「私は誰でもない。君達もそうだ。誰でもない!」
「心に渦巻く感情……悪魔に委ねてはいかがでしょう?」
演:関隼汰
変身する仮面ライダー
概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する敵対組織・デッドマンズの幹部兼悪魔の始祖・ギフの生贄たるギフテクスの1人。
頭首アギレラの右腕であり、髑髏の意匠が施された緑と赤の派手な衣装に身を包んでいる。
デッドマンズに入る前の本名は「初芝真」。
人物像
人の皮を被った狡猾なる悪魔
当初はアギレラの部下として振る舞っており、温和な印象であったが、本性は慇懃無礼で残忍な卑劣漢。
自身以外の周りの全てを見下す歪んだ性格をしており、他者への共感性も存在せず、標的にした人物の友人を目の前で殺害する等、精神攻撃を嬉々として行う。
その目的の為なら手段を択ばない悪辣さは、信者を大切な家族として見ている、悪なりに辛い過去や人の情を持つアギレラやフリオと比較すると辛い過去や悪の美学など一切持ち合わせておらず悪魔に魂を売った…どころか悪魔そのもののようにも思える。
また中盤からは、自分に屈辱を味合わせた者にはあらゆる手段を使ってでも精神的に追い詰めようとするなど陰湿な一面も見られるようになった。
戦闘では敗走・撤退したり、場合によってはそれを受けて悪態を吐く場面が目立ち、小物悪役としての描写が目立つ。
生贄候補の基準としては心の奥底に不満や狂気を抱えた人間が多く、弁護士やプロゴルファーのようなそれなりに社会的地位を持った人物がいるのも特徴。『セイバー』の増刊号(最終回の後日談)では言葉巧みにバイスタンプを使用するように唆したり、デッドマンズへのスカウトを行っている反面、デッドマンの護衛等で前線に出る事態は少ない。
秘めたる野望
デッドマンズ加入前、ギフテッドとして周りの大人から恐怖されていた時の過去は、本名の項を参照。
その過去から人類の存在に失望していた際に、出逢ったデッドマンズの創設者を通じて「人類を進化させる存在」だとされるギフと出会い、自らがギフと同化してそれすらも越えた存在へと進化を遂げ、「下等な生物」である人類をギフ=自身の僕として戦略的退化させようと目論むようになった。
彼の根底にあるのは世界が自分を理解しないなら、世界を自分に合わせて創り替えれば良いという醜く歪み切った選民思想であり、誰かを愛したこともなければ、誰からも愛されずに育ったがゆえの歪みが凶行の起源となっている。
なお裏で内通している赤石英雄には、本名・過去、目的とも知られているというデッドマンズメンバー以上の関わりがある模様。
怪人態
ダイオウイカ・デッドマン
ダイオウイカプロトバイスタンプを使って変身した、フェーズ3のデッドマンとしての姿。詳細はリンク先を参照。
アノマロカリス・デッドマン
アノマロカリスバイスタンプを使って変身した姿で、ギフとの同化によるフェーズ4のデッドマン。詳細はリンク先を参照。
まさに悪魔な活躍
カメレオン・デッドマンからギフスタンプを手に入れ、ギフ復活に近づいた事を喜ぶアギレラとフリオ。
あと1体の生贄でギフが復活し、念願の「ギフの花嫁」になれる事を喜ぶアギレラにオルテカは次の言葉を発した。
「いえ……もう6人揃いました。」
アギレラは冗談かと返したが即座に否定され、灰谷天彦、工藤康、カメレオン・デッドマンらに取り囲まれる。
突然の事に困惑するアギレラに追い打ちをかけるが如く、オルテカは衝撃的な事実を話した。
「最後の1体は貴方です。アギレラ様」
オルテカがどこまで暗躍していたかは現時点では不明だが、アギレラを騙していた事は事実であり、デッドマンズを家族同様と思っていたアギレラは今までの余裕さがなく、かなり動揺していた。
またフリオも聞かされてなかったようで、その場で茫然としていた。
アギレラへの忠誠心は上辺のものであったらしく、彼女を騙してきたことに一切悪びれている様子がない。
