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概要

月刊コロコロコミックに掲載されていた上山道郎氏作の『機獣新世紀ZOIDS』およびアニメゾイドの第一作『ゾイド-ZOIDS-』における主役機のライオン型ゾイドの総称であり、どちらもバン・フライハイトの機体として大活躍した。

厳密には「シーザー」という個体名は漫画版にのみ見られたが、本記事では便宜的にアニメ版についても解説する。

漫画版

シールドライガー

ムンベイの兄ジャッドの愛機だったシールドライガーオーガノイドジークと合体するとキャノピー側面がジークの眼のような模様に変化する。

ジャッドの死後は「シャドーキー」と彼の墓を守っていた。ジャッド以外に心を開こうとせず、ジークを介した合体も拒否していた。しかし、シャドーキーを狙う盗賊団のブラックホーンが積んだレールガンの直撃により大破しかけた際、自身を救おうとするバンに心を開き、融合を果たすことに成功した。

こちらもアニメと同様に後にブレードライガーへと進化を果たす。

ブレードライガー

バンをパイロットと認めたシーザーが、第一世代ゾイド・ウェンディーヌとフィーネの生み出した「ジークハート」、謎の物質「シャドーキー」の力によって驚異の進化を遂げたゾイドとして登場。

シールドライガーの時点で、至近距離からレッドホーンレールガンを回避するという猛者であったのが、ブレードライガーになった事で更にパワーアップし、初陣でジェノザウラーを撃破する活躍を見せた。

Eシールドを使って水面上に浮いたりEシールドを反発させて急加速するなどの戦術も可能である。

その後、デススティンガーとの戦闘で大破し、シーザーを守る為にもゾイドコアの移植を決定し、新型ライガーとして開発されていたライガーゼロが役目を引き継いだ。

アニメ版における空中回転攻撃は、漫画版のシーザーがシールドライガーの頃にレッドホーン相手に披露した離れ業と似ている。また、後にブリッツタイガーの「ライトニングアタック」としてオマージュされた。

ライガーゼロ

バンの3代目の乗機。ライガーゼロに搭乗するのは漫画版とアニメ版の最大の違い。

メリッサ曰く、「自分たちが新たに開発した」とのことなので、バトルストーリーとは異なり、帝国側の技術が用いられているものの一応は純共和国製と思われる。

当初はタイプゼロに類似した形態(一部のアーマーの形状が異なる)だったが、ブレードライガーゾイドコア移植をした直後、未調整のまま出撃。しかし、神経接合せず重荷になっていたアーマーを強制排除した素体の状態で、理論上の数値を凌駕した出力とスピードで、シャドーキーにより強化されただけでなく暴走するキルシェ・ハルトリーゲルデススティンガー一方的に撃破した。

馴染まずにいたゾイドコアが適応し、装甲を強制排除して超高速で疾走する初陣の様子は『ゾイド-ZOIDS-』におけるアーバインライトニングサイクスの初陣と、パージした際に身震いする様子はビット・クラウド機がアーマーをパージする際の挙動と類似する。

後に「シーザー・ザ・キング」に換装するまでの間、素体状態でロッソヴィオーラシュナイダーイエーガーと戦っている。

当時のコロコロコミックの付録デカールにバンのパーソナルマーキングがあり、貼り付けることでそれらしく再現可能だった。

アニメ版

シールドライガー

「シールドライガー バン仕様」「バン・フライハイト仕様」「シールドライガーBS」等とも呼ばれる。上記の通り尾部の連装ビーム砲が無い、タンデム仕様の複座になっている等の違いがある。一般機と比較すると爪の色が金色という違いがあるが、アニメではブレードライガー登場後にロブ・ハーマンが同一カラーの機体に搭乗している。

第1期「少年編」前半の主役機。20年前の戦争時に遺棄された機体にオーガノイドジークが乗り移る事で復活し、以降バンの愛機として各地で旅を続けていく。また、作中では旧ゾイド時の設定である「セイバータイガーに対抗するために開発された」事にも触れられていた。

序盤は機体性能とジークの力に依る運動性の高さと砲撃のみで戦っていたが、バンの成長に合わせてその潜在能力を引き出すようになっていく。

第8話からEシールドを展開できるようになり、ライバルとなるレイヴンセイバータイガーと対決を繰り返す中で、シールドの強靭さを利用して相手に体当たりする、いわゆる「シールドチャージ」を必殺技にするようになる(放送当時のゲームでは「シールドアタック」と呼ばれる固有技扱いだった)。そして、マウントオッサ噴火口での闘いでついにレイヴンのセイバータイガーを打ち破った。

