スペック
機体名 | バーニングライガー |
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英表記 | BURNINGLIGER |
番号 | ZW45 |
所属 | 帝国 |
分類 | ライオン種 |
全長 | 9.2m |
全高 | 3.9m |
全幅 | 9.2m |
重量 | 42.0t |
最高速度 | 215km/h |
搭乗者 | ブレイズ・ジュール大尉、(ゾイドワイルド戦記) |
武装 |
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装備 |
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クラス | M |
動力 | モーター(単4形乾電池×1本) |
発売日 | 2020年10月24日(ZW45、47) |
価格 | 2500円(ZW45)、3500円(ZW47) |
組立時間 | 約-分 |
概要
帝国軍では初のライオン種となる中型ゾイド。
共和国の新型ゾイドに対抗するべく開発された機体で、全身の軽装甲化されたボディーフレームと大きな爪、補助武器として数種の小型重火器を搭載する。頭部にはこれまでの兵器ゾイドから引き続きZ-Oバイザーを装着し、ゾイドが持つ力をライダーのタイミングで引き出すことが可能。
優れた四肢のパワーにより、軽快なステップを使い戦闘を行う。脚の爪であるブロウクローはより大きく改造されており、切り裂き攻撃に加えて重いパンチを繰り出すことも可能。
何よりの特徴として、帝国軍によって開発された『コアのエネルギーを変換し、武器の動力源にするコアドライブシステム』を初めて搭載したゾイドである。背部のレールを介してコアドライブシステムに対応した武装「コアドライブウェポン」を装備することが可能となり、その戦闘能力を高める事ができる。
例として「インパクトガトリング」を搭載した場合は、コアエネルギーを変換したイオン収束弾を発射することで、中距離から強力な砲撃が行える。バーニングライガーの脚力はパワーシリンダーによって強化されているため、インパクトガトリングの重量にも耐えるという。
軽装甲化されたとはいえ地球外由来なのかボディはかなり頑丈なようで、『ゾイドワイルド列伝』ではサイコジェノスピノのサイコジェノソーザーからゼノレックスを庇っている(参考までに述べておくと、『ゾイドワイルドZERO』ではビーストライガーを庇ったトリケラドゴスがジェノスピノのジェノソーザーを食らい横に両断されている)。単に作者がアニメでの描写を踏まえずに描き、設定が食い違った可能性も否めなくはないが。
漫画『ゾイドワイルド2』ではポータルを開いてゾイドを人間の世界へ転送するというゼノレックス同様の能力を持っていた他、なんと人語を話している。
アニメにおいて
アニメ『ゾイドワイルド戦記』では第一話から登場。この時点で複数機の復元が完了しているらしく、劇中では3機登場する。共和国軍のクエイド中佐の発言によれば「地球外のゾイド」をベースにしている模様。
コアドライブウェポンなどの武装は、随伴する輸送艦で装着・換装を行う(アニメではゼノレックスとの互換性については言及されていない)。
第一話では3機のバーニングライガーが登場し、それぞれ
・右肩にA-Z4連ショートレーザーガトリング、左右の後脚にA-Z3連誘導ミサイル
・左右の肩にA-Zレーザーショットガン、左右の後脚にコンパクトイオンスラスター
・右肩にA-Zレーザードリル、左肩にA-Zメガシールド
を搭載していた。
第2話では、復活を遂げたゼログライジスに対応すべく3機ともインパクトガトリングに換装。グライジス・コアを狙った集中砲火により、数秒の間ながらゼログライジスを停止させる成果をあげた。
第3話では、イグニッションブースターとA-Zナイトソードを搭載して、共和国軍のリューク大尉に奪われたスナイプテラを追撃。ブースターで空へ舞い上がり、ナイトソードによる一撃で片翼を切断して戦闘不能にしたが仕留め切れず逃亡を許してしまった。第5話ではナイトソードの鞘にもキャノン砲を装備している。
コアドライブシステムのエネルギーはウェポン以外にも集中させることが可能らしく、5話ではストライクレーザークローよろしくエネルギーを前右脚のブロウクローに蓄えてゼノレックス・シザースへ飛びかかるという芸当も見せていた。
