概要
ナナシ連中同様に下級のアヤカシであり、妖怪『野槌』伝承のルーツになった存在。
髑髏が並んだ鯱の様な巨大な顎を持つのが特徴で、ナナシ連中より強力な所謂上級戦闘員である。ただし、遠中近と非常にバリエーション豊かで汎用性が高いナナシ連中とは違って、口から強力な火炎弾を放つなど戦闘力自体はより高いが、こちらはほぼ遠距離専門の要員である。
その為、戦闘では戦闘員というよりは砲台のように扱われる事も多い。
また、戦闘力はナナシ連中より高いものの逆に知性はナナシ連中より低く、作中では言葉も発さずにただアヤカシの命令通りに行動するだけであり、動物レベルの知性しかない模様。
夏の時期になって三途の川が活性化し、それによって血祭ドウコクが力を増した影響で、ナナシ連中と同様に賽の河原の積石の隙間から生まれ出てくるようになる。
それ以降もしばしば登場するものの、ナナシ連中に比べると圧倒的に数は少ない。
ナナシ連中同様に二の目は持っていないのだが、身体が巨大な大ノサカマタも存在し、大ナナシ連中と同様に巨大戦で戦闘員を務める。こちらはより砲台に徹している描写が多い。
他にもクサレ外道衆に所属するクサレノサカマタも存在し、こちらは通常の個体と違って体色が青いのが特徴。
戦闘力はより高いものの数はさらに少なく、作中では数体しか登場しない。
余談
名前の由来は「野良+サカマタ(鯱の古語)」だと思われる。
その名の通り、『野槌』以外にも鯱もモチーフになっている。
伝承の妖怪『野槌』は頭に口がある以外は目も鼻も手足もなく、柄のない槌のような形をした妖怪であり、普段は野ウサギやリスなどの野生動物を食べるが、時には人を食べるとされている。
シンケンジャー世界では、ノサカマタの目撃情報が人伝いに伝聞した結果『野槌』伝承が生まれたという設定である。ただし、妖怪の『野槌』は足も無いのでここは誤った情報が広まっている。
『パワーレンジャー・サムライ』では、スプリットファングという名前で登場する。
ちなみに鯱をモチーフにした怪人は、スーパー戦隊シリーズにおいては意外にも前例が少なく、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の死神戦士サイマ獣タナトス以来の登場となる。
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