第15話でデッドマンズベースに突入したライブを「貴方はカゲロウのままの方が素敵でしたがね……」と煽るが、敗れてデッドマンズベースの爆散を見届けると行方をくらまし、独自に行動するようになった。
- 第16話
アギレラに対する仕打ちに激怒したフリオから詰め寄られるものの、カメレオン・デッドマンの介入に応じて逃走。その後、カメレオン・デッドマンからデッドマンズに魂を売った経緯を尋ねられ、「世界は俺のもの」と返答。隠していた世界征服への野心を露わにした。
- 第17話
新生デッドマンズを結成して本格的にテロ行為を再開。信者の1人をギフテリアンに捕食させて殺害、他の信者も生身で戦闘に参加させると文字通り悪魔の所業を働く(なお怒り狂い襲ってきたフリオは圧倒しており、今まで加減をしていた可能性がある)。デッドマンズ側の人間も助けたい一輝を嘲笑うかのように「ギフテリアンにされた人間は殺害される為、どう足掻いても死ぬ現実」を突きつけるのだった。
「ホラね!所詮あなたの力では誰も助ける事が出来ない!」
- 第18話
冒頭でボルケーノバイスタンプの反動により重傷を負った一輝を「これは傑作ですねぇ」と嘲笑。
そしてフリオの元に現れ、彼の同級生だった奥田陽介を彼の目の前でギフテリアンに捕食させ、絶望するフリオを「次はアギレラに押してやろうか? フリオくん」と煽ると、相変わらずの非道さと悪辣さを見せるも、この行動に激怒しウルフ・デッドマン ライオットへと変貌したフリオの攻撃により、大きなダメージを負わされ恨み言を吐きながら逃走。
その後、リバイスの活躍によりフリオが人間に戻った際に再び現れ、大喜びでトドメを刺そうとするがアギレラに防がれ失敗。煮えきれない様子のまま撤退した。
- 第19話
門田ヒロミに狙いを定め、ヒロミの同期だった山桐千草をデッドマンズ側に引き入れていた事実が判明する。その後、ヒロミと千草の同期である田淵竜彦にギフスタンプを押印しようとしたが一輝とバイスに足止めされる。しかし、事前に誕生させておいたギフテリアンと共に息の合った連携を見せ、一輝達を苦戦させた。
同話の言動から、デモンズドライバーの奪取を狙っているようだが……?
- 第20話
ギフテクスとなった悪魔を分離できる能力を持つボルケーノレックスゲノムを危険視し、必殺技を食らわないようにバイスだけを迎撃、落として何とか回避した後に撤退。その後、千草に自身の目的を聞かれた際には「小さい頃から私には才能があり、他の人間よりも頭が良かった。だが、愚かな人間共は私の考えを聞こうともしない」「そんな時に、私はデッドマンズの創始者と出会った。そこでギフ様と出会った私は、愚かな人類を進化させようと思った」と、周囲の人間に理解されなかった自分の過去を語っている。
その後、ヒロミが千草との決着の為に向かった工場跡地に千草と共に出現。すると、オルテカは突然千草にギフスタンプを押印し、ギフテリアンを誕生させた。
怒りに燃えるヒロミが仮面ライダーデモンズに変身すると、ギフジュニアとギフテリアンを使ってデモンズを妨害し、自身はダイオウイカ・デッドマンの姿でデモンズを追い詰めた……が、一輝とバイス、さくらの加勢により形勢が逆転。ギフジュニアを仮面ライダージャンヌとリバイスで蹴散らされてしまう。
不利だと悟ったオルテカは撤退しようとしたが、突如フリオとアギレラが現れ、アギレラが変身したクイーンビー・デッドマンに妨害され、リバイスバリットレックスゲノムとの3対1に持ち込まれ、ギフスタンプを奪われてしまう。その後もボルケーノレックスゲノムに苦戦し、必殺技の直撃を避けようとしたところをデモンズに羽交い締めにされ、そのまま必殺技を食らってしまい、悪魔と分離されてしまった。
その後、フェニックスの面々に捕縛されて連れて行かれたが、何やら不敵な笑みを浮かべていた……。
- 第21話
当初は尋問室に軟禁されていたが、実は「人間の体内から悪魔を除去する事で『人類の正しい進化』を促す」狂気の野望を抱く赤石英雄長官と内通しており、先の戦いで奪われたギフスタンプはフェイクだった。全てはデモンズドライバーを入手する為にわざと捕まった狂言だったのだ。
