スペック
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概要
ライガーゼロは戦況に応じて装甲や武装を換装可能な「CAS(チェンジ・アーマー・システム)」を採用しており、幅広い戦い方を行う事ができる。
「パンツァーユニット」は、ガイロス帝国から鹵獲したライガーゼロを基にヘリック共和国が独自に考案した換装形態の一つで、シールドライガーDCSの流れをくむ重火器による敵の掃討・殲滅に特化した形態である。
パンツァーユニット
全「CAS」中で最大・最強の火力・装甲を誇るライガーゼロの砲撃形態。
文字通りの高速移動が可能な弾薬庫であり、全身各部の装甲に内蔵されたミサイルポッドを始め、背部には実体弾とビームを発射するハイブリッドキャノン(上部に大口径のレールガン+下部にビームガン)、胸部にグレネードランチャーと、従来の高速戦闘ゾイドとしては考えられない重武装を備えている。
火力と防御力と機動力を両立した結果、後方支援にとどまらない運用が可能となった。その機動力で敵の拠点に素早く接近、圧倒的火力で敵部隊を強襲することを得意とする。
全砲門斉射による必殺技「バーニング・ビッグバン」は、小型ゾイドなら部隊ごと殲滅する威力を持ち、砲撃戦ゾイドの火力と高速戦闘用ゾイドの機動力を両立した後方支援機の常識を打ち破る革命的な機体だった。
ハイブリッドキャノンは20kmの射程があり、頭部のレーダーと連動した狙撃が可能である。
また、バトルストーリー準拠の設定では、本来は機動性も特徴の一つであり、この重武装と重装甲を利用して敵陣営に突撃し、ある程度近づいたところで鬼の様な重砲火を一気に叩き込む戦法を得意とする。また、格闘能力も決して低くなく、その重装甲と重量と決して低くない機動性を活かせば、十分に強力な格闘ゾイドとなるだろう。
ストーリー
バトルストーリー
『機獣新世紀ゾイド 公式ファンブック3』内のバトルストーリーではタイプゼロを含んだ3機のライガーゼロと共に量産型デススティンガー・KFD(キラー・フロム・ザ・ダーク)の部隊を迎撃した。
ゴルヘックスによるダークスパイナーのジャミングウェーブ妨害実験にも護衛として参加した。ゴルヘックスの不調でジャミングウェーブを受ける羽目になり、行動を封じられてジェノザウラーと同等の戦闘力を持つダークスパイナーに一方的に攻撃されるが、強固な装甲のおかげでなんとか持ちこたえる。
更に、復帰したゴルヘックスがダークスパイナーに仕掛けた自爆に至近距離で巻き込まれるが、ダークスパイナーは大破したにもかかわらず耐え抜くという驚異の耐久性を示している。
バリエーション
寒冷地仕様
『妄想戦記 地を這う獅子』で登場。こちらにおいては、火力と機動力を両立するというのはメーカーが発表した理想論であり、現実には高速性と機動力というライガーゼロ素体の長所を重武装と重装甲で完全に殺してしまった。
また、稼働させると極寒の地でもあっという間に関節がオーバーヒートしてしまうため、高速ゾイドや小型ゾイドには手も足も出ず翻弄される鈍重な機体だったとされている。
そのため、エリス中尉率いるニカイドス諸島守備小隊は、極力関節に負担の掛からない腹這い移動の訓練を徹底していた。
エリス中尉の発案で、その腹這い移動を活かしてゾイドが登ることは不可能と言われていた崖を登り切り、上陸しようとしていたデススティンガー隊を砲撃して撤退させている。
ライガーゼロパンツァーBiS
アニメ『ゾイド新世紀/ZERO』で登場したものをこう呼称する事もある。
「Bis」は「ビット・スペシャル」を意味する。
攻撃描写はバトルストーリー以上に凄まじい。しかしながら、バトルストーリーとは対照的に踏み出す毎に脚が地面にめり込むほどの鈍重な描写がなされ、機動力と火力の両立は文面上のみの表現となっている。
ホバーカーゴからの発進時には、通常は上部のリニアカタパルトで射出されるライガーも、重いこの装備に限っては換装デッキのサイドパネルをオープンし、そこから投下されるように発進する。それに加え、重量が原因による機体各部のオーバーヒートでコックピット内部の温度が70℃以上にまで急上昇し、爆発の危険性まで孕むリスクの高い形態だった。その為、「バーニング・ビッグバン」の使用後は装甲を強制排除していた。
通常時はコックピットに変化はないが、ハイブリッドキャノン使用時には専用のターゲットスコープが搭乗者の目の位置に配置され、必殺技使用時には多数のロックオンサイトが展開される。
ハイブリッドキャノンは上部のレールガンしか使用していない様に思えるが、初期の話での単体の実弾の様な描写とは、異なり「ロイヤルカップ」での描写はエネルギー武器の様な弾丸の描写がされていた。
ハイブリッドキャノン発射時は、
- 重装備でアンカーを展開しているにもかかわらず反動でライガー自身が大きく後ずさる
- かすりもしないのにエレファンダーのEシールドが剥がされ、エレファンダー自身も吹っ飛ばされる
- 砲弾が地面を抉りながら目標に着弾・爆風が巻き起こる
という凄まじい描写がされている。
なお、「ロイヤルカップ」時には、アンカーが初使用時よりも上手く機能しているのか、大きく後ずさる様子はなかった。
ハイブリッドキャノンや「バーニング・ビッグバン」の攻撃力は、バックドラフト団のベガ・オブスキュラやサラですら感嘆する程であった。
ビット自体は、初めてパンツァーユニットを一目見た際には興奮していたものの、遅くて重いという理由から使用を避けられていたが、19話後半にライガーからのコールによりやっと活躍の機会が巡り、以降は移動砲台として使用された。
最終回Aパートで墜落するジャッジ衛星の脅威から地上を守ったのもこの形態であり、必殺技の「バーニング・ビッグバン」も高空から無数に投下されるコウモリ型無人ゾイドザバットや広範囲に散らばった人工衛星の破片を一撃で殲滅、消滅させるまさに必殺の破壊力を持っており、着弾時は空一面が爆風に包まれた。
コトブキヤのHMMシリーズキットの取扱説明書には、バトルストーリーとアニメの設定を折衷した独自の機体設定が掲載されており、バトルストーリー時代のライガーゼロ本体およびパンツァーユニットには「エルワチウム・ゼロ」という軽量・硬質で放熱性にも優れた金属を使用することで重装甲と高機動を両立していた。
しかし、アニメに登場したものはスティーブ・トロス博士が作成したレプリカモデルで、その際にはエルワチウム・ゼロがもう手に入らなかったのか、あるいはケチったのか、他の金属を用いた為にあのような超重量となってしまったようだ。
余談
- 「パンツァー(Panzer)」とは、ドイツ語で「装甲」ないしは「戦車」を意味する。
- 初登場は第19話と比較的遅いが、オープニングでは初期デザインのプロトタイプが映されている。
- 全体図が公式ファンブック2巻に掲載されており、尻尾のミサイルポッドの両側にはビームガンが付いていた(下記リンクを参照)。
外部リンク
関連タグ
ライガーゼロ ライガーゼロイエーガー ライガーゼロシュナイダー
フリーダムガンダム: 最大の必殺技「ハイマットフルバースト」とM.E.T.E.O.R.による一世砲射が、バーニングビッグバンを一部参考にしているとされる。
ウェズンガンマモン:比較されることが少なくない。