最期はレイヴンが新たに駆るジェノザウラー荷電粒子砲でEシールド諸共ゾイドコアを貫かれ石化(活動停止)する。しかし後にフィーネとジークが一時的に融合して「エヴォリューション・コクーン」を形成しブレードライガーへと進化している。

  • ちなみにこの間2週連続で主役機不在という異例の展開になった。

ブレードライガー

第一部中盤から登場したバンの新たな機体。

アニメ1作目や漫画『機獣新世紀ゾイド』に登場した機体。媒体によって「BS」や「BaS」という表記ゆれもあるが、何れも「BANG SPECIAL」の略である。ただし、バンの海外における表記は「Van」である。

シールドライガーから進化するのはどれも同じだが、経緯は媒体ごとに異なる。HMM版では大破したバンのシールドライガーを改造したという設定とシールドライガー内に残されていた共和国のブレードライガーの設計図を元に進化したという設定が存在している。アニメでは『/0』までバン仕様しか存在しない機体であり、初登場の際はドクター・ディが命名している。

タンデムシート(つまり複座式)なので、フィーネが後ろに乗り込むこともある。

ロボットアニメらしく展開に合わせて色々と機能が追加されがちな機体となっており、

  • 股間にブースターがついている
  • 荷電粒子をレーザーブレードで両断出来る
  • 当初は崖を蹴って方向転換してたのが、いつの間にかロケットブースターが左右に首振りできるようになっており、「ブレードアタック」として使える
  • パルスレーザーガンをガトリング砲やスナイパーライフルに換装する機能が追加される
  • Eシールドのパワーアップ機能(高出力になるとイエローになる)が搭載される
  • イヴポリスに向かった時はジャミングを防ぐパルスガードを装備した
  • 機体そのものがバンの技量に追いつけなくなったため、ジークの進化によって反応速度を大幅に強化

などと、様々な改良が見られた。

戦闘描写も主役機らしい派手さがあり、レドラーやミサイルが追い付けないほどの速度、特殊強化型セイバータイガーの砲撃を無傷で耐え、デスザウラーレーザーガンやテイルスマッシュにも耐えるほど装甲も堅い。高速回転しながらデススティンガーに肉薄する場面もある(回転技そのものは漫画版が初出となっている)。

レーザーブレードが電子レベルの微振動を発生させ荷電粒子を拡散させる効果を持ち、Eシールドと併せて荷電粒子砲へのカウンターとなる。またブレードの技術を応用する事により、Eシールドの出力を3倍に強化可能。さらにはレーザーブレードとEシールドの同時使用(同様の攻撃は漫画版においても行われているが、その際はブレードのエネルギーをシールドに一点集中させたものとしている)によって、荷電粒子砲を突破しジェノザウラーとデスザウラーを打ち破っている。ただし、出力が上がったジェノブレイカーの荷電粒子砲に対しては、ロケットブースターの推力を加えても押し負け突破できなかった。

ヒルツの差し金のステルスバイパーと対決した際には、敵機がジャミングミスト(霧状のかく乱装備の一種)によって目視を封じ赤外線による熱源探知を敢行した点を逆手にとり、四肢のコンプリッションリフリジェレイターから排熱を行い逆に敵をかく乱してみせた。

52話・57話ではジェノブレイカーへの対抗策としてドクター・ディが開発した新装備「アタックブースター」を装備したが、活躍の機会はあまりなかった。

レイヴンの操るジェノザウラー荷電粒子砲の直撃を受け(Eシールドを展開していたが、防ぎきれなかった)、心臓部である「ゾイドコア」を破壊され石化死亡したシールドライガーに、オーガノイドジークと古代ゾイド人のフィーネ・エレシーヌ・リネが融合し、「エボリューション・コクーン」というエネルギーフィールドを展開してブレードライガーへと進化させた。

  • ドクター・ディ曰く「ゾイド生命体は戦闘経験値を溜めると自己進化していくが、今回のような短時間のケースは普通じゃない」とのことである。

復活からしばらくしてレイヴンのジェノザウラーと再戦し、激闘の末に撃破している。更に帝都ガイガロスにて復活したデスザウラーを帝国・共和国両軍と共に共同戦線を張り迎え撃ち、ブレードとシールドの両方を展開して突撃する「ブレードアタック」でデスザウラーのゾイドコアを破壊、勝利した。

