重要な情報は伝えないわ三途の川の増水にはちっとも貢献しないわで次第に十臓を疎むようになっていった。

生前

元々は200年ほど前に生きていた武士で、不治の病に侵され「残りわずかな命で何ができるか」を考えた末に人斬りに身を落とした模様。そして妻の制止も振り切って人を斬り続け、その末に外道に堕ちはぐれ外道となった。
ちなみに体調が悪そうな様子はほとんどないものの、「三途の川に入ってもままならないのはこの体か…」と呟いている辺りやはり万全ではないらしい。
 
妻帯者だが子供はいなかったと思われ、彼の一族も悉く非業の最期を遂げたとのことなので現代には血縁が残っていない可能性が高い。
さらに「外道に堕ちた者の一族」という理由からどの寺院にも門前払いされて無縁仏となってしまった事を憐れんだ天幻寺(志葉家の菩提寺)が密かに供養を請け負い、ささやかながらきちんと墓が建っている。
 
なお筋殻アクマロとはこの時点で面識があり、どこからともなく現れた彼から「どうぞ…これで満たされぬ器を……」と裏正を手渡されたのが最初。十臓はその裏正がただの妖刀ではないことを見抜いていたが気にも留めず、それまでの得物に変わる新たな愛刀として携える事になった。
 

性格

「この世のすべては幻だ」と断じるように虚無的な態度が目立つが、剣豪としての(彼なりの)矜持か「斬り合いだけがこの世の真実」と語る危険人物。
 
超がつくほどの戦闘狂なのは間違いないものの、「ただ強い相手と戦えれば満足」という単純なものではないようで「徹底的に命を捨てた斬り合いでなければならない」としている。
つまり真に彼が魅入られ、求めているのは「勝利の快感」でも「強敵と戦う手応え」でもなく「殺し合いの果てにある”死の境地”」そのものといえ、「自身が満足できるほどの斬り合いを以て死の境地に至り、その充足感の中で死ねれば本望」ということになるのだろう。
丈瑠との会話でもそうした願望を窺わせる言い回しが多かった。
 
「腕のある者と心行くまで斬り合う…それが俺と裏正の望みだ」
(丈瑠:それで剣の道が極まるとでも言うつもりか?)
「…剣の道、か…… 教えてやる いいか、剣の道とは苦しみに非ず…"快楽"にあり」
「どんなに技を鍛え、大試合に勝ったとしても…」
 
「命ひとつ斬る手応えには及ばない」
 
「悔いるとすれば……堕ちても癒えないこの”飢え”だなァ…!! これを満たすほどの斬り合いだけが望みだ いずれ骨の髄までバラバラになるほどに……!!!」
 

戦闘能力

特殊能力は特にないがかなり腕の立つ剣豪であり、はぐれ外道ゆえに水切れも起きないため継戦力という点では純粋なアヤカシより有利。
得物として振るう妖刀「裏正」は峰側が赤いノコギリのようになっており、本来は逆刃であるはずのこちらが本性。もちろんどちらも切れ味鋭い刀だが、赤い方が本性=真の切れ味であり、強敵と戦う際には峰側を向ける。
 
なお裏正は一度レッドとの戦いで折られてしまい、それをアクマロに預けて修復している間は「蛮刀毒泡沫」という短剣を装備していた。

活躍

中盤にてシンケンレッドと遂に一騎打ちを展開し、瀬戸際まで追い詰めたが、捨て身の太刀で裏正を折られて敗北し海中に落下。
しかし生き延びており、その後は一時的に身を隠していたが、裏正の修理を条件に薄皮太夫とともに筋殻アクマロに雇われた。

実はこの裏正、アクマロが十臓の妻の魂で作り出したもの。
はぐれ外道でこの世の者でもあの世の者でもない十臓は「裏見(うらみ)がんどう返しの術」を発動させる最後の鍵でもあったが、当の本人はアクマロの目的に興味は一切無く、裏正の修理が完了するや否や用済みとなったアクマロを容赦なく斬り捨てた。
裏正が妻の魂で作られていた事についても最初から気付いており、その上で戦いを求め、人を斬り続けた彼は、本当の外道になり果てていたのである(上述の台詞はその際のもの)。

