概要
アニメ『ゾイド-ZOIDS-』やコロコロコミック上で連載されていた『機獣新世紀ZOIDS』、そして『機獣新世紀ZOIDS 公式ファンブック』内のバトルストーリーなどに登場したキャラクター。
各媒体によって微妙に設定が異なるが、フリーの運び屋を生業にしているのとさばさばとした性格はほぼ共通している。
また、これらの媒体に共通して登場しているのは、バン・フライハイトやアーバインなど他の多くのキャラクターにも共通している。
アニメ
CV:渡辺久美子
自称「荒野の運び屋」だが、
- 過去にはシンカーレースで名の知れた存在である(そのせいか、中の人が同じミニ四駆アニメの主人公のパロディネタをしてアーバインに「キャラ違うぞ」とツッコまれた事も
- ゾイドの整備に長けているガイロス帝国の大富豪マクマーン(しかも豪胆実直な完璧超人みたいな男)の元婚約者である
など、何かと経歴に謎が多い人物である。
- マクマーンとは両想いなのだが、ムンベイが「住む世界が違う」「音楽の趣味が違う」という理由で彼との結婚に踏み切れずにいたという訳らしい。
また、アーバインとはバンたちと出会う前から知り合いのようである。
ドクター・ディからセクハラを受けては鉄拳制裁を返すのはお約束。
愛機は紅くペイントしたグスタフで、そのほかプテラスやレース仕様のシンカーに乗ることもあった。
グスタフは基本的に非武装のゾイドだが、彼女のグスタフには(アーバインからの助言を経て)内蔵型の武装が搭載されている上に、内部回路をいじって再生能力を向上させているらしい。
- 漫画版でも、ゾイドの「ツボ」を刺激して回復能力を向上させている。
- HMM版でも、アーバインのコマンドウルフなどの特殊機体のチューニングを施したのもムンベイだとされる。
金にがめつい守銭奴的な面がありながらも、面倒見のいい姉御肌なポジションであり、仲間の為なら危険を顧みず、ジェノザウラーの荷電粒子砲の前に自らの愛機で立ち塞がり仲間の盾となるなど、勇敢な面も兼ね備えている。また、バンに世の中の厳しさを身をもって教える場面もあった。
少年編の最終話以降からのガーディアンフォース編序盤まで姿を見せていなかったが、第44話「機獣大激突」にて再登場。
同話冒頭でレイヴンのジェノザウラーに敗れたトーマ・リヒャルト・シュバルツを助けたことにより、再びバンたちと合流。レイヴンやヒルツ一味との戦いに参加する。
物語終版でウルトラザウルス起動に一役買ってからはウルトラザウルスの操縦を任され、「あたしのウルトラザウルス」と勝手に私物宣言していた。その度にアーバインからは「いつからお前のになった」と呆れられ、ロブ・ハーマンには「俺のだろ・・・」とツッコまれていた。
漫画
(上山道郎氏によるイラスト)
本名は「ムンベイ・メ・ジャバル」。
愛機のグスタフの名前は「タルタル」。
各媒体で唯一、家族構成や生い立ちなどが詳細に描かれている。父親はとある部族の首長である。
前述の通り、ゾイドの「ツボ」を用いた回復術や占いの他、ゾイドの「気」を察知する事ができる。
彼女の亡き兄ジャッドの愛機であったシールドライガーの「シーザー」が、バンの愛機となったことは有名である。
バトルストーリー
小学館刊「機獣新世紀ZOIDS 公式ファンブック」内のバトルストーリーでは西方大陸(エウロペ)出身の運び屋として登場。ガイロス帝国軍の物資不足を解消する為同軍によって雇用され、「死の行軍」とも呼ばれた輸送任務に従事する事に。
当時の帝国軍最強の空戦ゾイドであるレドラーを数機まとめて相手どれるストームソーダーの登場で制空権を共和国軍に完全に握られた地域での任務は危険そのもので、プテラスによる空爆を度々受けるも何とか逃げ延び、任務を完了させた。
その際、
「そうよ。たどり着いたのはあたしだけ。何べん同じ事言わすのよ。
だいたい、空を飛んでんのは、敵さんのゾイドばかりじゃない。約束が違うわ。
報奨金、どーんと上乗せしてよね。」
との報告を入れている。
余談
- レッドリバーでの戦線におけるファイヤーブリッジ破壊作戦では、ムンベイは帝国軍の兵士二人を躊躇なく殺そうとしていた。ここも、黒歴史というよりは彼女の合理的でシビアな部分と謎の経歴をうかがわせる。
- 「共和国製は信用できない」と何度もボヤいているが、これにはバトルストーリーも含めた背景がある。バトルストーリーではヘリック共和国が特にゾイドはじめとする工業製品(特に軍事関連)の質でガイロス帝国に劣るという背景があるのだが、これがアニメでは更に別の背景も加わる。