鬼に金棒
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おににかなぼう
諺(ことわざ)の一つ。
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「急募、ブチギレた錆兎さんを止める方法」
鬼滅の刃に転生トリップしたヒロインが、(鬼にとって)ヤバすぎる得意体質を手にして死亡フラグを叩き折っていきたいな、っていうお話 諸注意! ・作者は鬼滅の刃にハマりたてなため知識が曖昧です! ・捏造いっぱい、私得設定 ・オリジナルヒロインが主人公です ・ご都合展開 何がきても大丈夫!という方は次のページにお進みください。 *** アンケートは軽い気持ちで選択肢を選んでくださいね! *** 「それ、本当に臭いが原因なのか?」 事の発端は、錆兎のその一言からであった。 最終選別を無事に終え、育手の元に帰る途中。 気を失っている義勇を背負った錆兎と、三人分の荷物を抱えその少し前を歩く私。 ぽつり、ぽつりと自身のことついて語り始めたのはどちらからだっただろうか。 錆兎の口から語られる鱗滝さんや兄弟弟子の話に相槌を打ち、私が語る兄弟弟子自慢に錆兎は笑い声をあげる。 「そうか、あの金棒はお前の兄弟子が作ったのか」 「金棒だけじゃなくて、爆弾とか私の持ってる武器は全部獪岳が作ったんだよ。すごいでしょ」 「ああ。すごいな。 ん?ということはもしやあの注射器のようなものも?」 錆兎は、審議の間の待機期間に藤の家で見た飯草の武器の中からとりわけ異様な存在感を放っていた注射器を思い出した。 「そうだよ、獪岳の手作り。自分で打てるようになるまで何回も練習させられた…」 一体全体どうやったのか、注射針という繊細で熟練の技術を要するようなものまで量産してしまえる兄弟子の手先の器用さに一周回って尊敬通り越してドン引きしたのは懐かしい。 脳裏に蘇る獪岳のドヤ顔に遠い目をしながら針地獄で散々いじめられた腕を労わるようにそっと撫でる。 最初の頃はお医者様の指導のもとやってたんだけどね。 後半は早々に注射技術を取得した獪岳に監督権が移りましてね。 まぁあの子ああ見えて結果良ければ全て良しっていうかわりと脳筋なところあるんでね。 「実践あるのみ!」ってブスブスブスブス…。 思い出しただけで左手が疼いてくるんだがどうしてくれるんだ。 「…馨の血は鬼にとって稀血と逆の作用を施す劇薬みたいなものなんだよな?」 何かを思案するかのように難しい顔をした錆兎は重大なことを確認するかのような声音でそう尋ねた。 「そうだよ。私の血は稀血と違って、食欲奪うどころじゃない臭気を放つし、飲むと鬼は苦しみ悶え弱体化するの」 「なぁ。それって、ようは鬼の細胞を殺しているってことなんじゃないか」 「え?」 「俺は医療方面にそこまで明るくないから確かなことは言えないが、血というのには色々な種類があるんだろう? 何万人に一人という特殊な血液型を持つ人間もいると聞いたことがある。 自分の血液と合わない他の人間の血を体内に入れた場合凄まじい拒絶反応を起こし死ぬんだったか。 馨の血液は鬼の頭領の血液と死ぬほど相性が悪くて、もしお前の血を取り込んだ場合、元から体内にあるその鬼の血とお前の血が殺し合いを始めるなんてことはないのか」 なんてことないかのように語られた仮説に、まるで雷にでも打たれたかのような衝撃を受けた。 「身の危険が差し迫った時、生物の五感は研ぎ澄まされ、自身の持つ記憶全てを瞬時に思い出し生存の可能性を探るという。 お前が鬼に対して天敵のようなものだというのなら。 お前の血肉を食らうことで鬼の血が薄まり人間に近づくというのなら。 臭いという一番わかりやすい形で間違っても食べることがないようにと脳が命じるのではないか?」 「そうだな、例えば…その鬼が知っている中で一番辛い臭いを感じさせるとかはどうか。 お前の血の匂いを嗅ぐと、脳がその危険性を知らせるために最大級の警告として苦痛を与える。 …なんて、あくまで俺の推測に過ぎないのだが。 ……馨?」 急に黙り込んだ私を見て、訝しげな声を上げる錆兎。私の名を呼ぶ彼の声は確かに聞こえているはずなのに、まるでどこか遠いところから聞こえてくるかのように現実感を伴わない。 だって、それって、それってさ。 私が食べられることで、その鬼を人間に戻せるかもしれないってことだよね。 まるで天啓のように閃いたその可能性は、仲間や家族の命が危険にさらされるたびに、これから先幾度も私の頭に思い浮かぶようになる。 【上弦の鬼との遭遇フラグが立ちました】 【どの鬼と出会いますか?】 選択肢によって 死亡フラグ 救済()フラグ 別キャラルート解放フラグ なんか色々フラグ が回収されることになります。8,479文字pixiv小説作品 - もしもシンジがxyに登場してたら
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