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演:冨家規政

概要

西都の首相。氷室幻徳や北都の多治見首相と同様にスカイウォールの惨劇の時に居合わせており、パンドラボックスの光を浴びている。

西都の政策は若者を海外進出させ、技術力で経済の復興を目指そうというものだが、第16話で明らかになった北都の建前の政策とその実情や、第4話にて流れた街中に監視カメラが設置されている様子を見ても、本当に経済再建だけが目的なのかは不明。

第17話では多治見首相から西都と北都で手を組む事を提案されているが、曖昧な反応でこれをスルーし、特に動きは見せなかった。

しかし、その裏側では北都と東都の侵略を目論んでおり、第22話の終盤でついに重い腰を上げて動き出した。

仮面ライダーローグを北都の首相官邸に向かわせ、内通者であるブラッドスタークの手引きで首相を拘束。北都の指揮系統を麻痺させ、事実上の支配下に置いた。

第23話では東都に向けても宣戦布告を行う。

第23話以降

第22話以前は、幻徳たち同様のタカ派思考でありパンドラボックスを狙っているところまでは明らかにされつつも、すぐ感情をむき出しにする多治見とは異なり、何を考えているか読めない意味深な態度を貫く人物として描写され、その目指すところは不明であった。

しかし第23話以降は「猿渡一海/仮面ライダーグリスに対して西都の兵器になるよう告げ、従わなければ北都にいる仲間の命はないと脅迫する」、「東都に送りこんだスパイから情報収集をし、次の作戦に活用する」といった、手段を選ばない冷酷な策士の一面を見せるようになった。

難波重工とかたく手を結び、東都や北都を凌駕する技術力を手にしておきながら、それを露呈させずに計画を進めた点も、彼の策士としての能力の高さを表していると言える。

しかし、第25話にて戦兎らがローグ達と戦っている最中に不思議な力でローグ達を吹き飛ばす力を見せつけた石動美空の事を知って動揺。難波重三郎に制止される。

また第26話でも鷲尾雷の敗北に動揺していたが、難波会長は至って冷静であった。実際のところは、難波会長の掌の上で転がされている策士「気取り」なのかもしれない。

第27話では前回のあらすじでも登場。

戦兎に強化アイテムの説明を受けたが、「ギュインギュインのズドドドドド」といった調子でわけがわからなかった。

続く本編ではラビットラビットフォームを目の当たりにして「アレが……ギュインギュインのズドドドドド……!」と驚愕していた。なんであらすじの記憶を保持してるんだ……

しかし、第28話にて西都の敗北が確定。「何もかも終わりだ…。」と御堂は大いに落胆するが、難波会長は約束を反故にすればよいと語る。流石にそれは許されないと難波会長の提案を拒否するが、直後に現れたスタークが御堂を毒殺。御堂は消滅=死亡し、スタークの能力によって顔を御堂のものに替えられた難波会長に首相の座を奪われてしまった。

難波重三郎の手の上で踊らされていた面が目立ち、また最終的にブラッドスタークに裏切られるという末路は、(やや視聴者も予想していたとはいえ)救いの無い最期であった。

生存しているか不明だが、北都の多治見首相が拘束されただけだったので、彼も流石に殺される事はないのではとも思われたが、三都の首相の中では一番早い死亡者となってしまった。

しかし、(スタークの提案に乗せられていたとはいえ)代表戦敗北後に約束を反故にしようとしていた多治見とは対照的に、戦争(代表戦)の際に自ら約束した事を破ろうとは絶対にしなかったあたり、彼も幻徳と同じく「パンドラボックスの影響を受ける前はとても誠実だったのでは?」という意見も見られる。

「私がいなければ、誰が西都を統率すると言うんだ…!」という最期のセリフ、西都国旗を枕に消滅した様子からも、野心多くも国家を纏める者としての御堂の矜持が垣間見える。

そして対照的に、難波会長のパンドラボックスの影響無しの純粋な邪悪さが強調される形となった。

その後は彼に成り代わった難波が西都首相を務めていたが、難波もまたエボルトによって用済みとして抹殺されてしまう。こうして西都の実権を掌握したエボルトは東都に侵攻し、官邸をブラックホールに呑み込んで統治機構を壊滅させる。そしてエボルトは自ら御堂の姿となり、東都の制圧と国家統一をTV中継で宣言するのだった……。

その後も御堂として活動を続けていたエボルトだったが第46話にて中継を通じて正体を曝け出し、地球を滅ぼすことを宣言した。

最終話で誕生した「スカイウォールのない新世界」では彼も生存しており、新しく発足した内閣に彼が外務大臣として登用された事が泰山の演説で語られた。

余談

演じる冨家氏は、過去に侍戦隊シンケンジャーシンケンピンク/白石茉子の父親である白石衛役で出演していた。

冨家氏が所属している事務所 「A.L.C Atlantis/アトランティス」には、前作グラファイトを演じた町井祥真氏と、猿渡一海/仮面ライダーグリス役で本作にて共演している武田航平氏も所属している。(2017年現在)

上記の通り、御堂正邦本人は第28話で死亡したが、難波会長が御堂にすり替わっているため冨家氏自体はオールアップしていない状態であった。OPでも第29話から御堂正邦(難波重三郎)/冨家規政とクレジットされるようになった。トップ絵は難波の化けた偽者のものである。

難波の死後は今度はエボルトが彼に成り代わることになり、死後一度ならず二度もその姿を利用されることになったのだった。彼の顔は終盤第46話まで利用された為、本人は中盤にて死亡したが、冨家氏のクランクアップ自体は三都の首相キャストの中では最後となった(武田航平氏もかつて同じ理由でクランクアップが先延ばしになった)。

御堂本人も難波会長が化けた御堂も本編中ではシリアスな悪役なのだが、あらすじ紹介で登場する際はいずれもやけにテンションが高めでコミカルさを見せる事が多い。

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