もしかして⇒トラ型ゾイド
概要
90年代から再開された『ZOIDS』シリーズ以降、新バトルストーリーやアニメ、関連商品等の様々な媒体で主役を務める事となり、今ではある意味で「ゾイドの顔」と言っても過言ではない。
「ライオン型」、「ライガー型」「古代ライオン型」、「ライオン種」、「ライガータイプ」等の分類や呼称がある。
- 「ライガー」という単語の本来の意味は、ライオンとトラの交雑種の中で、父がライオンで母がトラという個体を指す。
アニメシリーズでは、種の区分に関する詳細な経緯は特に説明されていない。特に、『ゾイド-ZOIDS-』ではすべてのゾイドが「ゾイドイヴによって生み出された」と言及されている。
バトルストーリーにおける設定
一口に「ライオン型」と言っても複数種が存在し、大まかに「中央大陸生息種」と「西方大陸生息種」に大別される。
前者のライオン型ゾイドにはライオン型種とライガー型種が存在し、多くのライオン型ゾイドはライガー型種をベースとした「ライガータイプ」が主流となる。
その一方でライオン型種は「ライジャー」にしか使われていない。
- HMM版においては、シールドライガー系の野生体とライガーゼロ系の野生体は同種の原体としており、そのために似たような装備(Eシールド)の搭載に成功したらしい
中央大陸のライオン型グループは時代が経つごとに家畜化されていった傾向にあり、西方大陸戦争時代には既にコピー品が主流になっている。保護政策によって個体数は保たれているが、そのために生命力は野生時代よりも低下した。
西方大陸には人間の干渉を受けなかった「完全な野生体」が存在する。これがライガーゼロやエナジーライガーのベースになったゾイドで、戦闘力は家畜化が進んだ中央大陸種を遥かに凌駕する。
この他にゾイドブロックスにもライオン型が複数種存在するが、これらはバイオコンピュータによって、人工ゾイドコアにライオン型の遺伝子情報をプログラミングしたものにすぎない。
特殊な例として、ジーニアスウルフはレオブレイズ型の派生となる。類似した例に、ワイツタイガーが本来の姿となるワイツウルフもいる。
なぜライオン型なのか
「ゾイド」というコンテンツの拡大にアニメシリーズは非常に貢献した。『機獣新世紀ZOIDS』および『ゾイド-ZOIDS-』においてはオーガノイドが目立っていたが、主人公達の乗るゾイドはやはりライガータイプだった。
しかし、それまでの「ゾイドの顔」として例えばゴジュラスを挙げる人も少なくなく、第一作目の第一話にて「なぜオーガノイドのジークがゴジュラスを選ばずにシールドライガーを復活させたのか」という疑問を抱く人もいる。
その理由としては、身も蓋もない話ではあるが、大人の事情がある。
- 「ゴジュラスを主役にすると予算と容量が足らなくなる」ことが一番の理由として挙げられる。ゴジュラスを動かすだけで(制作費などが)とんでもないことになるというのは事実らしい。
- この背景をネタにした表現として、「ゾイドは金で動かすんだよ、金で。」と言う視聴者もいる。
- ライオン自体が味方側の主力となるロボットや主人公のモチーフとしてよく使われやすく、デスザウラー等のボスキャラとなるゾイドは恐竜型が多いので彼らとの差別化も容易というのもあるのかもしれない。
- 逆に悪役がライオン型ゾイドに搭乗することは少ない。
- お世辞にも動きが速くなく、巨大で切り札的な側面を持つゴジュラスは、CGでのバトルを売りとするアニメの主役としてはあまり適していないとも言える。
「どうしてアニメでは、ゴジュラスはかませ犬だったり動かないのか」という疑問の声も散見するが、ゾイドの呪いとも言えるインフレ現象の他にも、ゴジュラスにアクションをさせられない事情があったのである。
ゴジュラス型ゾイドがアニメでネームバリューに違わぬ活躍ができたのは、『ゾイドフューザーズ』におけるゴジュラスギガが初めてであった。キングゴジュラスは未だにアニメには登場していない。
ライオン型以外の主役ゾイドの例
関連媒体なども含めると、ライオン型の次に主役機を務める事例が目立つのは、タイガー型やジャガー型、オオカミ型などのイヌ科型と、やはり高機動四足ゾイドが目立つ。
- バン・フライハイトも『機獣新世紀ZOIDS』ではコマンドウルフのジークをシーザー(シールドライガー)の前に操縦しているが、これは企画段階ではコマンドウルフが主人公機として考案されていたことの名残だとされる(そのため、漫画版とアニメ版の両方でダン・フライハイトの相棒として選ばれ、漫画版ではバンがコマンドウルフのジークを一時的に操縦している)。『ゾイド惑星Zi』においても、ケーニッヒウルフが初代相棒だったが、最終的にはレオブレイズに引き継がれていた。
- トラ型ゾイドはとくにゲーム作品で主役機として扱われる場合があり、レイズタイガーやブリッツタイガー、プロトセイバー、ディアブロタイガーなどが該当する。バトルストーリーの「古代虎編」では、ワイツタイガーもレイズタイガーと共に主役機の一体を務めた。
- ジャガー型は、ブレイブジャガーがネオブロックスストーリーでの主役機であったが、やはりライオンの特徴を持つ強化形態が複数存在する。
- 『機獣新世紀ZOIDS』では、シーザーと出会うまでは、オーガノイドのジーク自体にバンが合体して戦う場面が目立った。
- 『サイバードライブゾイド 機獣の戦士ヒュウ』では、珍しく草食型であるサイクロプスを主人公機とするストーリーが存在する。
逆に、ゾイドブロックスは最終形態がマトリクスドラゴンやバイトグリフォン等、ライガータイプのブロックスが混じっていても非ライオン型になるケースもある。バイトグリフォンは、ライガーゼロフェニックスに通じるデザインをしている。
いずれにせよ、「ヘリック共和国」「ビース共和国」「ZOITEC」「討伐軍」等、共和国系列または帝国や武国側でない陣営が主役とされる事が目立つ。
その後、凱龍輝の特殊個体・ゼノレックス・ドスゴドスという共和国系列の獣脚類型ゾイドが、電撃ホビーマガジンなどの媒体における小説や『ゾイドワイルド戦記』で主役ゾイドとして起用されたため、公式側でもライオン型に偏重することに疑問を感じる部分があったと思われる。『ゾイド惑星Zi』でも、主人公達のゾイドの最終形態はマトリクスドラゴンだった。
種類
(追記よろしくお願いいたします)
シールドライガーMKⅡ・デザートライガー・スパークライガー・レオン・レイ・バスターブレード・スラッシュライガー・スナイプライガー・ゴッドスピード等の、純粋な強化型やバリエーション等は除く。
ライオン型(ベースがライガー型の機体も含む)
- シールドライガー
- キングライガー
- キングバロン
- ライガーエアロ
- ブレードライガー
- ブレードライガーAB
- ブレードライガーMK-Ⅱ
- ブレードライガーMK-ⅡB
- スピノライガー
- ライジャー
- アルティメット
- エナジーライガー(ライガーゼロの亜種)
- トリニティライガー
- ビクトリーライガー
- セイバリオン
- デスレオン