スペック
機体名 | ワイルドライガー |
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英表記 | WILD LIGER |
番号 | ZW01(通常) ZW15(覚醒) |
所属 | フリーダム団(ゾイドワイルド) 共和国(ゾイドワイルドZERO) |
分類 | ライオン種 |
骨格分類 | 4足獣骨格 |
異名 | 猛る獅子王 |
全長 | 8.4m |
全高 | 4.5m |
重量 | 48.0t |
最高速度 | 205km/h(通常) 246km/h(覚醒) |
発掘地域 | 不明 |
IQ | 95 |
本能解放技名 | キングオブクロー、キングオブクロースパイラル |
搭乗者 | アラシ(ゾイドワイルド)クライブ・ディアス(ゾイドワイルドZERO) |
ステータス |
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武装 |
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装備 |
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クラス | M |
動力 | モーター(単4形乾電池×1本) |
発売日 | 2018年6月23日(通常) 2018年11月10日(覚醒) |
価格 | 3000円(税抜)(通常) 4000円(税抜)(覚醒) |
組立時間 | 約40分 |
「燃えろ!ライガー!俺の魂と共に!!」
概要
劇中の世界において唯一無二のライオン種たる、白いタテガミを持つ伝説のゾイド。
非常に高い戦闘能力を持ち、鋭い爪や牙で敵を攻撃する。
"ワイルドブラスト"で本能を解放すると、背中に隠された武器「タテガミクロー」を解放し、敵ゾイドを切り裂き、貫く。
アニメでは
物語開始前に捕われており、デスメタル帝国から逃げ出し痛めつけられていた所をアラシによって助けられるも、当初は彼に対してぞんざいな態度を取るなどしてなかなか心を開かずにいた。
だが、旅を続けていく中でアラシを「相棒」として認めるようになっていく。
手懐けるのは非常に困難だが、信用されればどんな時も主を守る。
しかし、その後も気に入らない事があるとアラシをほっぽりだして走り出したり、
彼の言うことをスルーしたりと、戦闘時以外は文字通りフリーダムに振る舞っている。
また、旅をしていく内にアラシのボケに付き合うなど性格も変化している。
アラシがギャラガーに殺されそうになった時は既にボロボロになった体を盾にし、さながら血のようにオイルを流しながらもアラシを守り、内心ではアラシの事を大事な仲間と思っているのは確かである。
本能解放技は、展開したタテガミクローにエネルギーを集中させながら敵ゾイドに向かって突撃し、敵ゾイドを一撃で破壊する「キング・オブ・クロー」。
「斬り倒せ!キング・オブ・クロー!!」
但し、威力は高いが欠点として直線的な攻撃のため、相手が瞬発力が高かったり見切られてしまうと避けられるか受け止められてしまう(一応、暴走時は機動力が上がっており瞬時に向きを変えることで間髪入れずデスレックスに一撃見舞っている)。
事実、2度目のデスレックスとの戦いではデスレックスに足で押さえつけられる形で受け止められてしまった上ギャラガーからも「はい まっすぐのワンパティーン」と小馬鹿にされ、21話にてムシ仙人との修行の際に彼からも指摘されている。
それを補うべく、第22話より修行中、つむじ風からヒントを得て「キング・オブ・クロー スパイラル」を体得。地面にタテガミクローの先をあてがって下から掬い上げるように相手を斬り裂く。
これにより、融通の利く攻撃が可能になった。
まともに食らえば同クラスのゾイドも真っ二つになってしまう威力を持ち、キングオブクローでは対抗できないデスメタル四天王のゾイド等の強敵に使用されることが多い。
ディメパルサーとの再戦時には先の戦いの中ステゴゼーゲのボーンソーを装備したナックルコングの攻撃を受けたことでタテガミクローが折れた状態で使用したが、シークエンスの都合上そこだけクローがいつもの長さになってしまっている(なおこれでも威力は落ちていなかった)。
ワイルドブラストの発動に必要な「ゾイドキー」は金色の稲妻の様な形をしている。
オニギリによると、
- 「中型ゾイド百体に匹敵する戦闘力」