そして物語終盤、本来の志葉家当主が表に出てきたことで全てを失った丈瑠に最後の決戦を挑み、昼夜を分たぬ激烈な斬り合いの果てに一撃を喰らうが、それでもなお斬り合いの快楽を追い求めようとする。
しかし、左足に刺さった裏正は彼の意志に反して決して抜けることはなく、彼の目には足を掴み戦うことを止める妻の姿が映るのを見て悟った。

「ここに来て…!いや、この時を待ってか…裏正ァァァァアア!!」

妻は二百年間、十臓の外道を止められるその瞬間を待っていたのだ。
断ち切ったはずの妻との絆によって彼は己の外道を繋ぎ留められず、噴き上がる火柱に飲まれ消えていったのであった。
 

海外版

アメリカで製作されたアレンジ版・「パワーレンジャー・サムライ」ではデッガーという名前に。
元人間で怪人になった点や、レッドを狙う好敵手ポジションなのは同じだが、怪人になった経緯が「快楽のために人を斬り続けた」では問題だと見なされたのか、
「火事に巻き込まれて瀕死の重傷を負い、紆余曲折の末に記憶を失ってナイロック(≒外道衆)の怪人になった」
というものに。
また原作では(一応)妻帯者だった十臓だが、パワレンではなんとダユウ(≒薄皮太夫)とは人間時代に恋人だった間柄で、ダユウの三味線とデッガーのウラマサは人間時代に互いへ贈ったプレゼントということになっている。なおダユウの三味線は元々ギターだった。
ちなみにダユウがナイロック怪人になったのは、デッガーを助けようとして彼を怪人にしてしまった償いだとか。太夫が外道衆になったシーンはヘビー過ぎるので、同じ元人間の十臓≒デッガーに絡めて設定を変えるのが得策と判断されたのだろう。

余談

  • キャラクター的にはかつての特撮時代劇『快傑ライオン丸』に登場した、悪のヒーロータイガージョーに変身する虎錠之介のオマージュとも取れる。
  • シンケンジャー」のチーフプロデューサーを務めたのは宇都宮孝明氏。当時はスーパー戦隊シリーズにおける素面タイプの敵幹部が女性というイメージで定着しがちである事に懐疑的である故か、女幹部である薄皮太夫を怪人タイプにして、逆に男性である十臓を素面タイプにしたらしい。

この『素面タイプの敵幹部=男性』というパターンは、宇都宮氏がチーフプロデューサーを勤めた作品としては『海賊戦隊ゴーカイジャー』のバスコ・タ・ジョロキアや『烈車戦隊トッキュウジャー』の闇の皇帝ゼット、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のザミーゴ・デルマ、そして後日談に当たるVシネマ限定ではあるが『動物戦隊ジュウオウジャー』のポカネ・ダニーロに受け継がれている。

現代で屋台の…それも新鮮な寿司を食えた事は彼にとってとても喜ばしい事だったのかもしれいない。その証拠に第二十四幕では残さず食していた。
 

関連タグ

侍戦隊シンケンジャー 外道衆
バスコ・タ・ジョロキア - 「海賊戦隊ゴーカイジャー」における顔出し男性敵幹部のポジション。気ままな行動を取り続けているという点では十臓と共通する。
闇の皇帝ゼット - 「烈車戦隊トッキュウジャー」における顔出し男性敵幹部。気ままな行動をとっているのは共通するが、十臓やバスコとは違って組織の首領でもある。

緋村剣心 - 通常と逆に峰部分が切れるようになった特殊な刀を使うキャラクター繋がりで、こちらは主人公。

火黒(結界師) - 元人間の武士&強者との戦いを好む戦闘狂である妖怪キャラ繋がりで、こちらも刀が武器。

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