スペック
機体名 | スナイプテラ |
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英表記 | SNIPTERA |
番号 | ZW29 |
所属 | 帝国 |
分類 | プテラノドン種 |
骨格分類 | 2足飛行恐竜骨格 |
異名 | 悪魔の翼 |
全長 | 8.9m |
全高 | 4.0m |
重量 | 45.4t |
最高速度 | 538km/h |
発掘地域 | 大陸北東部 山岳地帯 |
IQ | 101 |
兵器解放技名 | 絶対狙撃(アブソルートショット) |
搭乗者 | ギレル中尉、メルビル少尉、帝国軍一般兵(ZERO)、大空イルカ(2) |
ステータス |
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武装 |
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装備 |
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クラス | M |
動力 | モーター |
発売日 | 2019年9月 |
価格 | 3500円 |
組立時間 | - |
概要
空中からの狙撃を得意とする帝国軍のプテラノドン種の中型ゾイド。4足歩行と飛行を使い分けて移動することが可能。従来のプテラノドン種は軽量化された骨格構造により、空気の流れに乗って滑空するように飛行していた。しかし、スナイプテラは帝国軍によってジェットエンジンが装備されて飛行性能が大きく上がった他、細い骨格を補強するように改造が進められている。
飛行時は左右のウイングの内側に装備したフォースバレルガトリングとドラム型ミサイルランチャー、また喉奥に内蔵されたA-Zスナイパーライフルによる攻撃を行う。
兵器解放技は、フォースバレルガトリングとドラム型ミサイルランチャーによる牽制射撃で敵ゾイドの動きを封じた後、A-Zスナイパーライフルで敵ゾイドを空中から仕留める『絶対狙撃(アブソルートショット)』。
アニメ
帝国軍のギレル中尉が駆る機体として第3話「飛べないライオン」より初登場。このギレル機はかつては共和国軍の一個師団を壊滅に追いやったことからライダー共々「赤き死神」として恐れられている。
幾度となくレオのビーストライガーと交戦を繰り返すが、空を飛べるという絶対的アドバンテージを持ってビーストライガーを圧倒し続けている。また、キットのパッケージに記載されているスペックにはない装備として赤外線誘導ミサイルを欺瞞するためのフレアが搭載されており、第3話での演習ではガブリゲーターより放たれたA-Z10連装マニューバミサイルポッドをこれで回避するシーンがある。
アルドリッジ少佐の乗るジェノスピノが暴れた際にはギレルの判断により一時的に共和国軍のディアス中佐に貸し渡され、ジェノスピノの制止に一役買った(下記)。
ちなみにスピーゲルが真帝国軍に属した際にランド博士から与えられたハンターウルフ改もフォースバレルガトリングを装備している(奇しくもこいつも短時間ながら飛行できるよう改造されており、初陣の相手はギレルのスナイプテラであった)。
『ゾイドワイルド戦記』ではバーニングライガーの対戦相手として共和国軍のリューク大尉が奪取したギレル機と同色の機体が登場。イグニッションブースターで突撃してきたバーニングライガーを迎撃しようと絶対狙撃を放つも、逆にA-Zナイトソードで片翼を斬り落とされどうにか撤退した。
バリエーション
単機での適地殲滅を目的とした改造が施された機体。頭部左右にA-Z10連装マニューバミサイルポッドを追加装備、頭頂部のスコープクレストはレーザーガンに換装。ウイング左右の下にA-Z3連誘導ミサイル、対地バズーカを装備。ウイングと脚部には全天候型ハイパワーブースターを装備し、記載はないが脚部先端には飛行時にバランスを保つためか小型ウイングが、ウイング両端にはウイングショーテルらしきブレードが追加装備されている。
飛行速度向上に全身のアーマーも形状変更。同時に深緑色に塗られ、軍用感が増している。拘束キャップも赤橙色に変更されている。
- 名称不明
フォースバレルガトリングをキャノン砲(名称不明)に換装し、全天候型ハイパワーブースターを追加装備したギレル機。
アルドリッジ少佐の乗るジェノスピノ鎮圧のために、ギレルが共和国軍まで飛行し投降、捕虜となりディアス中佐に事情(詳しくはギレルやアルドリッジの記事を参照)を伝えた。
