その他の同名のキャラクターについては、曖昧さ回避の記事を参照。⇒ファングタイガー
スペック
英表記 | FANG TIGER |
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番号 | ZW19 |
所属 | シュプリーム団(ゾイドワイルド)帝国(ゾイドワイルドZERO) |
分類 | サーベルタイガー種 |
骨格分類 | 4足獣骨格 |
異名 | 閃光の千体斬り |
全長 | 5.3m(漫画版5.42m) |
全高 | 7.7m |
重量 | 42.2t(漫画版54t) |
最高速度 | 218km/h |
発掘地域 | ワイルド大陸 砂漠地帯 |
IQ | 92 |
本能解放技名 | 虎振 |
搭乗者 | ベーコン(ゾイドワイルド)ダグラス・アルドリッジ(ゾイドワイルドZERO) |
ステータス |
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武装 |
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装備 |
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クラス | M |
動力 | モーター(単4形乾電池×1本) |
発売日 | 2019年1月26日 |
価格 | 3,000円(税抜) |
組立時間 | 40分 |
概要
サーベルタイガー種の希少なゾイドで、トリケラドゴスのような暖色系の装甲を持つ。「虎に翼」を体現したかのような背中のツインドファングも特徴。また、本能を開放すると咆哮と電撃で周囲のゾイドを怯ませたり、水蒸気のような煙幕を放出できる。
ファングタイガー固有のものかは不明だが、アニメではベーコンが更なる切り札「本能極限解放」を発動させ「猛虎激烈牙」を繰り出した。しかし、状況が状況だった事から攻撃を繰り出す度に装甲が破損していた。
「吼えろ!ファングタイガー!俺の魂と共に!!」
パワーを活かして敵に単騎突撃、一気に蹴散らす戦闘形態を得意とするゾイドで、1000体のゾイドを相手に闘い切るパワーを持っている。本能開放技の虎振(とらぶり)は、背中から二本のツインドファングを剥き出し、低く構えた姿勢から前方に振り降ろして敵を両断、更には1000万ボルトの電撃を放出する。
強大な電気を蓄積していたファングタイガーの骨格は磁気を帯びており、冒険者の方位磁石に偶然反応し発見されたという。
アニメでは
シュプリーム団のリーダー・ベーコンの相棒であり、ワイルドライガーに引けを取らない戦闘力を持つ。時速200km/h以上の速度で走行可能。また、ライガーに攻撃されても激昂しないばかりかその後も両者共に居るなど、落ち着いた性格をしている。ちなみにソースの発言を元にすると、ファングタイガーに傷を付けること自体が驚くべきことらしい。
オニギリ曰く「ファングタイガーにおいても桁外れ」とのことで、尻尾の打撃のみでラプトールをフリーズさせ、ギャラガー専用のギルラプターとも互角に渡り合い、デスレックスを相手にしても(本能極限解放使用込みと仮定して)引けを取らない程である。
13話でデスレックスに敗北しベーコンと運命を共にしたかと思われていたが、37話でまさかの再登場。
デスレックスとの戦いで負った傷が癒えておらず、更にライダーがいない状態だったが、四天王に苦戦するフリーダム団の前に颯爽と現れ、彼らに加勢。特殊調整されたガブリゲーターの下顎をかみ砕き、ギルラプターのウイングショーテルを真正面からへし折る等、デスブラスト状態の四天王を圧倒するが、流石に無理が祟ったのか、シュプリーム団の到着を見届けると森の奥に姿を消した。
その後、デスメタル帝国における最終決戦に駆けつけると、ベーコンの幻影を伴って単騎でワイルドブラストを発動。亡きベーコンの意志を込めた咆哮でパキケドスとグラキオサウルスの洗脳を解き、ドレイクと共に戦いの行く末を見届けた。決戦後は、平和を取り戻した広い世界をベーコンと共に見つめている。
スラム街の浮浪児だった幼少時のベーコンと初めて出会ったのはジャンクヤードのような場所であり、タイガーとの絆を結ぶのに苦労していたベーコンを助けたのが、何を隠そうアラシの父イカヅチその人である。
ゾイドキーは差し込む部分がツインドファングを模した形状の黄・黒、持ち手がワイルドライガーのゾイドキー同様水色のラインの入った黄・銀で、中央のレンズ上部が他は青or水色であるのに対し、こちらは緑色をしている。
キットについて
歩行時のギミックはワイルドライガーとほぼ共通で、スイッチを兼ねた腰部アーマーを動かすと歩行を開始し、歩行と共に徐々に頭部が下がり、頭部が下がり切るとワイルドブラストが発動。左右のパンテラアーマーが開いてツインドファングを振りかざしながら口を開閉させつつ歩行するアクションを繰り返す。
ゾイドワイルドZEROでは
100年前に発生したゾイドクライシスでは紺色装甲のファングタイガーが登場(毎回OP前のゾイドクライシスのシーンを流用したイントロダクションではどことなくこいつを彷彿とさせる暗めの紅の機体が2機続いて走っている)。更に第20話のラストでは帝国軍仕様のファングタイガー改がランド博士から退院直後のアルドリッジ少佐に与えられている(下記)。
