スペック
機体名 | ライジングライガー |
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英表記 | RISING LIGER |
番号 | ZW36 |
所属 | 共和国 |
分類 | ライオン種 |
骨格分類 | 4足獣骨格 |
異名 | 金色の武装獅子王 |
全長 | 8.7m |
全高 | 4.5m |
重量 | 53.5t |
最高速度 | 225km/h |
発掘地域 | 不明 |
IQ | 107 |
進化解放技名(第1段階) | ライジングガンスラッシュ |
〃 (第2段階) | ライジングバーストブレイク |
搭乗者 | レオ・コンラッド(ゾイドワイルドZERO)/獣機カイ(ゾイドワイルド2) |
ステータス |
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武装 |
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装備 |
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クラス | M |
動力 | モーター |
発売日 | 2020年1月25日 |
価格 | 4000円(税抜) |
組立時間 | 約40分 |
概要
ビーストライガーを武装強化したライオン種ゾイド。
防御力を高めるべく光学兵器を防ぐコーティングが施された金色の装甲「ライジングアーマー」が特徴で、ライオン種ゾイドの特長である背中の「タテガミクロー」の代わりに「A-Zタテガミショット&A-Zタテガミブレード」・「A-Z機関砲」・「インパクトリボルバー」を搭載した「ライジングユニット」に換装する事で攻撃力が劇的に強化された。ガトリングフォックス同様人間の手で改造された進化ゾイドである(ただし、アニメ版を除く)。
遠距離では実弾砲A-Zタテガミショット(アニメでは「ロングライフル」という名称)とA-Z機関砲、近距離ではA-Zタテガミブレードとライジングクローで攻撃する事ができ、更にA-Zタテガミブレードはインパクトリボルバーを利用して超強力な斬撃を放つ事が可能。アニメや『ゾイドバトルカードハンター』の演出から、リボルバーの回転と共に発生する爆発力によってタテガミブレードを突き出すパイルバンカーのような構造となっているようだ。
総じて、「3本の爪で切り裂く」ビーストライガーに対して「斬撃に加えて刃で突き刺す」スタイル。
更にアニメ第16話で行われた共和国軍でのバーチャルシミュレーションでは「ヘビーテイル」の尖端をハンマーとして用いてキャノンブルを吹っ飛ばすシーンがあり、アイセルはこのヘビーテイルを「背面の武装との重量バランスを取る為に重装甲化された」と分析している。
パワーアップ前のビーストライガーと比較すると、重量増加によって最高速度が僅かに10km/hほど低下した以外は、アタック・ディフェンス・ワイルドブラストの数値が上昇(それ以外は同レベル)。追加武装無しで遠距離攻撃も可能である為、ほぼ上位互換と言えるゾイドに強化されている。
またライジングアーマーと放熱フィンのお陰である程度の熱なら耐えることができ、ジェノスピノの火炎放射器を真っ向から浴びてもしばらくは耐えており、下記のバーチャルシミュレーションの温度上昇実験でも放熱してしのいでいた。
挙げ句にはラスボスのゾイド殺しというべき最凶の必殺技を真正面から受けても(多少アーマーがパージされてしまったとはいえ)フィンからエネルギーを放出して逆に突っ込んでいった。
前作のワイルドライガーの強化形態というべき「覚醒ワイルドライガー」のスペックと比較すると、スピードこそ負けているがワイルドブラストとアタックは同等、それ以外の数値は上回っている。
進化解放時は、ビーストライガーと同様に頭部のライジングフリルが逆立ち、側面の放熱フィンから余剰熱を発しながらライジングユニットのA-Zタテガミショットを前方に向ける。ビーストライガー同様進化解放技が2種類存在しており、第1段階の進化解放技は銃剣型のA-Zタテガミショットによる遠距離攻撃『ライジングガンスラッシュ』(刃部分を突き刺して撃てるかは不明)。