結果、ギレルが捕虜となりスナイプテラも共和国軍が管理下に置いたという体で貸し渡されたディアスが操縦。ジェノスピノへ何度も攻撃を仕掛け兵器解放を連続使用させることで、ジェノスピノのゾイドライダー(パイロット)のアルドリッジの体力を奪わせる作戦を行った。
しかし疲弊したアルドリッジが失神した際に一度ジェノスピノの操縦システムもシャットダウンしたせいか、ジェノスピノが自我を取り戻し暴走すると想定外の事態が発生。
その後もディアスが引き続き乗り、安全な廃墟外へジェノスピノを誘導しレオのライジングライガーらのジェノスピノ鎮圧作戦への布石を打った。
- スナイプテラ インペリアルガード
メルビル専用機。
青い装甲に白いラインがある特殊カラーの個体で、口内部のA-Zスナイパーライフルは取り外されているため兵器解放は使用できない。
その代わりに上司のランド博士専用のシートスペースが設けられており、それにより博士はガノンタスやバズートル、かつてのゾイドシリーズ第2期までのほとんどのゾイドのように頭部の中に搭乗する格好になっている(これにより分類からある翼竜型ゾイドに近い搭乗の仕方となる)。
またメルビル専用以外にも同様の改造をされた個体が複数存在し、囚われの身になったフィオナとジーンの救出時にレオとギレルの両名が使用した事がある。
名称は下記の「ゾイドワイルド列伝」シリーズでの商品化の際に判明した。
ちなみに列伝でのエピソードによると、本来はA-Zスナイパーライフルを装備された量産機だったのだが、とある事件を機にマシンブラストユニットが破損しスクラップの危機となったところをメルビルの高い操縦技術に目を付けたランドが改良したとのこと。そこからこの仕様での使い道が見出され、量産が決定したと思われる。
キットについて
キットはM型のモーター駆動タイプ。使用する電池は単4乾電池1本。通常時では現実の蝙蝠のように翼を地面につける姿勢を取って歩行するが、飛行形態に変形させると翼を上下に動かしながら胸部のドラム式ミサイルランチャーを車輪代わりにして走行する。
兵器解放ギミックはスコープクレスト(トサカ)を前に倒し、口を開いて中のスナイパーライフルを引き出す事でスナイパーモードへと移行する。
なお、キットとして発売されているスナイプテラは赤いアーマーだが、設定上はブルーグレーのアーマーが一般仕様で、赤いアーマーの個体はエース級ライダーの専用機となっている。後にブルーグレー版のキットがゾイドワイルド列伝シリーズから『スナイプテラ インペリアルガード』という名称で限定販売された。
余談
- 『ゾイドワイルド』における飛行ゾイドとしてはカブター・クワーガに続いて3種類目となり、初の昆虫以外のモチーフ且つモーター駆動のゾイドになる。また、モーター駆動の翼竜モチーフゾイドとしてはストームソーダー以来(偶然か否かシリーズ番号も同じ「29」である)。ちなみに月刊コロコロコミックでは応募で限定カラー版を入手できる。
- 「ゾイドワイルド」シリーズのZ-Oバイザーは原則赤色で統一されているが、スナイプテラは緑色のZ-Oバイザーを採用している。これはスナイプテラのアーマー自体が赤く、同色では紛れてしまうため「バイザーの色を変更する」という措置が取られたものと思われる(実際、パッケージイラストやアニメで確認できる一般兵仕様のスナイプテラとアニメに登場したメルビル少尉機は赤いZ-Oバイザーとなっているほか、後に発売された赤いアーマーを持つゾイド・バーニングライガーも緑色のZ-Oバイザーとなっている)。
- ちなみにこれまで電動およびゼンマイ駆動式の翼竜、鳥類型の飛行ゾイドは数多くリリースされて来たが、その殆どが地面に足をつけて歩行するものばかりだったのに対し、このスナイプテラは足を完全に地面から離して走行する事もできるというゾイドシリーズでも珍しい可動スタイルなのが最大の特徴。他にこれと同じ動きをするゾイドといえばせいぜい最初期に出たペガサロス(と海外限定のグラビティープテラ)くらいである。
- 骨格は恐竜骨格系に分類されるが、現実の翼竜は恐竜には分類されない。
関連タグ
ゾイド ゾイドワイルドZERO 兵器ゾイド 帝国軍(ゾイドワイルドZERO) 翼竜 プテラノドン
ガンスナイパー:同じく「狙撃手」の名を冠し、詳細名称こそ違うが「AZスナイパーライフル」という名前の似た装備を搭載しているゾイド。ただしこちらはヴェロキラプトル。