バイオラプター
ばいおらぷたー
ディガルド武国の主力である量産型バイオゾイド。バイオメガラプトルのDNAを解析して作られたため姿は酷似している(ジェノザウラーとデスザウラーの関連性に近い)。
人工的な部分が多く、設定では機体数優先で製造されたためゾイドコアの調整が不完全で寿命はゾイドの中では短い。装甲のデザインも他のバイオゾイドのような有機的なものではなく、骨をモデルにした直線と曲線を合わせたメカニカルなもので、バイオゾイドの中では比較的従来のゾイドに近いデザインになっている(このようなフォルムになってるのはこのゾイドとグイだけである)。
全身を覆うライトヘルアーマーは通常のバイオゾイドのヘルアーマーよりも防御力は劣り、バイオゾイドの中では弱い方だが、それでも対バイオゾイド用のリーオ製の武装を持たず、対バイオゾイド用の戦法を取らないゾイドではたとえ体格に勝る大型ゾイドでさえも相手にならないほどの性能を誇る。劇中でもムラサメライガーも自重の軽さが災いして、バイオラプターの体当たりで火山の火口へ落とされたことがある。
バリエーションとして黒い装甲を持つバイオラプターの隊長機(ザイリンも搭乗した事がある)も存在しており、バイオメガラプトルの量産体制が整うまで各部隊の指揮を担当していた。
キットは2005年7月14日に発売。他のバイオゾイドのキットと同じように駆動ギミックはなく、発光・鳴き声発声ギミックもない。更にカスタマイズパーツやブロックスのパーツを取り付け可能なハードポイントもないため、四肢や口・首・尻尾・コックピットハッチの可動のみが唯一のギミックとなる。首と尻尾は軟質素材、それ以外の部位はプラパーツで成型されており、目や腕部パーツの一部箇所、爪などの彩色は塗装で再現されている。
キットにはパイロットの人間のフィギュアが付属しており、後述のアニメの設定ほど操作性は悪くないと思われる。
また、隊長機のキットも2005年8月31日にハピネットより限定発売されたが、機体色は劇中のような漆黒ではなく、どちらかと言えばガンメタルに近い成型色である。
アニメでの活躍
アニメではザイリンの駆るバイオメガラプトルと共に第1話より登場し、ルージ達の住むミロード村を蹂躙するデビューを飾った。
パイロットとの適合率は最悪で、それを補う為に大半はナンバーという機械兵が操縦している(少なくとも回想シーンでは人が搭乗しており、単機で複数のビームトータスと思われるゾイドを倒している。
全身を覆うライトヘルアーマーは設定上では通常のヘルアーマーよりも防御力は劣るものの、それでもリーオ製以外の兵器は無効化でき、最大出力ならば地面を抉るほどの威力があるビームトータスのビームを至近距離から耐えてみせた他、炎の中でも難なく活動していた(さすがに強力なゾイドの攻撃は効くようでバイオティラノのヘルファイヤー等は効いていた)。
大型ゾイドと互角の性能を持ち、ヘルファイヤーや打撃の一撃だけで大型ゾイドのセイバータイガーを一瞬で倒し、体格差がありすぎるエレファンダーでさえ一対一の勝負ならば互角以上に渡り合い、通常ゾイドとの集団戦にもつれ込んでも問題としない。その装甲と武装で圧倒し、更に設備と材料があれば大量配備できる為、数の暴力で各地を襲撃しては次々と占領地を増やすというディガルドの領土拡大の要因となったバイオゾイドである。
ただし口内を攻撃すれば一撃で倒される欠点もある。
また、占領地では住民の中からバイオゾイドの適合者を探し当てる際に住民に特殊な石版に触れさせてはその光り具合で適合率を測定する方法(因みにザイリンが幼い子供の頃あるいはジーンですらディガルドでの高い社会的地位に就く前から実行しており、それなりに古参のバイオゾイドである模様)を取っているが、その方法は特殊な石版とバイオラプターを繋げてバイオゾイドに搭乗している状況を疑似的に作りだすものであり、ディガルドの主力である当機が適合率の高さ故に使用されていると推測される。
更に彼らを元に飛行タイプのバイオラプターグイが生み出され、バイオメガラプトル等の大型バイオゾイドの量産型が開発された後でも大量配備のしやすさから主力として配備続けられていた。それでもバイオゾイドとしての適合率の低さは改善されていない。
バイオラプターとメガラプトル量産型の一部がディガルド討伐軍に加わったが、バイオラプターに関しては明確に戦闘に参加しているシーンはない。