第2段階の進化解放技はA-Zタテガミショットに収納されていたA-Zタテガミブレードを展開、インパクトリボルバーの爆発力を利用し、ブレードから繰り出す強力な一撃で敵を一閃する『ライジングバーストブレイク』となっている。
遠距離攻撃が使える都合か、同じ第1段階の攻撃でもビーストライガーの「ビースト・オブ・クロー」に比べてアニメではそこそこ使用されている。
活躍
ゾイドワイルドZERO
ジェノスピノとの戦いで瀕死の重傷を負ったビーストライガーは、共和国軍の「都市要塞モザイク」の地下に埋まっていた『リジェネレーションキューブ』の端末の光から生成された(と思われる)パイプがいくつもついた石のコンテナの中でしばし眠りについた後、アーリータイプより装甲などが少ない状態で復活。武装や装甲は先の戦いで全損してしまったため、あり合わせの武装を搭載しての出撃となったが、ジェノスピノ追撃の際に遭遇したドライパンサーとの戦闘中、進化解放の発動と同時にライジングライガーへと文字通りの進化を果たし、ライジングガンスラッシュでドライパンサーを撃破した。
続く対ジェノスピノ戦では体格差など関係なく互角に渡り合い、逆にジェノスピノの攻撃を全て回避しながら攻撃を加えるなどしてジェノスピノを翻弄、最後は仲間達との連携の末に廃墟が立ち並ぶスチールエリアのトラップポイントに追いつめ、仲間達とそのゾイドが根元を崩した上でギレル中尉の駆るキャタルガが倒した廃ビルの根元をライジングガンスラッシュで通路を開けながら進み、壁から飛び出し足場にしてのライジングバーストブレイクでゾイドコアを貫き沈黙させた。
共和国におけるバーチャルシミュレーションでもキャノンブル、バズートル、スティレイザーといった帝国軍の主力の兵器ゾイドに対して単体での圧倒的アドバンテージを示しており、共和国の軍人達を改めて驚愕させた。
一方、装甲が施されていないボーン部分の強度は進化前と然程変わらないようで、ドライパンサーにボーン部分を直接攻撃されて窮地に陥ったことも。
面制圧力も飛び抜けてはおらず、戦術と徒党を組んで襲ってくる軍勢相手には、切り返せずそのまま押し込まれてしまう事もある。
背面の武装が銃剣型であるから、アニメ版のライジングガンスラッシュは刃で相手を切り裂く近距離型と、実弾を連射する遠距離型の2種類が披露されている(他媒体でも同様の攻撃はできると思われる)。
Nintendo Switchソフト『ゾイドワイルド インフィニティブラスト』
クエスト3章の「実験その6 〜ライオン種ゾイドの観察2〜」にて、謎の敵組織「ゼクター」が共和国軍に届けられるはずだったビーストライガーを奪取し、「綺麗に飾り付けて(強化改造をして)洗脳した状態でお返しする」形で登場した。
主人公とその相棒ゾイドとの戦闘の末正気に戻り、奪還され新たな戦力となる。
当然プレイアブルキャラクターでもある(上記のクエストをクリアすると解禁される)。
ワイルドアクションで使用できるA-Zタテガミショットは通常時だと3発一直線に発射するが、エヴォブラスト発動中は5発周囲にばら撒くように放たれる。デフォルトで遠距離攻撃を使用できるゾイドは少なくはないが、恐らく実装されているゾイドのデフォルト攻撃で一番の連射数(ワイルドアクションで連射できるタイプはガノンタスがいるが、あちらは通常時で3発、ワイルドブラストで6発と任意に放てる反面1度に1発ずつしか放てないのに対し、こちらは1度の操作で連射される)。ただし発射速度が緩やかなため、通常時の場合は避けられる可能性もあるため注意。
たいてい相手からの攻撃が来るとキャンセルさせられてしまうワイルドアクションの中で数少ない比較的、キャンセルがされにくいアクションである(ちなみにA-Z機関砲は強こうげき2コンボで放たれる)。
ボス戦には全ゾイドのうち3番目にステータスが高い上、前述の通り遠距離攻撃が強いためうってつけ(特にクエスト4章「信念と答え」のゼログライジス戦)。ロングレンジバスターキャノンと相性が良く、換装型荷電粒子砲を初めとする遠距離武器を複数装備して挑むのが良いだろう。
ただしワイルドアクションからタテガミショットを外しては元も子もないので注意。
ファイナルブラストはタテガミショットを連射(ライジングガンスラッシュ?)して続けざまにライジングバーストブレイクでとどめを刺す。