バリエーション
- バーニングライガー レジェンドブルー
ゾイドワイルド列伝「平和をもたらす翼」にて帝国軍のマンジェル大尉の乗機として登場。おそらく共和国に鹵獲・改造されたと思われる。
その名の通り鮮やかな青が特徴(共和国軍が塗装したわけではなく元から青い変異体とのこと)で、よく見るとZ-Oバイザーは外されている。
サイコジェノスピノの攻撃で瀕死の重傷を負ったゼノレックスにゾイド用バイタルチャージャーを運搬して繋ぎ、回復させて再度前線に送る役割を担った。
その後ライジングライガーパンツァーに超長砲身型ロングレンジバスターキャノンを装備させるためポーラ、ハンス機たちと共に再登場した。
名称の由来は初のライオンゾイド「シールドライガー」と考えられ、「バーニングなのに青?」と違和感を持たれそうだが「炎は高温になると青になる」なので矛盾はしていない。
キットが後に限定キャンペーン用として登場。
キットについて
キットは2020年10月24日発売。同時にコアドライブシステムに搭載できる武装「コアドライブウェポン インパクトガトリング」、および武装を同梱したセット商品が販売された。コアドライブシステムに搭載可能な武装は今後も発売されていくとの事。
コアドライブウェポンが別売りであるためか、単体での価格は税抜き2500円。これはワイルドライガーすら下回り、現状ではワイルドシリーズのM型ゾイドで最低価格となっている(ガトリングが同梱されたセット商品は税抜き3500円)。
先述した通り骨格と装甲の区別がないボディとなっており、完全新規造形のゾイドとなる。全身にわたって施された装甲のデティールが非常に細かいのが特徴的。
背部にはコアドライブシステムとして武装を取り付ける部分が用意されているが、武装を取り付けない場合は「バックブースター」というパーツで接続部分を隠しておくことができる。
なお、バックブースターは腰部にも取り付けられるため、武装を取り付ける際も余剰パーツにはならない。
ちなみに顔や脚のアーマーは、2層のパーツを重ねる事で装甲に差し色を加える構造となっている。これにより、耳の内側やシリンダー、バーニアのフィンなどのパーツが色分けされている。
これは今までの『ゾイドワイルド』シリーズのキットでは見られなかった手法であり、今シリーズの大きな特徴となる可能性が高い。
起動すると、上顎を開閉させながら歩行を行う。ワイルドブラストのような追加ギミックは存在しない。
本体の可動において特徴的な部分を挙げるとすれば、肩部のアーマーだろうか。小型格納式ミサイルとソードオフショットガンが搭載された部分は独立したパーツとなっており、前脚の位置によらず一定の高さを保つ。
生き物らしい動きに見えると同時に、「火器の照準をブレさせない」という兵器としての都合も考えられる特徴と言えるだろう。
尻尾はボールジョイント接続となっており、回転も含め自由にポーズがとれる。ボールジョイントの採用は、『ゾイドワイルド』シリーズではソニックバードに続き2例目。
ほかにも下顎の開閉や喉元にあるタテガミの可動、頭部全体の上下と、電動ギミックと連動しない可動箇所が多く、多彩な表情付けが可能。
頭部の可動は上下端にクリックがあり、頭を下ろした状態は「威嚇モード」となる。
コアドライブウェポンは、背面に加えて左右の肩にも搭載できる。モーターから脚に動力を伝えるリンクパーツからZキャップを取り外し、代わりに歯車を取り付けることでウェポンが搭載可能。
これによりモーター動力をコアドライブウェポンに伝えることができるため、なんと最大3基のコアドライブウェポンが装備・連動可能ということになる。
ただし同時発売のインパクトガトリングは、内部機構の都合で右肩での連動ができない。最悪パーツが破損するため注意。
モーターユニットの左右に出た軸を歩行・車輪走行ではない形で用いる、という点も現状ではバーニングライガーのみの特徴である。今後コアドライブシステムを搭載する新ゾイドが登場した際にどうなるか、今後の発表が待たれる。
ちなみに、肩の軸に取り付ける歯車パーツはコアドライブウェポンに同梱されているが、背中に搭載する際は不要なパーツである。この際にも、ライガーのバックブースターなどに取り付ける事で収納が可能となっている。