赤石に本物のギフスタンプを譲渡する様子を、折しもフェニックスを辞めたばかりのヒロミに目撃されギフジュニアを召喚して嗾け、スカイベースが大混乱に陥った所でデモンズドライバーを奪取。
墜落して行く滑走路の上に悠然と立つ自身の所へ駆け付けた大二に「この世界は俺の物……」と嘯くと、そのままデモンズに変身し、仮面ライダーライブと激突。ヒロミが変身していた頃とは比較にならない戦闘力で瞬く間にライブをKOしてしまう。
「同じデモンズでも、私が使うとこうなります」
更に駆け付けたヒロミをモグラゲノミクスの力で崖下へと吹っ飛ばし、リバイとバイス、ジャンヌもバッタとスコーピオンのゲノミクスチェンジで同じ様に撃破すると、そのまま悠然と去って行った。
- 第22話~第24話
マネキンの並ぶ倉庫に潜伏していた所、自身の元へ嘗て自分が騙して利用していたアギレラが登場。ギフの奪還の為に再びの結託を申し出て来た為、「御冗談を」と返しつつもこれを了承する。後日、ライブとジャンヌを誘き出す為に街で破壊活動を行った際、駆け付けたさくらとカゲロウの2人と交戦し、自身がジャンヌの変身を解除して撤退した(その際、「止めはお譲りしますよ」と上から目線な物言いをした為、アギレラからは「気安く指図するな」と返されている)。
撤退後、再びマネキンの並ぶ倉庫内でデモンズドライバーの真の力を解放する為、アギレラに狩崎の拉致を要求。命令される事を嫌うアギレラから対等と言われた際、「対等?目的を失って私の元へやってきたお前が?」と「お前」呼ばわりしながらその場に居合わせた本村香苗に再びギフスタンプを押してギフテリアンへと変貌させ、「貴女と違って、私は目的の為なら手段は選ばない」と嘲笑ってマウントを取る。
そしてギフテリアンをウィークエンドの牛島光と取り込み中の狩崎の元へ嗾けると、居合わせたさくらと駆け付けたバイスがギフテリアンと交戦するどさくさに紛れ、狩崎を気絶させダイオウイカプロトバイスタンプを使用し拉致。デモンズドライバーの真の力の解放を要求する。そしてリミッターが解放されたと思い込んだドライバーでデモンズに変身し、狩崎を助けに来たさくらの変身するジャンヌ……そして狩崎を信じ、レックスバイスタンプとローリングバイスタンプ双方の力でバイスと入れ替わった一輝の変身するジャックリバイスの両名と交戦。両者の猛攻に対し、バイスタンプ3つ分のゲノミクスチェンジで応戦しようとするも、何故か扱えずに退却を余儀なくされる。
「一体どういう事だ!?何も変わってないぞ!」
アジトに戻った後、デモンズに何の変化も無い事に激昂していると、不意にドライバーの中の悪魔が口を開く。
「俺は俺の意思で戦うだけだ。そろそろ我が家に帰るとしよう」
それまで片言だったのが嘘の様に流暢にそう告げると、自らを「ベイル」と名乗った悪魔はドライバーの中から出て行ってしまい、事実上、オルテカはドライバーから見捨てられて戦う力を喪失してしまった。自分こそがデモンズドライバーの力を1番上手く扱えると思っていた心算かも知れないが、結局はドライバーの悪魔の匙加減に過ぎず、変身者とは認められていなかった様だ。
- 第25話
デモンズドライバー内の悪魔であるベイルが飛び出して行き、変身出来なくなった事態を「狩崎に一杯食わされた」として癇癪を起こしていると、そこへ現れた赤石からギフの復活まで後少しと発破を掛けられ「言われなくてもその心算だ……!」と苛立たし気に返答。
その後、呼び出した信者数名の内2人にギフスタンプを押して、次々とギフテリアンへと変えて殺害していくと、信者を大事な家族と見ているアギレラから厳しい口調で咎められる。
止めて欲しかったら自分の下僕になる様に契約を強要し、狩崎の拉致を命じると、先程のギフテリアン2名とアギレラの変身するクイーンビー・デッドマンを嗾けて再び狩崎を攫おうとするも、駆け付けた五十嵐三兄妹と交戦。
