ブレードライガーLS
ぶれーどらいがーれおんすぺしゃる
『ゾイド新世紀/ZERO』の中盤以降に登場した、極めて珍しい赤いカラーリングのブレードライガーの個体。スティーブン・トロス博士曰く「レアな個体」らしいが、どのような経緯で誕生したかは不明。
チーム・ブリッツのパイロットだったレオン・トロスが、相棒のシールドライガーが闇バトルで損壊し、彷徨っていたレオンの元に野良の個体が遭遇し、以後は新たな愛機となる。
「かつて伝説のゾイド乗りが旅をした」という谷で遭遇し、彼の愛機となった。この谷はあの「レアヘルツの谷」と推測されることが多いが、もしそうならばなぜこのブレードライガーが無事だったのかは謎である。バンの個体の様にパルスガードを身に着けていたのかもしれないし、レアヘルツ自体が既に移動していたという可能性もある。
当初はフリーで登場し、後にナオミ・フリューゲルのチーム・フリューゲルに参加。
その後、ビット・クラウドの駆る特殊なライガーゼロとライバルとなった。
初戦では、珍しいライガー同士の戦いということで、その様を目撃したハリー・チャンプも感銘を受けていた。
初登場時からライガーゼロとは互角以上の戦いを見せる。レーザーブレードにエネルギーを通さずに実剣として使用したほか、レオンの要求に合わせて「Eシールドのエネルギーをレーザーブレードに与えて威力を上げる」という離れ業を行っている。
ブレードアタックも行え、決闘ではライガーゼロシュナイダーの「セブンブレードアタック」と真正面からかち合ったが、2本と7本では流石に差がありすぎたのか2本ともレーザーブレードは折れてしまった。
- ちなみに、バトストではシュナイダーはブレードライガーの戦法を継承した後継機に当たるとされている。そういう意味では夢の対決と言える。
なお、前作とは異なりレーザーブレードの機能(発振させたりエネルギーを通す)を使わずに、互いにそのまま実剣として使用する場面が目立ったが、これはライガーゼロシュナイダーも同様であり、最終対決までは使わなかった。
- 本作で行われているのは死闘ではなく競技であるため、フル稼働させると破壊力が過剰だったものと考えられる。
- 無法バトル集団であるバックドラフト団に対してはその限りではなく、情け容赦無くぶった切っている。もっとも、これはレオンがシールドライガーを破壊された闇バトルがバックドラフト団由来のものだった可能性もあるため、シールドライガーの仇としてバックドラフト団を憎んでた可能性も否定できない。
レオンと言葉によるコミュニケーションが可能である。レオンはチーム・ブリッツを離れ修行の旅に出る前はビットが「(ゾイドと)対話できるのは(ゾイド乗りなら)当然のこと」という旨の発言を聞いた際困惑したような様子で答えていた。
シールドライガーとの交流が見られないままシールドライガーが破棄されたのは残念な出来事だが、レオンのゾイド乗りとしての成長が垣間見える描写でもある。
なお、最終回でビット・クラウドとライガーゼロが冒険に出ることを示唆しており、バラッド・ハンターがナオミ・フリューゲルとチームを組むため、レオンがブレードライガーと共にチーム・ブリッツに凱旋する可能性もある。
カラーリングは『ゾイド-ZOIDS-』の一般機と共通。
ビット・クラウドがチームブリッツに加入するまでは、チームのエースを務めていた。その後、レオンが武者修行に出た後にとある砂漠で(HMM版の設定では闇バトルに参加したために)破壊されてしまい、放棄せざるを得なくなってしまった。
その後、レオンはかつて最強のゾイド乗りが旅をしたという伝説が残る谷を一人彷徨っていた際に赤い野良のブレードライガーと出会った。
- 砂漠にて破壊されたシールドライガーの描写は、ジークが復活させたバンの機体を思わせるものになっている。また、ブレードライガーと出会った谷に関しても、その伝説の内容から前作に登場した「レアヘルツの谷」ではないかと目されている。
- この作品では、チームブリッツのメンバーは、ビット以外は全員が愛機を乗り換えている。
なお、チームブリッツの所属ゾイドでは、シールドライガーのみホバーカーゴからの発進バンクが描かれなかった。
カラーバリエーションの一つでありながら、ポップアップキットやコトブキヤのHMMシリーズでキット化されており、人気も高い。
HMMシリーズではブレードライガーABが販売されており、レオン機もアタックブースターを装備することでABタイプへの換装が可能となっている。
- 本機のカラーリングは、前作の個体との差別化だけでなく、ライガーゼロと「紅白」の対比になる様になっている。
- 『ゾイド新世紀/ゼロ』に登場するレオン・トロスの個体と、『ゾイドフューザーズ』のブレードライガーBIは、以下の様にバン・フライハイトのアニメ版の個体と比べてもかなり生物的な感情を見せていた。
- レアヘルツの谷で野生化していた
- ライガーゼロと互いに本能むき出しで牽制し合う
- レオンと言葉によるコミュニケーションが可能である
- ダークスパイナーやキラードームとの戦いが始まる前にウズウズする
- 初代アニメでは、漫画版のシーザーと異なり、二度も仮死した経験があるため、これが感情の起伏に影響を与えたのではないかとする説がある。また、当時は多くのゾイドに感情と自律行動を抑える措置がされていたという可能性もある。
- 後年の作品では、未来の技術なのかパイロットの意向なのかは不明だが、上記の通り、パイロットの操縦とゾイドの自己が両立できていた。しかし、サンダースとエレファンダーの様に、音声認識による自動操縦をしている場合もあるので、やはりゾイドと人間の絆の程度を示す描写と見るべきだろう。