- 「爪(タテガミクロー)はあらゆるゾイドにおいても最上クラス」
- 「この半世紀ほとんど情報が得られず、絶滅したとも考えられていた」
らしい。
一方第14話では「ライオン種の中でも世界で一体しか発見されていない」と言及されており、すなわち別個体のワイルドライガーがいるか、ワイルドライガー以外にもライオン種のゾイドが存在するという事になる。
覚醒ワイルドライガー
ワイルドライガーが、ゾイドとライダーの絆が限界域を超えることにより覚醒した姿。
スピードがアップし、タテガミクローが超硬度となることで、本能解放を凌駕する力を発揮する。
本能開放の次のステージである「覚醒」。
それはゾイドとライダーの絆が限界値域を超えた時に起こる未知の領域である。
ゾイドとライダーの絆と闘争本能が高まった時に発動するのが「本能開放」。
そこから更に極限状態となるとゾイドとライダーの精神エネルギーが振動となり、
人騎一体となってパワーを増大させていく。この状態が「覚醒」である。
ワイルドライガーが覚醒すると、強大なエネルギーによって関節部(Zキャップ)は赤い光を放ちながら激しく回転し、鋭い爪は黄金色に光り輝く。
レッドゾーン(限界領域)を突破したエネルギーはアーマーの隙間から光となって放出され、通常時を遥かに凌駕する本能開放技が発動される。
しかし、この覚醒状態は強いエネルギーの振動による負担が大きく、ライダーの心身へのダメージは必至である。
またステータスに関しては通常形態の上位互換ではなくディフェンス、スタミナの数値を削り、その数値分をアタック、スピード、ワイルドブラストに割り振ったという攻撃面強化及び防御面低下の相互互換な関係と言え、前述のライダーへの負担を踏まえると正に『諸刃の剣』と言える形態である。
初めて覚醒したのは第20話。
第一段階
アーマーの隙間から紫の光を放ち、ゾイドとライダーの瞳は赤色になる。目の炎の色とオーラは禍々しい紫色に変わる。
第二段階
アーマーは光を反射して輝き、オーラと目の炎は青白いものへ変化。
この時は第一段階共々第14話で起きたギャラガーへの怒りからくる暴走状態の延長でしかなく、デスブラストしたデスレックスと互角の戦闘力を発揮した反面、ライダーであるアラシも獣のような雄叫びを上げるだけになる。
無謀な突撃をやめさせようとした仲間達にも無差別に攻撃を加えた。
その状態はファングタイガーとベーコンの「本能極限解放」状態に近い。
あちらとはオーラの色が薄く自我があるという差異はあるほか、遥かにこちらの方が攻撃力は高い。
修行によって暴走を克服して以降は登場しなかったが、最終話で仲間達の思いを受け取った事により遂に完全な覚醒を果たす(バリエーションの「ワイルドライガークリスタル」参照)。
キットについて
『ゾイドワイルド』シリーズのリアルムービングキット第1号。
尻部の白い装甲がスライド式スイッチ(起動骨)になっており、スイッチを入れると歩行を開始。
歩くごとに徐々に首が下がり、下がり切るとストッパーが外れて背部のタテガミクローが展開(ワイルドブラスト)する。
以降は一定数歩行するごとに口を開閉させながらタテガミクローを振りかざすアクションを行う。
2018年11月10日には白いアーマーをパール成型に、青いアーマーをメタリック成型に変更し、
爪と牙が金塗装仕上げとなり、タテガミクローの金色部分がメッキ処理された他、
内臓モーターが1.2倍のスピードに引き上げられた限定品「覚醒ワイルドライガー」が発売。
付録として「コロコロコミック特別編集記事&マンガスペシャルブック」が付属している。
バリエーション
銀獅子Ver.
月刊コロコロコミック2018年8月号の抽選プレゼント品。
本体+ステッカーが100名、ステッカーのみが900名に当選するというもの。
ステッカーはワイルドライガーの全身に貼る、銀地に青いラインの入ったもの。
ワイルドライガークリスタル
バトルカードハンターの秘宝ゾイド。
このキャンペーンでは同仕様の「アサルトブーストユニット」も手に入る。
まさかの瞳以外が全部クリスタルクリア仕様の機体。
さらにアニメ版最終回でも完全な覚醒状態として登場。
ゾイドコアらしき丸い光が赤く発光し、全体は金色のオーラを纏い暴走状態の第二段階を超えるさらなる輝きを放つ。
全ての力を込めた「キング・オブ・クロー」を放ち、デスレックスとの悲しき戦いに終止符を打った。
覚醒ワイルドライガー 紅蓮Ver.