更にそこへどう言う訳かベイルドライバーを身に着けた五十嵐元太が現れ、仮面ライダーベイルとなって襲い掛かった為、更に増援のギフテリアンを嗾けた(約束が違う事をアギレラに詰られるも、「約束は破る為にあるのです」と悪びれずに返すのみだった)。が、それさえも瞬く間に撃破された為、アギレラ共々撤退を余儀無くされた。
- 第26話
再びベイルがデモンズドライバーに戻って来たのを受け、「お帰りなさい、ベイルさん」と嫌味と皮肉を込めて出迎えると同時に、再びデモンズへの変身が可能になった。
その後、大二とカゲロウがクロウバイスタンプ及び互いの個の存続を賭けた一騎討ちの場面に「随分と楽しそうですね」と乱入。デモンズに変身して襲い掛かる。
ベイルが本格的にデモンズとしての力を貸し与えてくれたお陰で初変身時よりさらに強化されており、パンチ一発で相手となったジャックリバイスを吹き飛ばす。
ベイル「どうだ?オルテカ。気に入ったか?」
「素晴らしい……ゾクゾクするねぇ!」
更に、これまでのゲノミクスチェンジに加えてアノマロカリスバイスタンプによる更なる力「クワッドゲノミクス」でジャックリバイスをKO。
そのまま光と闇の戦いを制した大二に襲い掛かろうとするも、相手はカゲロウが消滅する際に託されたクロウバイスタンプが昇華したホーリーウイングバイスタンプを使い強化形態の仮面ライダーホーリーライブへと変身。新たなる力と姿、そしてカゲロウから受け継いだ「非情さ」を手にしたホーリーライブ/大二によって一気に追い詰められて行く。
「オルテカ……お前に慈悲は与えない!」
ホーリーライブの猛攻の前に冷静さを欠いたオルテカは終始圧倒され、クワッドゲノミクスですら敵わず遂に変身を解除され撤退。ベイルからも見限られてしまった。
- 第27話
撤退後、アジトで怒りに震える中で再び赤石から発破を掛けられて行動を開始(この時、「初芝真」の名が本名であると同時に少年時代の過去が明かされている)。
「人間はそもそも下等な生物です。来るべきギフの世にはそのしもべとして生き永らえるよう、私が戦略的退化を実現させましょう」
複数人の人間を拉致し、その内の数名をギフテリアンへ変貌させると、そこへ現れたギフが自分の集めた人間を捕食する様を見て「自分の思想に主が共感してくれている」とご満悦。
そこへ大二とさくらが駆け付けて変身し、向かって来た為にギフテリアンを嗾けて応戦。その中で「悪魔を倒しても誰も助けられないどころか、ギフの復活が早まるだけ」と戦いの虚しさを告げて煽る。だが、それで戦意を喪失する2人ではなく、ギフテリアンを撃破されて丸腰になるも、触手を伸ばすギフに守られる。そして大二に対して「自分と同類」、「誰かの幸せは誰かの犠牲で成り立っている」等と指摘。それでも向かって来るホーリーライブとジャンヌの2人だが、ギフの復活が近付いてバイスが暴走し、ジャックリバイスとなった一輝が襲って来た為、三兄妹の戦う様を「兄妹喧嘩」と称して嘲りながら見物を決め込む。
世界を欲した男の最期
第28話「怖れを超えて疾風迅雷!己を信じ一心同体!」
ギフとの融合を拒否されたアギレラに向かって「裸の女王様」と嘲笑し、「ギフ様と1つになるのは…この俺だ!」と言い放ちながらアノマロカリスバイスタンプを自身に押印する。続けてギフの棺にもギフスタンプを押印することでギフと一時的に融合し、アノマロカリス・デッドマンへと変貌して大二達に襲いかかった。
「所詮、人間はそんな物!お前らは退化し、俺だけが新たなる進化を遂げるのだ!」
ギフの自己修復能力と自身の頭脳を最大限に活用し、執拗に3人を追い詰めるオルテカだったが、心の中での戦いに打ち勝ち、サンダーゲイルバイスタンプを手にした一輝とバイスが仮面ライダーリバイスに変身したのを契機に形勢が逆転。バイスと本当の意味で融合し一心同体となった一輝に対して、ギフの遺骸を取り込んだ自分と同じであると蔑むも「『お前は一線を超えた!許す事は出来ない!』」と断じられ、先程とは打って変わってボロボロに追い詰められた末、「爆爆リバイストライク」を喰らい、今度こそ完全敗北を喫した。
