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「国家の安定を保つこと…それこそが私の使命だ」

概要

アメリカ合衆国の大統領補佐官。

ハニガンの所属するFOSの指揮権を持ち、シェリーの直属の上司。

大統領であるアダムとは、30年来の盟友と呼ばれているが、ラクーンシティの滅菌作戦に深く関わっており、ラクーンシティ壊滅の真相を公表しようとした彼を殺害する為、トールオークスでバイオテロを起こした

合衆国政府の腐敗の象徴ともいえる人物で、エイダに対して執拗に愛を求めるなど変態振りを披露した

正体(重大なネタバレにつき閲覧注意!)

アメリカ合衆国の大統領補佐官というのは表向きの立場に過ぎず、その正体は古くから歴史の影でアメリカの政財界を裏から牛耳ってきた秘密組織「ファミリー」を率いるリーダー。

ディレックのシモンズ家は代々ファミリーを率いてきた名家で、シモンズ家単独でも莫大な権力と資産を有しており、トールオークスの地下には一族の大規模な地下墓所まで有していた。

第二次世界大戦及び冷戦の勝利を経てアメリカが「世界の警察」と呼ばれるようになってからは、ファミリーの影響力も文字通り世界に及ぶほどのものとなった。

そのため、当代のリーダーであるディレックもまた「世界の秩序の安定者」を自負しており、安定した秩序ある状態を好み、逆に変化し続ける不安定さを嫌う。

各分野で辣腕を振るって来た天性の指導者・政治家である一方、目的のためには手段を選ばない冷酷かつ残忍な一面を持ち、アメリカの権威を守るために数々の非道な作戦を実行してきた。

ラクーンシティを滅菌作戦による核攻撃で消滅させた張本人であり、FBCの設立や裏での暗躍にも関与した他、様々な事件で裏から手を引いていた諸悪の根源の一人とも言える存在であった。

そして、ついに本作「6」では自らが直接の黒幕となって世界規模のバイオテロを引き起こした。

天才科学者のカーラ・ラダメスを篭絡して引き込み、Cウイルスを開発・完成させ、その実践テストのためだけにイドニア共和国などの紛争地域にウイルスをばら撒いている。

また、ラクーンシティの真実を世界に公表しようとしていた盟友アダム・ペンフォード大統領をバイオテロに見せ掛けて暗殺し、同時に自らの一族とも所縁の深いトールオークス市を巻き込む形で壊滅させ、更には滅菌作戦で都市ごと消滅させて証拠隠滅を図る容赦の無さを見せた。

「安定した世界を目指す」と標榜するディレックだが、そのためにはアメリカの権威が保たれる必要があると考えており、アメリカにとって不都合な真実からその権威を守るため、ファミリーの財力と影響力を用いてCウイルスを作り出し、他国だけでなく自らの祖国でバイオテロを自作自演したのである。

その過程の中でも、ヘレナを利用するために人質にしていたデボラを用済みになるや怪物に変異させたり、自らを慕って尽くしてきたカーラを裏切って見捨てるなどの非道な行為も行っている。

その過激さと残酷さは、多くの主要人物の怒りと憎しみを買っている。

エイダ・ウォンへの執着

その類い稀なる才能故に周囲に同格の理解者を得られず孤独の中で苦悩してきた境遇を持ち、ある時直属エージェントとして雇ったエイダ・ウォンに同族意識を見い出して強く惹かれるも、過去の事件に関わっていた経歴を知られて縁を切られてしまっている。

それでも彼女への執着を捨て切れなかったディレックは、Cウイルスの力を使って「エイダ・ウォンを作り出す」という狂気の研究を開始、カーラ・ラダメスを実験台にその肉体を作り替え、偽のエイダ・ウォンとして仕立て上げるも、それでも執着が満たされることはなかった。

Cウイルスを開発したのも、その根源はエイダへの執着が切っ掛けと言っても過言ではない。

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