スペック
機体名 | バイオラプターグイ |
---|---|
番号 | GB-007 |
所属 | ディガルド武国 |
分類 | ミクロラプトル型 |
全長 | 15.1m |
全高 | 4.0m |
重量 | 19.0t |
最高速度 | M1.8 |
乗員人数 | 1名 |
装備 |
|
武装 |
|
概要
バイオラプターをベースに、空中戦に対応できるよう改造されたミクロラプトル型バイオゾイドで、開発にはディガルド四天王のフェルミも関与している。
バイオラプター同様、人工的な部分が多く、寿命も短い。
四肢全てに翼を有する特異なフォルムが特徴で、全身を覆うライトヘルアーマーは通常の光学兵器や実弾を無効化する。
バイオラプターやその元となったバイオメガラプトルが熱系の兵器を武装していたに対して冷凍系の兵器で武装しており、音も無くターゲットに忍び寄り、諜報活動や略奪行為を繰り返し、必ず複数で活動し、一撃離脱戦法を得意とする。
アニメ
ジーン「それには手を出させる訳にはいかないのだよ バイオラプターグイにはな」
初登場は第35話でルージ達が製造工場から発見し破壊しようとしたところでジーンが上記の台詞を述べ、彼のバイオティラノの介入により免れる(調整中だった為、出撃ができなかった)。本格的な出撃は第36話のラストとなる。
ジーンが天空人「ソラノヒト」との間に結んだ「天空通商条約」では、特例のバイオプテラ以外の飛行ゾイドを造り出してはならないとされていた。しかし、ジーンはこれを一方的に破り、秘密裏に開発していたバイオゾイドであるバイオラプターグイを繰り出した。
燃費が非常に悪く、飛行システムが特殊である為か自力で離陸する事はできず、超大型の母艦型ゾイドである「ディグ」のカタパルトなど、大掛かりな発射装置と大勢の人手を必要とする欠点がある。
しかし、『ゾイドジェネシス』の世界では飛行ゾイドは非常に希少であるが故に対飛行ゾイド戦術は殆ど確立されておらず、生半可な攻撃はライトヘルアーマーで無効化されてしまうのは勿論のこと、陸上型ゾイドのリーオ(メタルZi)製の武器による接近戦は届かず、弱点である口内部を正確に狙う事は難しい。
ソラシティのデカルトドラゴンと無人操縦型のザバットが放つ特殊なビーム及びバンブリアンのバンブーミサイルで撃墜する以外は、降下してきた所をリーオ製の武器で攻撃するか、無防備な着陸状態を奇襲するしか倒す手段はなかった。
実はこのゾイドは単なる戦力強化ではなく、ジーンによるソラシティ破壊の為に造り出されたゾイドであり、その手始めとしてバイオラプターグイの量産に踏み切ったディガルドに憤慨する天空人を欺き、ズーリへの空爆を敢行して壊滅へと追いやった。
その後41話にて急逝したララダ3世に代わって実権を握ったジーンは機は熟したとばかりに天空人への反逆を開始し、バイオラプターグイの大編隊による飽和攻撃でソラシティを襲撃。限界を迎えた防衛システム突破の末に中枢システムは破壊され、ソラシティは墜落し失われてしまった(ソラノヒトの殆どは討伐軍のギルドラゴンに避難して事なきを得た)。
だが、それ以降はジーンの唯一絶対神宣言のビラ配りに駆り出されただけで、最終決戦時は戦力の大半が失われていたこともあってか姿を見せていない。
キット
キットは2005年7月14日に発売。他のバイオゾイドのキットと同じように駆動ギミックはなく、発光・鳴き声発声ギミックもない。更にカスタマイズパーツやブロックスのパーツを取り付け可能なハードポイントもないため、四肢や口・首・尻尾・コックピットハッチの可動のみが唯一のギミックとなる。首と尻尾は軟質素材、それ以外の部位はプラパーツで成型されており、目や羽パーツの一部箇所、爪などの彩色は塗装で再現されている。
バイオラプターの派生機である為、頭部などは新規だがボディなどは流用(内部フレームは青系に変更)されており、パーツの差し替えだけで「ラプター顔のグイ」「グイ顔のラプター」などが作成できる。
余談
- 過去のシリーズでは、アイスマンモスやゴーラスの様に、追加装備や改造により冷凍系の兵器を搭載する事はあれど、基本武装として冷凍系の武器を装備しているのはバイオラプターグイが初となる。
- アニメにおいては、他のバイオゾイドのほとんどがキットにない武装を使用していたのに対して、バイオラプターグイに限っては、上述の冷凍兵器どころかバイオゾイド特有のヘルアーマー製の武器も一切使用していない。代わりに、直撃したミサイルを弾き返した際、冷気のようなオーラを出していた。また、爆弾とは言え、外付けの武装を使用した珍しいバイオゾイドである。
- 劇中では、専らミサイルや爆弾を用いるなど通常の爆撃型飛行ゾイドと同様の攻撃方法を取り、飛行システムが特殊と言う点を強調する為か、飛行中はプロペラ機のような飛行音を発生させている。
- キットはラインナップの中でも比較的早い段階で発売されたが、アニメの初登場はほぼ終盤でバイオゾイドの中で一番遅い。
関連タグ
ゾイドジェネシス ディガルド武国 バイオゾイド ナンバー(ゾイドジェネシス)
エヴォフライヤー:同じくミクロラプトル型のブロックスゾイド。前作で活躍した。