(ちなみにオルテカは、デモンズ変身時やデッドマン態変身時の際にリバイスやライブの攻撃で変身解除された事は何度かあれど、他作品の敵キャラのように変身解除時に衣服もろともボロボロとなって血を浴びていたり等、外見的に傷つけられた事がなんと死亡時含めゼロ回という異色の記録を残している。)
それでも満身創痍の中、フラフラになりながらも立ち上がったが、直後ギフが伸ばした触腕に掴まれ、その体内に引きずり込まれた。
己の死を間近にしたオルテカの脳裏には、まだ三幹部が一緒だった頃が走馬灯のようによぎり、そのまま彼は
「あ~あ……世界は……俺のものじゃ……なかっ、た……」
と悲嘆と諦念に暮れながら、数多くの無辜の人間の命を嗤いながら食い物にして来た報いを受けるかの如く、ギフに捕食された。
自らの歪んだ野望の元、アギレラを騙して利用し、その後フリオ=玉置豪の親友を皮切りに幾多の信者達をギフテリアンに変える等、暴虐の限りを働いたオルテカだったが、今際に思い出したのがアギレラやフリオと共に過ごした時間だった点から、彼が本当に求めていたのは誰にも理解されてこなかった自分を受け入れてくれる居場所であり、ひいては他者との繋がり……より端的には愛だったのかもしれない。
しかし、その「居場所」を求め世界を作り替えようとした結果、彼は手段と目的を履き違え、世界を作り替えなくとも手に入るかもしれなかった「居場所」を自ら拒絶してしまったと言える。
本当に自分が求めていたものを、何一つ得られない悲哀と悔恨の中で死んでいった彼が走馬灯に見た光景は、デッドマンズに救いを欲したことの表れだったのか、はたまた既に得ていた他者との繋がりを自ら壊してしまったことへの後悔だったのか……それは最早誰にも分からない。
復活
第44話で捕食されていたのではなく、ギフの棲家たる異空間内にて、ほか多くの人間やギフテリアンらと共に、繭のようなものに包まれた状態で生存していたことが判明した。
そしてアルティメットリバイ、アルティメットバイスがギフの遺伝子を使って異空間へのゲートを開けた際、他の人間と共に異空間から排出され、現実世界への帰還を果たす。
第45話では、繭に包まれた状態から寄生虫が分離、粘液がドロドロ付いた状態のまま復活を果たした。その後、玉置から殴られそうになるも花に止められ、花から「あんたを政府に突き出すから!」と宣告される。しかし、「あなたたちは正義の味方だから許されるとでも?」と煽り返したが、花からは「全てが終わったら、私も…」と返されてしまう。その後、門田ヒロミに連行されるが、その際に「まるで同窓会みたいですね…。」と捨て台詞を残した。
なお、粘液が付いた状態を表現するためか関氏はローションで全身ベットベトのまま撮影に臨んだ。本人も「オルテカ、ベチョベチョに!?」とTwitterに投稿している。このせいか、一部のファンからは「ヌルヌルのオルテカ→ヌルテカ」「オルテッカテカ」と不名誉なあだ名を付けられた。
バトルファミリア
劇場版である本作はテレビシリーズ第46話と第47話の間のギフが駆逐された時間軸であり、本編で生存が確認されたオルテカは特殊刑務所で拘束具をつけられた状態で終身刑となっていた。
そんな時アヅマによって窮地に陥った五十嵐三兄妹を救う一手として、ジョージは『ギフと一体化した事のある唯一の人間』であるオルテカにもう一台のキメラドライバーを使用させる事で、エリア666を覆うバリアを突破させようと画策。
多方面にヘイトを稼ぎまくったオルテカに対して、ヒロミや花達は思うところはあるものの「あくまで一時的な共闘」という事で納得。
(何故か)玉置が用意してきた衣装*もあり、図らずもデッドマンズが再結成される事に。
ただし、ジョージから刑期を軽くすると取り引きされた直後に「それでも一生出られないと思うけどね~www」と煽られ、『グラシアス!デッドマンズ』が息ピッタリで花と玉置から舌打ちされる、肝心の突入方法として生身で上空からバリアに放り込まれる等わりと振り回されていた。(そのせいか、ファンからは「オルテカ(物理)」田代砲よろしく「オルテカ砲」等という結構不名誉な称号を付けられた。)