余剰パーツが出ても失くしにくい形で保管できるように、という徹底した配慮が感じられる仕様である。
(インパクトガトリングの内部にも取り付け可能な部分が存在するが、都度ガトリングを分解しなければならないため手間が掛かる)
一話で取り付けられていたA-Zナイトソード、A-Zメガシールド、A-Zレーザーショットガン、A-Z4連ショートレーザーガトリング×、A-Zレーザードリル、サポートガンポッド、コンパクトイオンスラスター、コンバージョンキャップ、A-Z3連誘導ミサイルは「改造武器ミサイル+レーザーコンバットユニット」という名称でセットで発売。しかしこれらは青く塗装されたどちらかと言うと共和国軍仕様の武装であり、A-Z3連誘導ミサイルがA-Zロングキャノンに変更されその他武装が帝国軍仕様に紅くリカラーされた「改造武器キャノピー+レーザーコンバットユニット」も発売している。その為1話のA-Z3連誘導ミサイル装備個体を再現するにはオメガレックスのそれを流用するか、自分で塗装する必要が出てしまう。
またこのセットのロングキャノンはジェノスピノ、3連誘導ミサイルはオメガレックスと作中の二大破壊竜の特徴武装であるが、これが意識して含まれたものかは不明。
余談
原始ゾイドと同様、ボーンフレームと装甲に分かれていない構造の体を持つ上、ライダーが乗るシート部分も2層の装甲で完全に覆われている。これらの構造やレーザーファングなどの武装名はゾイドシリーズ第2期までの設定に近く、今シリーズでは初となる大きな特徴と言える。
帝国製のライオン型ゾイドとしてはライジャー、ライガーゼロイクス、そしてエナジーライガーから続いて都合4体目となる。
武装の換装が目玉の帝国発ライガーという意味、そして輸送艦内でパーツの外付けで強化する点では帝国がオリジナルのライガーゼロとそのCAS(地味にそのCASと武装コンセプトも近接型、背部ブースターによる高速移動、遠距離攻撃型と一致している)、
更に赤を主体とし特殊なエネルギー互換を利用したガトリングビームを主武装とするのはエナジーライガーに似ている。
また火器の多くを装甲の中に収納しているという設定は、ゾイド初のライオン型ゾイドであるシールドライガーの武装を、同じく武装が格納式で脚部にも武装を持つ帝国側、コアのエネルギーを変換するゾイドとしては、ブラストルタイガーを彷彿とさせる。
ちなみに2000年~2002年の間に小学館出版の「小学四年生」、「小学五年生」で連載されていた漫画『ゾイドバトラー雷牙』において、前半で主人公が使用したゾイドの名称もバーニングライガーである(外見は頭部側面に付いた「雷牙」のデカールがトレードマークの赤いブレードライガー)。
この漫画の作者は帯ひろ志氏で、内容は某作品のゾイド版といったもの。
ちなみにバーニングライガーはコアドライブシステムの一つに「高機動ロケットブースター」があるが、ブレードライガーの形態の一つが着けているアタックブースターのオマージュが高い。
ゾイドワイルドZEROの第45話において、気を失ったランド博士の夢という形でゼログライジスの記憶の一部が描写された際、ライオン種と思しき謎のゾイドが4体、ゼログライジス達に対峙する形で登場している(エンディング後の情報コーナーでも確認できる)。
シルエットのみの登場であったが、全体の形状からファンの間では「あのゾイドはバーニングライガーと同型機ではないか」という推測が上がっていた。またこの説を補強するかのように、ゾイドワイルド戦記第1・2話にてこのバーニングライガーを指して「地球外のゾイドの復元に成功していたとは」という発言もあった。そのため、この時のシーンは実際に戦記シリーズへの伏線・布石として描かれていた可能性も考えられる。
その後第3話にて、「ゼログライジスやゼロファントス以外の地球外ゾイド」と明言されたことで、上述の推測はほぼ当たっていたことが明らかになった。
ちなみにこの推測が正しかった場合、原始ゾイドのネーミングに則るならばバーニングライガーの旧名は「ゼロライガー」といったものになるだろうか。
関連項目
ZOIDS ゾイド ゾイドワイルド ゾイドワイルド戦記 帝国軍(ゾイドワイルドZERO) 兵器ゾイド
グラビティーサイクス・レッズウルフ(レッズタイガー)(刀剣を口に咥えて使うゾイドの例)