概要
CV:野上翔
相方のバズと共に「運び屋」を運営している小柄な少年(バズのあるセリフから5年の付き合い)。身長160cm(登場人物の多くがサリー以外170を超えている)。相棒ゾイドはビーストライガー。判明している家族は地球考古学者で10年以上前に行方知れずになったままの父親のジョシュア・コンラッド。体格は小柄とはいえ社会人として働いている為、少なくとも10代後半と思われるが年齢は現時点では不明でサリーよりは年上のようである。
特技はゾイドの改造およびメンテナンスと肉弾戦で、手先が器用で愛馬の様に乗り回すライガーも、自ら発掘、修復したゾイドであり、背中に取り付けた荷物用保管ボックスや、谷を超える為のブースターはレストア兼ねた自作した物であるなど並外れた技量の持ち主といえる。武器はアンカーとしても使える万能工具(マルチツール)でこれを用いて生身で戦闘を行うときもある。
作業効率UPさせる為に谷を超える事ばかり考え重要な荷物の安全面を考慮するのを忘れていたなどやや思慮が浅い面があるが、良くも悪くもお人好しで助けを求める人がいれば相手がゾイドだろうが軍人だろうが立ち向かって助けるなど人一倍正義感が強く熱血漢。時々、父が書き残した手帳のメモ書きから解決の糸口を見つける場合もある。
こうした良い面やバズと共に運び屋として働いた逞しさがある一方、やはりまだまだ年若いためか単純なところもあり、一度頭に血が上ってしまうと周りが見えなくなる欠点があり、劇中でサリーが攫われた際は普段からは想像できない程の荒々しさと粗暴さを見せる事がある(囮だったとはいえ何も知らない一般人を脅す・とある件でギレルを相手の事情を聴かずに非難するなど)。
また基本的に自身の感情を優先して行動する事が多いため時として相手の言う事を聞かずに勝手に行動する悪癖があり、そういった行動が結果的に状況が好転する場合もあるのだがトラブルを抱える羽目になる場合もある。技術や体力に関しては優秀とはいえ、その面はやはりまだ年相応に子供で根はアホの子である。
レアメタル探しの途中、野良ゾイドや帝国軍に追われていたサリーを救い、リュックが搭乗するキャノンブルで窮地に追いやられるも、彼女が所有していたペンダントから放たれたゾイド因子の光により、ライガーの進化と同時に自身の左腕含む左半身がサイボーグの如く一部金属化する(後にグローブの外から1部がはみ出る為に包帯で隠す)。それだけでなくZiフォーミング用のリジェネレーション・キューブを起動制御する鍵の役割も付与させられる。
基本的にワイルドブラストしたゾイドを操縦する場合はライダーは耐Bスーツ(おそらくブラストのB)を着なければ操縦できないが、レオは前述の変化からか耐Bスーツなしで乗りこなす事ができるようになり、変化直後はエヴォブラストを発動させたライガーのビースト・オブ・クロー破でキャノンブルを撃破する。
ライガーと共にサリーの祖父を探し、そしてサリーとバズと地球を救う旅に出る(後にアイセルも同行する事になる)。
さらに終盤でゾイド因子を浴びた直後から物語の黒幕であるイレクトラ・ゲイトに狙われていた事が判明し、そのイレクトラに拉致されかけた上(ライジングライガーのお陰で拉致は阻止された)身体を金属化されてしまうがライガーとサリーに流れる純粋なゾイド因子とレオの精神の中に現れた父・ジョシュアの激励によって金属化から奇跡の復活を果たす(その影響かゼログライジスの紫のゾイド因子を無効化させる能力を発動できるようになり、ゼログライジスによって金属化した物質を復元させている)。
最終決戦では相棒のライガーやバーン&ガトリングフォックス、そして合同軍のゾイド部隊と共にゼログライジスと共に対峙し、最後はギレル少佐&ジェノスピノ、ディアス中佐&オメガレックスの協力を得て、Zi・End発射の瞬間にグライジスコアに飛び込む形で(本来Zi・Endはゾイドを殺すと言ってもいい技だが上記の能力とライガーの力を引き出す形でZi・Endをも無効化している)ゼログライジスの体内に侵入し、ライガーの『ライジングバーストブレイク』をゼログライジスのコアを直接攻撃しては機能停止させ、その連動でキューブと全ての端末が正常に起動させて惑星崩壊から地球を救った。
決戦後は前々から考えていた「父さんのような地球考古学者になる」という夢を変えようと旅に出る事を決意する。当初は一人で行く予定だったが、結局はボーマンの申し出によりサリーおよび共和国からの専属契約の話を断ると決めたバズもまたこれまで通り同行する事となった。
ゾイドワイルド列伝
「獅子の飛翔」にてZERO第1話以前のバズとの出会いが描かれた。
この時点ではまだ、ライガーと本編ほど通じ合ってはいなかった。
廃墟を突っ切ろうとしてジャミンガの群れに襲われどうにか逃げ切った先でうっかりイージスバレーの谷底に落ちてしまい、同じく谷底に落ちて自動車が壊れた上骨折をして動けないバズと出会う。
先のジャミンガから逃げ切った際に負傷したライガーの手当てができないか尋ねると、バズが運び屋の仕事として行く先だった帝国軍ならパーツが手に入るかも知れないと分かり車が動かせないことや近くに最近盗賊団が出没しているらしい、ということもあってバズを手伝うことになる。
谷底から荷物を引き上げ終わったところ、件の盗賊団が襲来。
盗賊団の駆るラプトールにバズ共々傷つけられ、ライガーも手負い故あっさりと退けられてしまいボロボロになりながらも荷物を必死に守る。
「死んでも渡すもんか······これが無いと、ライガーを治してあげられないんだ······!