月刊コロコロコミック2018年10月号の抽選プレゼント品など。
覚醒ワイルドライガーのアーマーの青い部分がクリアレッドに変更されている。
当選者は僅か100名のみ。
ちなみに、動力が覚醒版の物と通常版の物の2種類が存在するらしい。
色合い故ほとんど見た目がビーストライガーなのは御愛嬌。
ワイルドライガーイーヴィル
ニンテンドースイッチ『ゾイドワイルド キングオブブラスト』の早期購入特典の限定パーツを付けたワイルドライガー。
成型色はそれぞれ白→黒、青→赤となり、Zキャップが緑になった伝説の亜種。
あまりの狂暴性から「狂暴種」と呼ばれ「ゾイドの悪魔」と恐れられる。
ワイルドライガーブルーナイト
青系統のカラーリングのバトルカードハンター限定ゾイドで、セブカユーザーのみが手に出来た。
亜種の中でも「スピードに優れている」と言われている。
ワイルドライガーブレード
青と白のカラーリングが反転し、額がオレンジ色の伝説の亜種。
いつかどこかで見たような雰囲気を身に纏う。
コマンドライガー
Youtubeにて公開された田口清隆監督制作の特撮ジオラマ映像『ゾイドワイルドバトルウォーズ』に登場した改造ゾイド。
背部には展開式の「8000メガワット級電磁ソード」を備え、その基部に「スモークディスチャージャー」を装備。更に前脚には45mm対ゾイド速射砲、後脚には8連ロケットランチャーが装備されている。
ワイルド大陸から遥か遠く離れた東部の大陸にある王国の軍に配備されており、本機は決戦用ゾイドの中でも精鋭として敵国の共和国軍から恐れられている「王国軍コマンド部隊」の1騎である。
共和国軍のデスレックスバスターと市街地で死闘を繰り広げる。
その後バトルカードハンターにまさかの参戦。改造前の機体と異なるモーションを持つ。
アッシュモデルカスタマイズラベル付
『ファンタシースターオンライン2』とのコラボで誕生した期間限定商品で、
同ゲームのアニメ版『ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル』の主人公アッシュの衣装をイメージしたワイルドライガー専用シールとPSO2で使えるコラボアクセサリーがもらえるアイテムコードが同封されており、
ゲーム内でワイルドライガーをモデルにしたコラボ限定アイテム「ワイルドライガーヘルム」を獲得出来る。
コスチュームカラーと同期する『A』・ワイルドライガーと同色の『B』の二種類があり、コード一つで両方貰える。
ワイルドライガー黒王号
ラオウの愛馬『黒王号』のカラーリングを再現した、文字通りの黒獅子。
バブライガー
濃い青の脚に対して装甲は暖かそうなオレンジ色。よく見るとたてがみに温泉マークがある。
ライダーはバブの赤い人。
ゾイドワイルドZERO
ディアス機
劇中では『ワイルドライガー改』と呼称されることもある。
タテガミクローの代わりにキャノンブルの9連キャノン砲をA-Z対空速射砲を増設して装備しており、その都合で頭部の角が短くされており、後ろ脚にカバー付きのA-Z3連チャージミサイルを追加している(劇中ではA-Z2連装キャノン砲と誤記されている他、玩具と形状が異なる)。
カラーリングは全身グレー系のモノトーンで軍用機感が強調された彩色になっている。
9連キャノン砲は鹵獲機のものを用いたのか、ジェノスピノ事件の後帝国から正式に供与されたものかは不明。
ワイルドブラストもキャノンブルと同じ9連キャノン砲の展開だが、「マシンブラスト」ではなく、
進化ゾイドでもないにもかかわらず「エヴォブラスト」と言われる。
おそらく必殺技も「9連徹甲砲」だと思われる。
機動力と火力を両立させた強力なゾイドだが、本来装備を想定した武装ではないからか、
キャノンの斉射速度がキャノンブルより劣るように演出されていた。
ライオン種とあって今作の主人公レオの相棒のビーストライガーやライジングライガーにも劣らない活躍をしていたが、後にデニスに乗っ取られて洗脳され、対峙したライジングライガーに最終的に撃破され機能を停止する(後に復活はしているようだが)という、前作の主人公機にしてはあんまりな扱いを受けてしまった。
アニメの情報コーナーで判明したステータスは最高速度は不明だがスピードは上、それ以外は原種と同等で数値だけなら原種の上位互換とも言えるが火器を搭載する代わりに背中のタテガミクローを取り外した事で格闘能力と接近戦におけるリーチ差に関しては劣ると考えられ、原種とは相互互換な関係と思われる。
