演:田邊和也
概要
政府特務機関フェニックスの司令官。
公式サイトには「幹部」としか書かれておらず、「司令官」だと第1話時点の部下の門田ヒロミと同格になってしまう上、彼より偉い人物がいないとも限らないので「総司令官」と思われる。
デッドマンズ壊滅の為、ジョージ・狩崎が開発したリバイスシステムの運用等を管理する。
寡黙で口数が少ないものの、「人命を守る」職務の性質上、極めて厳格で真面目。
だが、ヒロミの回想では新人だった頃の彼に飲み物を渡して慰めたり、自信を喪失していた時には厳しくも優しい言葉を投げかける等、部下想いの一面もあるようだ。
1985年生まれの為、年齢は35か36と推測される。
余談
- 演じる田邊は『仮面ライダーアマゾンズ』にて福田耕太を演じており、偶然にも二作連続で怪人に対抗する組織に属するキャラを演じる流れとなった。あちらとは違い眼鏡を着けていないものの、公式でも言及される「日本人離れした体躯」にピンときた視聴者もいるのではないだろうか。
- アマゾンズの彼の立場や境遇からネットでは「地獄みたいな環境から悪魔を狩るトップへ転職した」「転職がうまく行ってる」「むしろ悪魔を狩ってる側だろ」「2話の時点で1stシーズン分は喋ってる」と評されている。
関連タグ
暴走皇帝エグゾス:同じく東映特撮における失敗を許す心の無い人物繋がり。但し、こちらは敵のラスボス。
タツミ・セイヤ:『アマゾンズ』での同僚と同じ俳優が演じる、同時期放送の特撮作品での味方組織の上司同士。
「門田、お前は真面目だな……」
「そんなお前に教えてやろう、絶望的な真実をな!」
驚愕の事実
「ッッハハハハハハハハハハハッ!……グルァアァァシアァァァァス! デッドマァァァンズ!」
彼こそが、以前より存在が示唆されていた「組織の裏切り者」の正体=カメレオン・デッドマンであった。
実は「本物の若林優次郎」は、第1話の一輝の初変身場面をモニターで見ていた時にカメレオン・デッドマンに襲撃・殺害されており、それ以降スカイベースにて陣頭指揮を執っていたのは、擬態能力によって優次郎に成り代わったカメレオン・デッドマンだったのである。
ジョージが優次郎が裏切り者であると疑ったのはその第1話で、彼が出所が不明だったマンモスプロトバイスタンプを入手、ジョージに譲渡した時点からであるが、後の第13話でカメレオン・デッドマンが「バリッドレックスバイスタンプ」の名称を口にした事実から確信に至った(開発段階ではスタンプの正式名称は、開発者のジョージ以外だと優次郎しか知らなかった為)。
ジョージ率いるフェニックス隊員達の罠に嵌められた偽優次郎=カメレオン・デッドマンは、遂に上記の台詞と共に邪悪かつ正にカメレオンの如く豹変した本性を顕にして、「敬愛する上司の優次郎」を撃てなかったヒロミを嘲笑しながら痛め付けて人質にし、ジョージにギフスタンプを要求。
彼からそれを受け取ると、「フェニックスの生活もこれで終わりか。では、また会う日まで」と言い残し、姿を消したのだった。
以降の動向はカメレオン・デッドマンの記事を参照。
しかし、ヒロミと同様、演者のオールアップが明言されていなかったが、これは血縁者がファイナルステージで登場する為だった。
考察
第1話の時点で優次郎がカメレオン・デッドマンに成り代わっていた事実を考慮すると、今までの司令官としての指示が全く別の見方に変わる。
- 失態を犯したヒロミを有無を言わせず降格
- 無茶はするが戦闘能力、指揮能力の高いヒロミを降格させれば、練度の低いフェニックスの実働部隊を更に悪化させられる
- 大二を一輝にフェニックスとの契約をさせる命令を出し、デッドマンズの討伐作戦に参加させなかった
- 大二の負の感情を煽り、誕生したばかりのカゲロウの成長を促していた
- 一般人を危険に曝す作戦を容易く容認する
- デッドマンズの組織の性質上、「ギフテクスに成れる人間以外どうでも良い」スタンスだから、無関係な人間への配慮は彼の視点では不要
- 『エビル殲滅』の作戦内容を「殲滅最優先、大二の生死は問わない」に設定
- 「一輝の精神を揺さぶり倒し易くするor動きに制限を掛けてカゲロウを確保し易くする」等の意図が考えられる
- 再び無茶をしたヒロミからデモンズドライバーを没収