ファングタイガー改
真帝国軍拠地にてランド博士からサリーの持つペンダントを奪取すれば自由を与えるという交換条件と共にアルドリッジ少佐へと与えられた機体で、ダークブルー調の装甲と深紅に塗装されたボルトシックルや兵器ゾイドの証とも言えるZ-Oバイザー(ゾイドオペレートバイザー)が特徴。
単独での工作任務に特化した改造が施されており、目標捜索用のレーダーやステルス機能が搭載されている。目にはZ-Oバイザーが装着され、パンテラアーマーの両サイドにはA-Zレーザーガン、後脚部にはスティレイザーの対地誘導ミサイル(奇しくもスティレイザーはファングタイガー同様電気属性のゾイドである)、後脚上部には全天候型ハイパワーブースターを備える。
自機の損傷すら度外視した狂気の操縦とも言える捨て身の猛攻も相まって、ライジングライガーを一度地に伏させている。
また、前作ではあまり使われなかったサンダーテイルもしっかりとスタンガン宜しく使われていた。
ゾイドワイルド列伝
「人騎一体」「戦士の資格」に登場。恐らく『ZERO』22話以降だと思われる。
「人騎一体」
本編前に共和国のリオナム大佐の駆るワイルドライガー改を撃破、彼に掌が親指のみしか残らないほどの傷を負わせたと同時にガノンタス隊を蹂躙してほぼ全滅状態に追い込むも、アルドリッジ本人の性格からあえてとどめは刺していなかった。
そこへタテガミクローを9連キャノン砲へ換装したライガーを駆るディアス中佐が参戦。
再度ライガーと対峙、マシンブラストを発動して迎撃するも虎振をディアスとライガーの人騎一体のコンビネーションで弾かれ、ライダーのアルドリッジにダメージがフィードバックした為撤退を余儀無くされる。
「戦士の資格」
帝国軍が接近する真帝国軍のケースィー基地を防衛するため最も早く基地に辿り着ける戦力として指名され、アルドリッジを乗せて出撃。
到着するとあっという間にバズートル中隊とキャノンブルを殲滅し、こっそりフォロー・記録係という名目の監視で付いてきていたスピーゲルが乗るハンターウルフ改の背後に迫るキャノンブルをも虎振で瞬殺。
スピーゲル・ウルフを後ろに、帝国軍の基地の奪取という新たな任務に向けて走り出すのであった。
後に『ダグラス・アルドリッジ専用ファングタイガー』という名称でキット版が限定販売され、新規造形としてバイザー装備の頭部アーマーが同梱され、劇中のデザイン等を再現されているだけでなくダークブルーカラーなバイザー無しの頭部アーマーも同梱されている為、『ダークブルーカラーな通常個体のファングタイガー』等を実現する事ができる。
バリエーション
ファングタイガーアンバー
バトルカードハンター2体目の秘宝ゾイド。雷や琥珀を彷彿とさせるイエロークリアカラーの機体。
ゲームでは
ニンテンドースイッチ用ソフト『ゾイドワイルド_キングオブブラスト』では、通常のタイガーとは別に最終決戦バージョンという名前で極限解放状態を再現したタイガーが実装されている(左顔面にヒビが入っているのも再現)。本能解放状態(厳密にはツインドファング展開状態)がデフォルトという脅威の仕様である。
さらにワイルドブラストを使うとヒビが入った左顔面のパーツが解放の余波で剝がれ落ちるという芸コマ仕様。
ファイナルブラスト(決め技)で「虎終」(とらじまい)を発動できるようになっている。その流れは、本編では不発に終わった「猛虎激烈牙」を思わせるものになっている。
続く『ゾイドワイルド_インフィニティブラスト』でも同様ファングタイガー TypeZという名前で極限解放状態のタイガーが個別に実装されている。
ギルラプター Type Z同様一度ワイルドブラストすると通常のゾイドと違いブラストゲージが減らない(どちらかと言うとボス戦時の巨大ゾイドがモードチェンジ状態で発動した状態に近い)。しかもあちらと違いHPは減らないので、ノーリスクで敵をフルボッコにできる。
ただしワイルドアクションはどれも一直線に放つため、回避されるとしばらく隙ができやすいため注意。
余談
- タカラトミーの徳山光俊氏によると、氏は当初ファングタイガーを主役にしようと考えていたらしい (参考リンク)。
- ゾイドではお馴染みのタイガー系のゾイドとしては、ブラストルタイガー以来の分類がサーベルタイガーとなるゾイドである。
- 『ゾイドワイルド』では第1話から既に登場していたが、キットの発売はアニメ本編での退場からしばらく経過した2019年1月となった。
- 月刊コロコロコミック2019年2月号に付属している『ゾイドワイルド』の引換えチケットを配布対象店となるおもちゃ屋に持っていくと、ワイルドライガーのカスタムパーツとしてツインドファングを貰う事ができた。同時期のキャンペーン景品として限定カラー「シュプリームゴールド」のZキャップもあり、これらをワイルドライガーに取り付けて「ファングライガー」にすることが出来るのだが、ワイルドブラスト用の機構には細かなところで差があるため、この状態ではワイルドブラストが正常に動作しない。あくまで動かさないディスプレイ用である。
- ワイツタイガーは共通点が目立つ(電撃と高速戦闘を得意とし背中に二つ以上の刀剣を持つ)。