スペック
機体名 | ライガーゼロイエーガー |
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番号 | RZ-041 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | ライオン型 |
全長 | 24.1m |
全高 | 10.8m |
重量 | 132t |
最高速度 | 330km/h |
乗員人数 | 1名 |
装備 |
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武装 |
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概要
ライガーゼロは戦況に応じて装甲や武装を換装可能な「CAS(チェンジ・アーマー・システム)」を採用しており、幅広い戦い方を行う事ができる。
イエーガーはガイロス帝国から鹵獲したライガーゼロを基にヘリック共和国が独自に考案した換装形態の一つであり、柔軟な高速戦闘に特化した形態である。
また、ブレードライガーに装備されたアタックブースターのコンセプトを転用している。
特徴
背部に2基搭載された可変式の大型イオンブースターは上下左右に自在に可動し、単に直線スピードの速いゾイドとは比べ物にならない運動性能を誇る。しかし、高速性能を追求する過程で軽量化が施されたために、耐弾性に難があり、タイプゼロにすら劣る。全身のブレードは、攻撃用の武装ではなくてセンサーなどの補助装備である。
その高い機動性を生かした敵機攪乱が可能であり、装甲の隙間を狙ってストライクレーザークローにより切り裂いていく芸当さえ可能である。
また、タイプゼロの標準火器である尾部先端のAZ108mmハイデンシティビームガンも外されており、追加武装は頬部の2対の実弾型のバルカンポッドと尾部先端に装備されたエネルギー武器・フライングバルカンポッドしかない。フライングバルカンポッドは、独立ユニットとして飛行が可能であり、他のライガー型ゾイドのバリエーションにも類似した武装が搭載されている。ショックキャノン以外はいずれも対小型または牽制程度の武装にすぎず、敵との交戦時には爪や牙を用いた格闘戦を余儀なくされる。
ただし、頭部付近に火器を装備するのは、高速戦闘において理に叶っている部分があるし、この機体の場合は牽制だけでもそれを十分に活かすポテンシャルを持つ。シールドライガーなど、空力学的な面を考慮して武装を格納する機体も存在しており、砲身を持たないことは高速機にとって有用である(風圧によって砲身が破損したり、バランスを崩す恐れもある)。
- HMM版の設定によると、バルカン砲にも自動掃射システムが装備されており、高速戦闘の優位性を上げている。
爪や牙を用いた格闘戦が中心という事はタイプゼロと基本的な戦い方は同じという事であり、コトブキヤのHMMシリーズの独自設定では、「ライガーゼロ本体と最も相性が良い」という評価がなされており、ライガー系ゾイドを乗り継いできた共和国軍のパイロットは好んでイエーガーを運用したという。
また、HMM版の設定では、ブースターの出力を活かした瞬間的な飛行も可能とされる。似たような描写では、ビット・クラウドがエレファンダーとの対戦時に、空中でブースターを起動して滑空して敵のビームガンを避けている。
- その他にも、バン・フライハイトやラスターニたちがブレードライガーで疑似的な飛行を行ったり、RDがキラースパイナーに対抗するために、ケーニッヒウルフのミサイルに紛れてブースターで上空に達した事例があった。
バトルストーリー
『機獣新世紀ゾイド 公式ファンブック3』内のバトルストーリーでは、ZAC2101年3月に発生したニクシー基地の攻防戦にてタイプゼロを含んだ3機のライガーゼロと共に量産型デススティンガー・KFD(キラー・フロム・ザ・ダーク)の部隊を迎撃。持ち前の機動性を活かして敵をかく乱し、軽武装でありながらもKFDの堅牢な装甲の隙間を攻撃し、撃破している。
その後の戦闘でも引き続き運用されているが、鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)の超小型ゾイド・グランチャーのジャミングウェーブを受けて行動不能に陥ったり、バーサークフューラーの拡散荷電粒子砲の直撃を受けて撃破されるなど苦境に立たされる場面もあった。
ゾイド新世紀/ゼロ
タイプゼロに次ぐ第2の換装形態として登場。搭乗者のビットの第一印象は「地味」だったが、全身刃物のシュナイダーや歩く武器庫のパンツァーと比べれば、その評価も致し方ない。しかしながら機動力の底上げは格闘戦主体のライガーゼロと相性が良く、対ライトニングサイクス戦以降でも高速戦闘に限らず様々な場面で多用された。
高速戦闘時に身体にかかるGを軽減するためか、アーマー換装時にはコックピット内のシートの背もたれが後ろに下がる。大型イオンブースターを展開・使用時はライトニングサイクスと同様に一瞬残像を残して加速し、翼端から飛行機雲を描きながら疾走する演出がなされた。
バトルストーリー版以上に速度の増したアニメ版では音速を突破し、近くを通過した際の衝撃波だけでハリー・チャンプのカノントータスを瞬時に2機撃破した(その時に観客からは大きな声援が上がった)。
また、3度に渡るジャック・シスコの駆るライトニングサイクスとの戦いに決着をつけたのもこの形態である。しかし、タスカー姉妹との戦いでは敗北しており、劇中でも珍しい黒星となった。
- この際、ライガーがビットの操縦をアシストして、人間の限界を超えた反応速度で相手の攻撃を回避している。
漫画
漫画『機獣新世紀ゾイド』では、海洋虹団(マーレ・アルコバレーノ)のヴィオーラ・モンターニュの乗機として登場し、ロッソ・レオーネの駆るライガーゼロシュナイダーと連携して、バンの実力を試すべく彼のライガーゼロと対決する。
高速移動で翻弄するが、その際の方向転換の際の隙を指摘された上に、ロッソのシュナイダーと同じく上顎を攻撃され、戦闘不能に陥った。
余談
- イエーガー(イェーガー)はドイツ語で「猟兵」ないしは「戦闘機」を意味する。
関連イラスト
関連タグ
ライガーゼロ ライガーゼロシュナイダー ライガーゼロパンツァー
フラジール・・・アクションゲーム『アーマードコア フォーアンサー』に登場するネクスト。「めちゃくちゃ速いが低火力・紙装甲」という共通点がある。