ストライクレーザークロー
すとらいくれーざーくろー
もしかして→レーザークロー
ライトニングサイクスが初めて装備した格闘武装。
従来のストライククロー(鉤爪)に、レーザーエネルギーを流して発熱化させ、攻撃力を上げるとされる。ストライククローには打撃系と切断系があるが、ストライクレーザークローの場合は特に切断系が威力を発揮すると思われる。
爪からレーザーや電磁攻撃等を行う兵装はことゾイドシリーズではポピュラーであり、第1期シリーズの時点ではガイサックがレーザークローを装備。その他として、高周電磁波で内部メカを破壊できるデスザウラーの電磁クロウが登場している(第2期にてハイパーキラークロ―へと変更されたが、玩具のストーリー説明に電磁爪との記述がある)。第2期シリーズにてライオン型やタイガー型の爪部もストライククローと設定され、バトルストーリー劇中やHMM版などのバリエーションも含めると、超振動や電磁場を爪に纏わせて攻撃力を上げるという設定がある。しかし、エレクトロンストライククロー、マグネイズクロー、マグネクロー、ハイフリークエンシクローなどとの違いが不明瞭となっている。
ストライクレーザークローを使用するゾイドでもっとも有名なのはライガーゼロであろう。並みのゾイドならば、装甲どころか脚部をもぎ取ってしまい、一撃で大破させる威力を誇る。ライガーゼロの基本形態であるタイプゼロでは前年の主役であったブレードライガーのように剣のような武装が存在しないため、本体の爪でも決定打を与えられるこの装備は必殺技としての趣きもある。
『ゾイド新世紀/ZERO』第1話から必殺技として使用し、中盤からはシャドーフォックスも使用。バーサークフューラーとの最終決戦でも、ライガーゼロのストライクレーザークローを暴走したバーサークフューラーの喉元に直撃させて荷電粒子砲を放つフューラーに競り勝ち、そこをベガが緊急脱出したことにより戦闘終了、勝利するなど、作品を象徴する攻撃技だった。
『ゾイドフューザーズ』では、ライガーゼロの攻撃がエネルギー波または衝撃波となって飛び道具化したり、コマンドウルフが使用していたり、ライガーゼロフェニックスの必殺技「ダイビングレーザークロー」が上位技として存在していたり、ライガーゼロファルコンがザンスマッシャーにエネルギーを通して強化する等のバリエーションが見られた。
- 『ゾイドフューザーズ』と世界観を共有している「古代虎」シリーズのPVにて、ワイツウルフがアニメにおける「ダイビングレーザークロー」によく似た攻撃を行っており、ポージングもほぼ一緒である。しかし、関連性は不明である。
『ゾイドジェネシス』では、主役のムラサメライガー含め、装備しているゾイドはそれなりにいるが、バイオゾイドには(大質量の攻撃でない限り)通常の格闘攻撃が無効化されることもあって、主だって使用されたことはなかった。
なお、アニメにてこの武装の元祖たるライトニングサイクスが使用したことは一度も無い(爪を繰り出す際に一瞬光る描写はあるが、実際に技としてのストライクレーザークローは披露していない)。
『機獣新世紀ZOIDS』では、素体の状態のシーザーがデススティンガー相手に使用し、容易く腕をもぎ取るなど絶大な威力を見せた。
エナジーライガーの「エナジークロー」は、ストライクレーザークローの発展形である。
また、バイオライガーの「バイオレーザークロー」もおそらく類似装備だと思われる。
通常ゾイド
機体 | 部位 | 備考 |
---|---|---|
クァッドライガー | 四肢 | |
コマンドウルフAC | 前足(四肢?) | 武装としては「ストライククロー」だが、『フューザーズ』では必殺技として使用。 |
シールドライガー | 四肢 | 「シールドライガーTG」が装備している。 |
シャドーフォックス | 四肢 | |