アニメ終了後にタカラトミーモール限定で開始された新シリーズ「ゾイドワイルド列伝」の第一弾として『クライブ・ディアス専用ワイルドライガー』という名称でキット版が販売される事になった。
コクピットブロックが付属されていないこと、後脚部のチャージミサイルの形状が異なること、対空速射砲にZキャップが追加されていることを除けば劇中のデザインを再現している。
価格はワイルドシリーズ第1期のL型ゾイド並と高価格だが改造で再現した場合、塗装抜きにしてもワイルドライガー(本体)+ビーストライガー(背中のユニット接続パーツが必要)+キャノンブル(9連キャノン砲用)+改造武器 バスターレーダーユニットの速射砲とチャージミサイルが必要で計1万円越えになる事を考えれば安いと言える。
またディアス機カラーのタテガミクローも付属している為『タテガミクロー装備のワイルドライガーディアス機』等を実現する事ができる。
ゾイドワイルド列伝
ZEROの22話直後だと思われる「人騎一体」にて登場。
元はリオナム大佐という、共和国でも名高いエースでありゾイドとライダーが互いを信頼した末に到達するという“人騎一体”(恐らく無印でいう究極の絆)の境地に達しているとされる数少ないライダーである人物の乗機だったが、彼はアルドリッジの駆るファングタイガー改と戦った際に傷付き、掌に親指のみしか残らないほどの重傷を負ってしまい、彼からアルドリッジを倒すよう“命令”として託された。
(なお対空速射砲はディアスのトリケラの形見分けであり、挿し絵から推測するにリオナムの操縦時はタテガミクローを装備して戦っていた事がわかる)
その後ディアスと共に戦場へ向かいアルドリッジ・ファングタイガー改と再度対峙、エヴォブラストで威圧。
出会ってからさほど時間が経ってないにもかかわらず呼吸を合わせたディアスと共に人騎一体の境地に至り、ファングタイガー改のマシンブラスト攻撃(恐らく「虎振」)をいなして防ぎアルドリッジ・タイガーを撤退させた。
なおこの際の衝撃で対空速射砲の砲身の照準に狂いが出てしまい追撃は叶わなかったものの、ディアスの礼の言葉に嬉しそうに応えていた。
ゲーム
Nintendo Switchソフト ゾイドワイルド インフィニティブラスト
初期からガノンタス、スコーピアと共に使えるようになっている。
ファイナルブラスト(必殺技)での「キングオブクロー」は、
タテガミクローで相手ゾイドに三撃見舞ったあと竜巻を発生させて空中に打ち上げ、その中心にいるゾイドを勢いよくすれ違いざまに切り裂く
というなかなかド派手なアレンジがされている(技がゲームオリジナルにアレンジされているのは全ゾイド共通だが)。
ちなみに2Pカラーはディアス機の色となっている。
余談
- 『ゾイドワイルド』のキットを販売している一部店舗では、専用ケースに収められたワイルドライガーのディスプレイが設置されている事があり、ボタンを押すとケース内部の照明が光って咆哮音が響き、ワイルドブラストを体験できる。ただし、管理がずさんな店舗では動かなくなったまま放置されている場合も…
- キットのワイルドブラストは歩行時に自動で展開するのだが、ライガーの頭を4段階下げれば手動でタテガミクローが展開できる。
- 「アニメとキットのカラーリングが異なる」のはムラサメライガーにも見られた特徴であり、徳山光俊氏はワイルドライガーだけでなくムラサメライガーのデザインも担当していた。
- 声のエフェクトは、『ゾイドフューザーズ』までのライガー達の声と『ゾイドジェネシス』のムラサメライガー系の声をミックスさせたような感がある。
- 進化や換装などで外形が変化することがなかった唯一のアニメ主役ゾイドでもある。
- これまでのゾイドシリーズでライオンゾイドは大抵尻尾にも銃砲類が装備されており、初めて『ゾイドワイルド』シリーズでその波が途切れた。しかし、今作と次回作を一括りにした場合、次回作の初期の主役機で伝統のそれが受け継がれたことになる。
関連イラスト
(なんと、初代のコミカライズを担当した上山道郎先生によるイラスト。)
関連タグ
ビーストライガー:形状が似ている次回作の主役ゾイド。
アームドライガー:↑とのミッシングリンク的存在。