演:松田賢二
変身する仮面ライダー
概要
『仮面ライダー響鬼』の登場人物の一人。
本名は財津原 蔵王丸(ざいつはら ざおうまる)。年齢32歳。8月24日生まれ(三十六之巻のカルテより。なお生年は画面上の字形から昭和47年(1972年)あるいは昭和49年(1974年)なのだが、本作は誕生日後の年齢が公式設定とされているため、片や33歳、片や31歳とどちらの場合でも矛盾が生じることになる)。
厳しい容姿で寡黙な武人肌だが、本質的には優しく情に厚い。また、弟子の恋愛に嬉々として協力するお茶目なところも見せている。
鬼とは自分と向き合い、打ち勝ち続ける一つの生き方であるという持論があり、鬼としての道を歩み出した轟鬼に自分流の道を模索するように諭している。
師匠はシュキ/仮面ライダー朱鬼(「斬鬼」が由緒ある名前と語られている以上、彼の師匠は先代のザンキである筈だが、シュキの元にいた理由は不明。ただシュキの弟子時代には既にザンキと呼ばれていたので、何らかの要因でシュキの元に移ったものと思われる)。
そのシュキにノツゴを倒すための囮にされたことで胸に重傷を負っており、更にバケガニに敗れて入院したことで自らの衰えを自覚、トドロキを一人前として認めて自らは引退、トドロキのサポーターに回った。尚この時「斬鬼」の名をトドロキに襲名させようとするが、「斬鬼の名はザンキさんのもの」というトドロキの意志を受けて彼に「轟鬼」の名を贈っている。
しかしその後、ノツゴの再出現に際して、自身の体を顧みず再び変身、現役に復帰する。
劇的な復帰を遂げたものの重い古傷は彼を蝕み続け、終盤にオロチ現象によって大量発生した魔化魍との戦いで孤軍奮闘するも、力尽き壮絶な最期を遂げる。
しかし再起不能の重傷を負ったトドロキのことを気にかけており、シュキから教わった(とイブキは推測している)「返魂の術」を生前に施していたため、蘇った。
ただこの術は本来封印されており、死体に無理矢理魂を留めている生ける屍の様な状態らしく、やがては徐々に意識を失い、最後は永遠の闇に落ちてしまう(おそらくは成仏、転生もできなくなる)とのこと。自分の魂を差し出して封印された呪術に手を染めたことに、トドロキへの愛情が感じられる。
そして復活していられる短い時間の中、トドロキのリハビリに付き添い励まし続ける。思いを知り奮起したトドロキの奇跡の復活を見届けた後は共に病院を襲った魔化魍を倒し、トドロキの習慣である魔化魍を倒した後の場の清めの演奏を共に行い、静かに消滅した。
『仮面ライダーディケイド』
「響鬼の世界」に登場する男。俳優も同じで斬鬼に変身するがあくまで別作品の別人。
トドロキ他大勢の屈強な男達を弟子として引き連れており、原典と異なりイブキとは対立関係にあった。
他の世界のライダー同様ディケイドを「世界の破壊者」と呼んでいたが、襲いはしなかった。
その後音撃道の団結のために、トドロキに師匠の座を譲り渡すことを決断した。
余談
彼が死亡したのは第四十四之巻なのだが、その際の光景が全裸になってうつ伏せで砂浜に倒れるというものであり、特に尻が目立つアングルであったため、どシリアスなシーンでありながら今なおネタにされる。
そして5年後、尻を晒した男が新たに誕生することになる。
この尻の目立つカットがあまりに印象的だったためか、後年製作されたヒーロー映画『HE-LOW』でもこのシーンが盛大にパロられている。
『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』ではTV本編のレギュラーキャストが別の役を演じており、ザンキ役の松田賢二はゲストライダーの1人であるトウキ/仮面ライダー凍鬼を演じている。松田は後に『仮面ライダーキバ』で次狼/ガルル/仮面ライダーイクサを演じており、3度仮面ライダーを演じている。
また、声優としての出演では『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』にてグラント・ステイリー/仮面ライダーキャモの日本語吹き替えを担当している。
テレビシリーズでライダーに変身する主要人物を演じ、劇場版では別のライダーを演じた俳優は松田が一人目となる(二人目は『仮面ライダーキバ』で登太牙/仮面ライダーサガ/仮面ライダーダークキバを演じ、『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』で白峰天斗/仮面ライダーレイを演じた山本匠馬)。
関連タグ
九条貴利矢:12月25日(クリスマス当日)に放送された回で退場した4号ライダー。
門田ヒロミ:4号ライダーの後輩、「真面目で優しい性格」「怪人に対抗する組織に属する」「主人公達の先輩でメインライダーの中では最年長」「戦いの中で先輩を失う」「物語前半はライダーとして戦っていた」「身体への負荷が原因でライダーを引退してからは主人公達をサポートする役割を果たすようになる」「2号ライダーを激励する」「物語終盤で身体に鞭打って仲間の為に再び変身する」等の点が共通。
4号ライダー変身者