- スカイベース侵入の際に仮面ライダーの頭数を減らす為。ヒロミが無茶をしたのは、彼にとっても「ドライバー没収」の口実が容易で好都合
ネタバレ後の関連タグ
津上翔一/沢木哲也:諸事情から互いに成り代わり(に近い状況)でいた2人。
スコルピオワーム/神代剣:成り代わっていた怪人とコピーされた人間。但し、こちらは最終的にコピーした怪人の精神がコピー元の人間そのものとなり、自らを含めたワームの殲滅を計画し、その命を以て見事に完遂した。
マスターロゴス(イザク):前作の組織のトップにして組織を裏切る者。訳あって人より長寿だったが怪人ではない。
西城究とロイミュード072:姿をコピーされた『ヒーローサイドのメンバー』と『コピーした怪人』。但し、こちらは極めて友好的な関係を築き、この経験が後の事態に一石を投じている。また、ロイミュードは『人間のデータを模倣して進化する』種族の為、成り代わりが種としての生態となっている。
広瀬義人、田所修一:怪人が擬態していた組織の構成員。ただし前者は自分が怪人とは知らず、後者は本気で人間との共存を望んでいた等、真逆の存在である。
東雲悟:悪の組織に殺害され、怪人に擬態されヒーローサイドに潜入されたメンバー繋がり。こちらは戦隊側のメンバーである。
ブラッドスターク/エボルト:後述される人物達の顔や立場を奪いに奪った黒幕にして常習犯。
- 石動惣一:エボルトに顔と立場が奪われた人物その1。但し、こちらは生存している稀有なケース。
- 御堂正邦:エボルトに顔と立場を奪われた人物その2。やり方こそ強引だったが本気で国の未来を考えていたものの、エボルトに殺された挙げ句『金と権力』に取り憑かれた人間に成り代わられてしまった。
- 佐藤太郎(仮面ライダービルド):エボルトに顔だけ奪われた人物。こちらは顔を奪われた挙げ句、殺されてしまった一般人。
モニカ=フォン=オックス:本人はすでに死亡していて、とある人物が成り代わっていたのが共通する。
ボシマール:2年後の戦隊に登場するキャラクター。こちらも本人が既に亡くなっていて、別の怪人が成り代わっていた点が共通する。
ディレック・C・シモンズ及びカーラ・ラダメス:『自分の理想の女性を再現しようとした』男と『その理想の女性の再現=成り代わりをさせられた』女。どちらも本性は狂っており、互いに見るも無惨なバケモノに成り下がった末に死ぬ末路を迎えた。
メぇぇぇ~~リぃぃぃぃぃクリっスマぁぁぁ--スぅ!!:カメレオン・デッドマンとしての本性を顕にした際の狂気そのものなテンションと言動に加え、放送月が12月なのもあり、極一部の視聴者は連想したとか。
DEAR_GAGA
「時には逃げることも……必要な選択だ」
上述の事実が明かされたのにもかかわらず、ヒロミの前に現れ、心身ともに深く傷付いた彼に助言を与えている。
果たして、彼は幻影なのか、それとも……
ネタバレ注意
VシネマリバイスForwardにて幻影として再登場。
ヒロミが守ると誓った少女をカゲロウに攫われ守る事も出来なかった自分の無力さからやけになり命をかけようとしたヒロミの目の前に現れ、かつてのように命をかけようとしたヒロミを制止した。挫折を乗り越えたお前は真のヒーローだと激励し、挫折を乗り越え立ち上がった今のヒロミの成長を見届けるべく再び消滅した。
上記二作品における若林の行動について、一部の視聴者からはとある仮説がまことしやかに囁かれている。
故人の幻影に励まされるというのは特撮ヒーローに限らずさまざまなフィクションに存在する描写ではあるが、リバイスにおいて同種の行為を行うのは悪魔である。
幻影の若林の姿はもう一人の自分として自問自答を繰り返したバイスとカゲロウと共通するものがある。
それが示す答えとして、一話で消滅しその後蘇ったヒロミさんの悪魔こそがこの若林司令官なのでは?と言われている。
一度倒された悪魔の復活についてはVシネマ本編でも触れられ、それ以前から花の悪魔や自身の悪魔が撃破されてからも変身できた玉置という実例が存在していた。
カゲロウが「(悪魔を蘇らせるのは)相当なひねくれものだけだ」としてムラマサがヒロミの悪魔であることを否定していたが、案外ヒロミがその『相当なひねくれもの』だったとしたら…?
なお、これらはあくまで視聴者からの俗説止まりであり、本編の演出やスタッフ・キャストインタビューなどで明確に示されたものではないことに留意が必要である。