最後にはキメラドライバーを猫ババする様な仕草を見せた為包囲される事になり、結局ジョージに没収された。
また、結局三人の中では劇場版で唯一仮面ライダーに変身する事は無かった…。
その後
一連の出来事が終わった後、改めて特殊刑務所で懲役666年になっていた。そのため、脱獄でもしない限り終身刑はほぼ確定、刑務所の中でその生涯を迎えることになると思われる。
ちなみに日本ではいわゆる『併科主義』を採用していないため、おそらく刑自体が超法規的措置。その上666年という若干投げやりな数字は、公開当初多少ネタにされた。ギフとの一体化を経て多少長命になっている可能性を見ての量刑とも考えられるが、それでも男性平均寿命の8倍強の懲役はややオーバーと言えよう。
最終回で様子を見にやってきた狩崎に対しては案の定変わらぬ態度を示したものの、「何かあったらまた手を貸してやりますよ」と口にした(最も前科が前科なので、この言葉が期待されることはバトルファミリアのような特殊な場合でも再来しない限りほぼ無いだろうが……)。
最終回後を描いた『MOVIEバトルロワイヤル』や『リバイスForward』にも当然のごとく未登場。
ただ、関氏は『リバイスForward』の主題歌『Love_yourself』の歌唱キャストとしてクレジットされている。
仮面ライダージュウガVS仮面ライダーオルテカ
序盤で謎の怪人に「ジュウガドライバーの回収」を条件に刑務所から解放され、脱獄。新生デッドマンズの結成を宣言する声明をブルーバードへと送りつける。
その後は沢神りんなに接触。どのような手段を用いたのかは不明だが彼女の信頼を得ることに成功し、デモンズドライバーのアップデートを行った(なおりんなは彼のことを大層気に入った様子で、「まこりん」と愛称で呼んでいた)。
後編では集めた新生デッドマンズの信者が、花の手引きによるサクラだったことが発覚。更に逃亡用の物資を集めるためにショッピングモール(?)に赴くも、そこには玉置が待ち構えていた。彼に追い詰められるも電話の隙を突き、何とか逃げ切ることに成功する。
やや振り回されながらもブルーバードの研究室に潜入したが、そちらも真の黒幕の正体を暴くための狩崎の作戦の一環。出し抜かれはしたものの結果的に彼に貢献することとなった。
なおジュウガと黒幕の交戦時には優雅にティータイムを楽しんでおり、これを敗北した彼に責められるも「私は誰のものにもならない」として一蹴した。
「わかったら頭を垂れろ…凡人が。」
そして黒幕が捕縛された後、「決闘」と称して狩崎を煽り、デモンズドライバーとクラーケンバイスタンプで仮面ライダーオルテカに変身し狩崎/ジュウガとの対決を行う。
ライダーオルテカのポテンシャルは決して低いものでは無かったが(単純スペックだと実はオーバーデモンズをも上回るほど)、如何せん相手はアルティメットリバイスに匹敵するステータスのジュウガである。最終的にライダーキックの打ち合いに破れ敗北、追田現八郎の手で再び刑務所に投獄された(狩崎曰く、今回の事件の解決に多少貢献したとしてほんの少しだけ刑期が短くなった模様。残り刑期665年と364日)。いずれにしても刑務所の中でその生涯を迎えることになるのは変わらなさそうである。
しかしラストシーンでは懲りずに脱走、一輝たちに追いかけられていた。
生み出したデッドマン
デッドマン | バイスタンプ | 生み出した人間 | 話数 |
---|---|---|---|
スパイダー・デッドマン | スパイダープロトバイスタンプ | サラリーマンの男 | 映画リバイス |
バッタ・デッドマン | バッタプロトバイスタンプ | 純平 | セイバー増刊号 |
カマキリ・デッドマン | カマキリプロトバイスタンプ | 井端 | 第2話 |
また、デッドマンでは無いがギフテリアンを何度も生み出している(即ちギフスタンプを押印した人間を殺害している)。
余談
- 名前の由来は恐らく、テキーラの銘柄の1つ「オルメカ」かと思われる。
- また、スペイン語系の男性名「オルテガ」も由来か?