能力にはアニメ版特有の描写が多く、様々な部分で凄まじい能力を持ち、それらはバトストの設定とは比較にならない。たとえば以下である。

また、空中回転して敵を攻撃する技を何度か披露しており、最終的にはデススティンガーの脚を破壊している。

Eシールドレーザーブレードがあるため、荷電粒子砲を真正面から打ち破れる稀有なゾイドである。

ドクター・ディによれば、「ブレードライガーのブレードは電子レベルの微弱な振動を発している為、荷電粒子を拡散させる事が出来る」ため、荷電粒子砲へのカウンターとなるとの事。また、レーザーブレードの技術を応用する事により、Eシールドの出力を3倍に強化可能ともされる。

  • 作中では、ブレードを前方へ向ける事でブレードの振動をEシールドへ付加させている。

ブレードライガーのEシールドは通常ピンク色だが、上述の間はシールドの色が黄色(金色)に変化する。

それから2年の月日が経過した『ガーディアンフォース編』では引き続き彼の愛機として、様々な事件を鮮やかに解決していった。

一方で、バンの前に敗れ当ても無く彷徨うレイヴンが復帰し、さらに彼がジェノブレイカーを手に入れたことを聞き、それに対抗すべくバンのブレードライガーも強化改造を受け、覚醒したジークと合体、バンの操縦によって最大限に力を発揮出来るようになり、ジェノブレイカーとの戦いでも一歩も引かなかった。

終盤では更に強化され、ブレードライガーの力を完全に引き出し、デススティンガーを圧倒する強さを見せた。

最終回の決戦ではレイヴンと共闘、デススティンガー及びそのゾイドコアやヒルツをも取り込んで完全体となったデスザウラーを倒す為、ジェノブレイカーがデスザウラーのバリアを破壊し、自らがウルトラザウルスの「グラビティカノン」の砲弾となってデスザウラーを貫き、とどめを刺した。

  • 次作の『ゾイド新世紀/ZERO』における、ホバーカーゴからリニアカタパルトでゾイドが射出される演出はどこか上述の発射シーンを思わせる部分がある。

その他

学年誌コミック版ではアニメ寄りの設定になっており、少年編とGF編双方で活躍。

そのうちのいくつかは改造ムックにも掲載され、アイアンコングPKにリンチを受けながらも、ドクター・ディの発明品であるブースター(マジンガーZの「ジェットスクランダー」みたいなもの)を装着して形勢逆転した。

余談

  • アニメでの命名はドクター・ディによって行われているが、博士キャラが主役機の命名に関わる展開は同作のスタッフが製作していた『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に通ずる部分がある。
  • アニメ版の個体は感情の起伏が漫画版やアニメ版の他のブレードライガーよりもかなり薄い。この理由は厳密には不明だが、2度も機能停止または仮死や死亡したことと何らかの関係性があるのかは不明。ブレードライガーLSも参照。
  • ゼロアーマーの機体形状がキットと一部異なる(上山道郎氏のツイート)。上山氏によると、タイプゼロが作中に登場しなかったことにはとある理由があるとされる。また、アーバインもこの戦いでステルスバイパーステルスドラゴンにアップデートさせている。
  • 設定上は共和国仕様とバン仕様とで頭部と尻尾の形状が異なるはずなのだが、バトルストーリーやゲーム、後続のアニメも含めてこの設定が使われたことはない。どの機体も何故かバン仕様と同等の外観となってしまっている。
    • もっとも、アニメ劇中のバン仕様はキットのデザインよりも頭頂部のタテガミの本数が多い違いはあるが。
    • かつてコロコロコミックでバンのパーソナルマークシールが付属していたので、貼り付ければ識別は容易かもしれないが。
  • ゲーム特典『シールドライガーブロックス』の設定ではバン・フライハイトが搭乗したシールドライガーのデータを基に、シールドライガーの簡易量産化を目的としてシールドライガーブロックスが生まれたが、当初の構想にあったような量産化には至らなかった。しかし、ヘリック共和国ライオン型ゾイドのデータに恵まれていたこともあり、シールドライガーブロックスのデータを活かして生まれたのがレオブレイズとされている。

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