概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する判子型のキーアイテム。
現在の地球の科学では証明することのできないスタンプ型のオーパーツで、50年前(1971年)に中南米の遺跡で発見された。
悪魔の始祖ギフの名を関し、これを解析して得た情報・物質を独自転用することで、全プロトバイスタンプ(ならびにバイスタンプ)の原型となった根源的なアイテムである。
バイスタンプ同様体内の悪魔と契約し、自らの身体から悪魔を分離させるという能力を持つ、と思われていたのだが……。
外装には動物型のレリーフやマーブル模様は存在せず、真っ黒な表面に複数の線虫か脊椎、あるいはDNAが絡み合ったような禍々しい造詣があるのみ。それはさながらギフの体を模しているようにも見える。
ストーリー開始時点ではフェニックスで保管されていたが、第14話でカメレオン・デッドマンにより奪われてしまう。
真の力
15話にて、ギフ復活の儀式に使用されかかる。穢れ無き悪の器として選ばれた人間を生け贄とし、そこにギフテクス五体のエネルギーを注ぐと、ギフ自らが生け贄に浮かんだ契約書にギフスタンプを押印する事で復活が可能だった模様…が、この時はフェニックスのデッドマンズベース侵入で儀式自体が中断されたため使用されなかった。
そして第16話でオルテカによって改めて初使用。押印された対象を宿主とし、デッドマンを上回る存在「ギフテリアン」を生み出す力が明らかになった。
それからは主要人物の近しい者達をギフテリアンに変貌させる為に使われていたが、第20話にて、オルテカがリバイとバイスのコンビによって悪魔と分離された際、駆け付けたフリオとアギレラによって回収されたがそれは偽物で、続く第21話にて本物を隠し持っていたオルテカからフェニックスの長官である赤石英雄の手に渡った…が、23話以降は(おそらく再度渡されて)再びオルテカの手に戻る。
更にバイスタンプを押印した人間がギフの棺にギフスタンプを押印する事で一体化し、フェーズ4のデッドマンを誕生させる触媒としても機能する。
28話にてオルテカが撃破され、ほぼ同時にギフの完全復活がなされたタイミングで行方不明となっているが、ギフの体内に存在しておりこれを用いてギフテリアン(TRUE)を生み出していると推察されている(状況的にオルテカを捕食したのと同時に体内に取り込んだものと思われる)。後述のディアブロも体内にスタンプを取り込む事で新たな手駒を使役していた。
その後は特に触れられていないものの、第46話にてギフが葬られたの同時に破壊or消滅したと思われる。
機能・構造
外装「ギフスタンプボディ」の表面は"謎の被膜状エネルギー"で覆われており、触れた者の精神に何らかの介入を行うという特殊で異質な性質を備えている。
実際、これを発掘し手にした隊員が無意識のうちに体に押してしまう描写がある(その後ギフテリアンに変異したと思われる)。
バイスタンプの外装は通常、岩石「エコアモル」やレアメタル「アストメタルム」という素材で出来ているが、ギフスタンプのそれは詳細不明の物質で構成されている。
そしてリバイスドライバーなどの外装に使われている「特殊合金・ニギウム」は、ボディを形成する未知の素材を基に開発されているため、バイスタンプは勿論、ドライバーのルーツすらもこのギフスタンプであると言える。
ギフスタンプの印面は「ギフスタンプシール」と呼ばれ、劇中では常時ぼんやりと赤く点滅していた。
バイスタンプの印面「ゲノミックスタンパー」は『(人間の体に)押印することで体内に潜む悪魔と契約し、解放する』という代物だが、こちらは『押印することで、"生来より宿る悪性を活性化して解放"させる』という似て非なる効果を持つ。
つまりギフスタンプは悪魔でも悪魔獣でもない、"意思を持った悪意"を"何の制約もなく出現させ、宿主をそれに変化させる"という末恐ろしいものである。
バイスタンプの情報をドライバーに伝達する特殊情報伝達コード「バイスタンプコード」もこのシステムを基としており、特殊合金・ニギウム同様ギフスタンプ抜きではライダーシステムは成り立たっていなかった事が分かる。
- 対の存在
仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズにて存在が判明したもう一つのスタンプ型の遺物。
ディアブロの復活に反応してギフスタンプが点滅する場面もあり、ディアブロスタンプが悪魔の封印に使用されていた事から悪魔の分離以外の力がある可能性も考えられる。
立体物
プレミアムバンダイから発売。2022年8月29日予約開始、2023年2月発送予定。
バイスタンプとは異なりリバイスドライバー等の変身ベルトとの連動はできない特殊な仕様となっている。
押印する事で効果音が鳴り、ギフテリアンを出現させるシーンが再現される他、赤石英雄とオルテカの劇中台詞を収録。
また、赤石の掌にあったギフの瞳を再現できる『ギフの瞳ステッカー』も付属。
余談
- 仮面ライダー50周年なので当たり前だが、50年前の1971年は初代『仮面ライダー』が放送されていた年である。また、発見場所が中南米でデッドマンズもメキシコ感の組織に関して、奇しくも同作品の中で仮面ライダー2号はショッカーを追って第52話から南米へ旅立っている。
- 公式HPではバイスタンプの1つとして並んでいるが、当初名前は「????」となっており"謎のスタンプ"として紹介されていた。
- 「ギフスタンプ」の名称はTELASAにおける『リバイス』第1話のあらすじなどにて確認できる。
- 第29話放送後に情報更新され、バイスタンプ一覧でも「????」から「ギフスタンプ」になった。
- ギフスタンプの発見は50年前だが、解析しバイスタンプとして結果が出たのは約30年前らしい。