- 初期設定では闇医者であり、公式サイトにもその旨が載せられていたが、現在は削除されており、現在は没になっていることが「東映ヒーローMAX」において明かされている。(このような設定変更は仮面ライダーシリーズだと割とよくあることである。)
- 「オルテ**ガ**」と名前を間違えられる事態が多く、オルテカが何かする度に無実のオルテガが貶(なぐさ)められる現象が起きている。
- 恐らく、オルテカは他の幹部と違い擁護が不可能な程の外道である為、現実世界のオルテガさんへの風評被害を避ける為の配慮かも知れない。
- また、下記のキャストブログのように、作中で「オルテカァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」と強い口調で名前を呼ばれることが何度かあったことも原因の一つと推察される。
- 第21話で仮面ライダーリバイボルケーノレックスゲノムと仮面ライダーバイスバリッドレックスゲノムの必殺技で、ギフテクスの力が離散・ギフに既に奪われているにも拘らず、デモンズドライバーの悪魔ことベイルから「オマエ……アクマ……オナジ……ニオイダ…」と称されている。これが一体何を指すのか……?。
- 第24話ではダイオウイカプロトバイスタンプを使おうとしたことから、撃破されたのはあくまでも自分の変身態(デッドマン)であり、デッドマンを生み出す再契約自体は可能だと思われる。ただ、フェーズ2以降に進化できるかは不明。
- 最近ヘイトが集まってきているのは関も把握しているようで、キャストブログにて「嫌われ者の、、、、、😢オルテカァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!役・関隼汰でした!!」と発言している。
- 退場の28話提供帯では『オルテカ死す!?ギフはどこへ···』とどこぞのAGOが長い凡骨の散り際をネタバレした次回予告のような煽り文が出た。
- 関はオルテカを演じるにあたり、子が悪いことをした際に親から「そんなことをしていたら、オルテカが来るよ!」と言われるくらいの悪になれるよう視聴者に恐怖心を与えられるようにと思いながら演じ、大人の視聴者に「やっつけてやりたい」と思われるよう表情なども憎たらしい感じを意識したとのこと。(『GRACIAS!暗黒本』p.43より)。その試みはオルテカが視聴者に植え付けた強烈なトラウマと怒りを考慮すると大成功したと言える。
関連タグ
仮面ライダーリバイス デッドマンズ ギフテクス 仮面ライダーデモンズ 仮面ライダーオルテカ
北崎:変身ベルトを奪い、仮面ライダーに変身した敵幹部。最期はラスボスに捕食されて退場する点も共通している(尤もオルテカは生還したが)。
墨田奏斗:次回作におけるオルテカと同じ考えを持っていたダークライダー。
五十鈴大智:次回作の登場人物。頭脳派で途中から冷酷な本性を現す、怪人とライダーの両方に変身、世界を支配するという野望を持つ、人間を怪人化させて消滅させた事がある、信者を集めて宗教を結成した事がある点が同じ。