ダークスパイナー | 後足 | 前足に装備していない珍しい部類である。 |
バーサークフューラー | 前足 | 前足のみ装備している。後ろ足は通常キットではストライククローだが、HMM版ではストライクレーザークローになっている。 |
ムラサメライガー | 四肢 | ハヤテライガーも同様、ムゲンライガーの場合は武装リストに入っていないが、装備していないのか単純にリストに入っていないだけなのかは不明。 |
ライガーゼロ | 四肢 | 上記の通り、ライガーゼロフェニックスとライガーゼロファルコンは上位版の攻撃を持つ。 |
ライトニングサイクス | 四肢 | 格納できる。 |
レイズタイガー | 四肢 | ジェットレイズタイガーでも使用可能。エクスプロードバイトの原理を応用できるのかは不明。ソウルタイガーがソウルバグナウにもストライクレーザークローを応用できるのかも不明。 |
ゾイドブロックス
※爪攻撃にエネルギーを纏わせないものは除く
- エナジークロー(エナジーライガー)
- バイオレーザークロー(バイオライガー)
- サンダークロー(ブリッツタイガー)
- エレクトロンストライククロー(ケーニッヒウルフ、ワイツタイガー)
- エレクトロリッククロー(デスレイザー)
- 電磁クロー(デス・キャット)
- サーミックストライククロー(ブラストルタイガー)
- サイバークロー(ディアブロタイガー)
- ソニッククロー(ビクトリーライガー)
- ハイフリークエンシクロー(セイバリオン・ガンタイガー)
- ブロウクロー(バーニングライガー)
- シャドウクロー(ドライパンサー)
- スマッシュクロー(レオゲーター・ディメトロプテラ)
- クラッシュクロー(ナイトワイズ)
- ヒートクロー(ブラキオレックス)
- キラークロー(ブラキオレックス・ディアントラー)
- スクラッチクロー(グラビティーサイクス)
- メタルクロー(ゴッドカイザー)
- インシュレータークロー(ディメパルサー)
- クローハーケン(ブリッツハーケン)
- グラビティーハーケン(グラビティーザウラー)
- エクスクロー(ロードゲイル・キメラドラゴン・フライシザース)
- マグネクロー(ロードゲイル)
- マグネイズクロー(デモンズヘッド)
- エレクトリッククロー(スティルアーマー)
- ヒートハッキングクロー(バイオメガラプトル・バイオラプター・バイオプテラ)
- サンダーハッキングクロー(バイオティラノ・バイオスピノ)
- ヒートハッキングクロー(マザーバイオ)
- ストライクレーザーバイトシザース(デススティンガー)
- Gグラップクロー(ゼログライジス)
- アニメでは、ライガーゼロ(ゼロ形態)が使用する場合は頬側の鬣が展開して発光するが、他の換装形態や他のゾイドではこの予備動作を必要としていないため、鬣の発光に何の効果があるのかは不明となっている(一部では使用時のエネルギーの排熱機構だとされるが、他の形態やゾイドではどこから排熱しているのだろうか)。
- HMM版での設定では、ビットはライガーゼロのストライクレーザークローを「アルティメット・ストライク」と命名している。おそらく「アルティメット・X」または、ライガーゼロと兄弟種の「ティラノライガー」の共通の前身である「アルティメット」を意識した呼称だと思われる。
- ブレードライガーのレーザーブレードは、(アニメスタッフとキット制作陣が)当時の技術的な問題で格闘攻撃の必殺技を作り出すのに苦労した苦肉の策として登場させた物であるとされ、ストライクレーザークローはアニメスタッフが当初目指していた格闘攻撃の必殺技の実現であるとも取れる。
- 後年のゾイドシリーズ『ゾイドワイルド戦記』(及び『ゾイドワイルド列伝』)に登場するゾイド・バーニングライガーはアニメ『戦記』5話でこれを彷彿とさせる攻撃を繰り出している。