「栞……無事で良かった……。これで、母さんのところへ逝ける……」
CV:春田純一
データ
(出典:『仮面ライダー剣 超全集』p.52、東映公式『仮面ライダー図鑑』より。)
概要
『仮面ライダー剣』第39話「再会…父と娘」、第40話「過去との訣別」に登場。
アンデッドの細胞と広瀬義人の細胞を組み合わせて製造された改造実験体トライアルシリーズの一体。
元々は自分の死期が近い事を悟った広瀬がアンデッドの解放という自身の過ちを悔い、その罪を償い一人娘の栞を守る為に、自分の姿と記憶をコピーして作り出したクローンの様な存在だったが、完成した直後に広瀬が亡くなり、更に天王路博史の野望達成の為に悪用されてしまう。
天王路の手で記憶操作を施され、自分が広瀬義人本人だと思い込まされると、天王路の下で独自の研究を続け、D以降のトライアルを製造。
剣崎一真が余りにも高いアンデッドとの融合係数の持ち主だと知ると、アンデッドの持つ永遠の命の解明のためにトライアルを次々と差し向け、剣崎がキングフォームに変身せざるを得ない状況を作り出し、最終的には彼をジョーカーに変貌させた上で研究の為のモルモットとして捕獲しようと目論んでいた。
その為に橘朔也をも騙して自身の研究に協力させ、着々と計画を推し進めるが、途中で相川始に介入された事や、橘が真実を暴露したために失敗。
その後、自身もトライアルだったことを天王路から告げられるも、そのまま研究を続け、更に天王路に言われるままにライダー達はおろか最愛の娘である栞にさえ襲い掛かるが、戦いに巻き込まれ、栞に身の危険が及んだ際に天王路によって消去された筈の記憶が蘇り、身を挺してトライアルGの攻撃から栞を庇い致命傷を負う。
最後は自らの正体とその経緯を栞達に語ると、娘に手を握られながら安らかな笑みを浮かべ、最愛の人がいる場所へと旅立って逝った。
能力
全身に備えた眼によって全方位に視覚を有しており、左手に絡みついている双頭の蛇で敵を石化させてしまう能力を持つ。
また、指先より一千度の雷撃を放ち、対象者を焼き殺す事も可能。
余談
モチーフはゲルショッカー首領。それに加え、血管をメカ風に、アゴをライダー風にしている。スーツはローカストアンデッドの改造。
デザイン画ではTRIAL-Gとあり、「G=GENERALでしょうか?」という韮沢靖氏のコメントも記されている。(『UNDEAD GREEN BLOOD』pp.74-75)。
関連項目
仮面ライダー剣 怪人 ライダー怪人 改造実験体トライアルシリーズ