「剣崎一真、お前は許されない者だ」
CV:穴井勇輝
データ
(出典:『仮面ライダー剣 超全集』p.52、東映公式『仮面ライダー図鑑』より。)
概要
『仮面ライダー剣』第31話「53番目の存在」から第35話「危険な変身!?」まで登場。
広瀬義人がアンデッドの細胞と人間のデータから作った「改造実験体トライアルシリーズ」の1体にして、劇中で初めて登場したトライアル。
全身を駆け巡る伸縮自在のケーブルで相手を絡め取ったり、体を液状化して移動する能力を備えている。また、手からは電撃を放って攻撃する。
また、その目が捕えた映像は広瀬の研究室へと送られる仕組みになっているようだ。
計り知れないアンデッドとの融合係数を持っている剣崎一真を捕縛するよう広瀬の指示をうけており、幾度となく剣崎を襲撃した。
「剣崎をジョーカーにさせないため、捕獲して変身をやめさせる」という名目で剣崎のもとへ派遣されていたのだが、真の目的は逆に彼を追い詰めてキングフォームへの変身を繰り返させ、第2のジョーカーにすることだった。
一度は剣崎が変身した仮面ライダーブレイドの『ライトニングソニック』で活動を停止させられるが、封印用のラウズカードを吸収した上に数秒で自己修復を完了して再起。
さらにブレイドの攻撃をことごとく弾き返し、強い恐怖心を植え付けるが、橘朔也の妨害を受け、またも失敗してしまう。
その後、剣崎がコーカサスビートルアンデッドとの戦いを通じて自身が進むべき道を見出した結果、状況は一変。
最後となる三度目の襲撃を仕掛けた際にキングフォームになったブレイドに殴り飛ばされ、『ロイヤルストレートフラッシュ』を喰らい消滅した。
余談
- モチーフは「フランケンシュタインの怪物」。
- 以降のトライアルシリーズは過去のボス級の怪人もモチーフになっているが、初のトライアルシリーズであるDは準備稿で宇都宮孝明Pから「ハカイダー的なスタンスのキャラクター」というリクエストがあったことや某番組に登場する宇宙人もモチーフと書かれていた。
- デザインを担当した韮沢靖氏曰く「D」の意味がアルファベットなのかまだ分かっていなかったため、D=DAMMED(地獄に落とされた、忌々しい)と解釈したとのこと。また、言語能力があったり復活頻度が多かったことから近所の子供たちに人気が高かったようで、劇中のトライアルDのセリフを子供がマネていたそう(『UNDEAD GREEN BLOOD』pp.60-61,110-111)。
- スーツは後にトライアルGに改造された。下半身のディティールに着目すると分かりやすい(『UGB』p.76-77)。