ライガーは······ライガーは俺の家族だ!! 俺が絶対に、守ってやる!!!」
そう叫んだ時、遂にライガーとレオの意思が一つになりライガーはレオを受け入れ、搭乗させる。
盗賊団から逃げる為イージスバレーを飛び越える···と思われたがやはり陸上型ゾイドのライガーでは叶わず、再び谷底に落下してしまった。
さすがの盗賊団も谷底までは負えないと諦め、その後通りかかった帝国の警備兵に救助されどうにか帝国に荷物を届けライガーのパーツも工面してもらえた。
そしてバズの運び屋の仕事を手伝うことを決意し、運び屋の仕事の傍ら運び屋の拠点に工房を作った。
飛ぶためのブースターを作成し、幾度も試行錯誤を重ねて谷越えをチャレンジ。
それから5年後、今日も谷越えチャレンジに挑むのだった。
そして、ZERO第1話に繋がる。
余談
野上氏は続編『ゾイドワイルド戦記』にてリューク・ストライカーの声を演じている。
物語開始前から自分のゾイドを所有しているのは、ゾイドフューザーズのRDに続いて二人目になり、自分の手で手に入れた事も含めれば初めてのケースになる。運び屋として登場して1話からラプトル型の野良ゾイドの群れと戦ったり、ライバルと遭遇したり、既にライガーと出会っていて、前作と同種?のライガーである点もRDと似ている。ライガーの色彩が白と赤を基調としていて、爪を用いた必殺技なのも似ている。
ワイヤーフックを所持している点はバン・フライハイトと同じである。また、未知の力を秘めた少女と出会い、ライガーが変異したり、コックピットがスクリーン状に形成されるのもバンと似ている。
金属細胞を手にし、それが防御能力として機能するのは、まるで旧バトルストーリーシリーズの古代Zi人を思わせる。
更に、視聴者の間では今作の未来の出来事と考えられる、アニメ第1期の人間達の多くが(ギャグ補正されてるとは言え)、防具類をほとんど着せずに生身でゾイドに騎乗した上でワイルドブラストを発動すると言った特異な身体能力は『レオの金属化現象が関係している』という考察がある(ただし漫画版の続編である『ゾイドワイルド2』と違って、前作と今作が同一世界とはまだ判明されていない)。
因みに「ガンダムシリーズ」を初めとするリアルロボットアニメでは後天的である場合を含めて特異体質の主人公は珍しくないがアニメゾイドでは歴代の主人公はゾイド乗りであることを除けばどこにでもいる普通の人間であり、特異体質の主人公は彼のみである。
ちなみにレオ役の野上氏は今作で初めて主役を務める事になる。
尚、ゾイドアニメでは初めてライバルに該当する人物がいない主人公で、ライバルと思われていたある人物とはどちらかと言えば「腐れ縁」の関係で対峙した事よりも共闘した回数が多い。
関連画像
関連タグ
獣機カイ・・・ゾイドワイルド2の主人公でこちらもゾイドの改造を得意としている。
ビット・クラウド:ゾイド新世紀/ゼロの主人公でゾイドではないがレオ以外のアニメ版の主人公では唯一明確にゾイドの武装を改造をしている。
RD:ゾイドフューザーズの主人公で物語開始前から自分のゾイドを所有し、副業だが運び屋を務めている点が共通している。
レオン・トロス:前作のライガーと同じ種類の赤いライガーに乗り、名前も似ている。
タリス(メタルマックスゼノ)…『赤寄りの頭髪に、体の一部が機械化している主人公』と、奇妙に似ている。