この際インパクトリボルバーの回転モーションも入るが、原点とは違いリボルバーは内側に向かって回転している。
他、下記のライジングライガーIBも登場する。
また、モデリングミスなのか横腹の骨格が金色になっている(少なくとも本作以外では確認できない)。
ちなみにこのゲーム内では実装された武器の3ランクの中で最も強力かつ希少な「EX武器」が登場するのだが、前日譚のエピソード0でブルーノが「ライジングライガーと同じ装甲が素材に使われてたりするって言えばわかるだろ?」と発言しており、ライジングアーマーないしは同様のコーティングが施されていると思われる。
それを表すかのように、EX武器は全て黒をベースにメタリックゴールドで統一されている。
立体物だと「インフィニティコロシアム」の景品でもらえる「ロングレンジバスターキャノンEX」がガチの金メッキになっている(現状立体化されているEX武器はこれのみ)。
バリエーション
ライジングライガーIB
『インフィニティブラスト』の限定版に、ロングレンジバスターキャノンと共に付属するリカラー品。
ゲーム内では「はっくつ」を選ぶと1日1枚だけパネルが開かれるので、そのパネルを全て開くと入手可能。
その装甲には今作の舞台である「アダマン領域」で発見された特殊金属「アダマントブルー」が採用されている。
ステータスは通常のライジングライガーより全て一段階上となっている。もちろん改造も可能。
クエストでも第4章にて登場。「インフィニティ」という名で計画が進められていることが仄めかされていた。
そして同章「可能性の青!インフィニティブルー」にてジェノスピノとの戦闘で主人公の戦力の助っ人としてキット同様ロングレンジバスターキャノンを装着した状態で投入され、操作して戦闘に入る流れになる。
追加武装はそのロングレンジバスターキャノンのみである上ワイルドアクションが固定なので、プレイヤーによっては若干操作が難しいかもしれない。また、「ACE」も同様であるため注意
ライジングライガールビー
『ゾイドワイルド バトルカードハンター』3体目の秘宝ゾイド。
野生の闘志と兵器のエネルギーをひしひしと感じさせるレッドクリアカラーの機体。
獣神サンダー・ライガー
同名の元覆面レスラー兼プロレス解説者とまさかのコラボ。
『世界の獣神』とも呼ばれる突然変異種。
覆面のカラーリングを再現した、機械としてはサイケ過ぎる機体色がやたら目立つ。
A-Zタテガミブレードに「A-Zサンダーソード」、必殺技に「サンダーファイナルスラッシュ」という異名を名付ける研究者もいるらしい・・・。
重武装仕様
前脚にA-Z対空4連装砲、後脚にはA-Zインパクトキャノン、背部のライジングユニットにはA-Z対空速射砲を増設し、機動性を犠牲に火力の増強を図った改造プラン。
腰部に搭載された全天候型ハイパワーブースターで加速力を補うことで火力と機動性を両立させるという計画であった。
飛行試作機
帝国軍の飛行ゾイドを迎撃すべく考案された改造プラン。機体カラーはグレーとなりライジングユニットは背部に翼とエンジンを備えたフライトユニットに換装され、ライダーの搭乗スペースもキャノピーで覆われている。
重量軽減のために装甲も極限まで軽量化されているため、防御力は改造前よりも低下、フライトユニットの推進力や航続距離にも課題を残す結果となったが、実戦配備が決まれば「ゾイドの開発・運用史における革命、ひいては共和国軍の希望となり得る」と目されている。
ライジングライガーパンツァー
ゾイドワイルド戦記の続編ストーリー「ゾイドワイルド列伝」に登場する、
タカラトミーモール限定の亜種。
リンク先を参照。
ライジングライガー 40TH
ゾイド40周年特別カラー。
ゼログライジスが封印された後の世界で、ゾイドの技術研究や、ゼログライジス復活を狙う勢力の迎撃・制圧、移民への各種物資運搬・供給を目的に結成された精鋭・特殊部隊『40 TROOPERS OF HORIZON(通称40TH)』の小隊リーダーを担う。
その青き外装は「大地に平穏な青い空が続くように」という意味、そして人々の願いが込められている。
ライガー・ジ・アーサー
銀色の装甲に、大きな槍やクローガード等が装備された機体。リンク先参照。
キットについて
骨格こそビーストライガーのそれを流用しているが、目玉のライジングユニットを初めとする各パーツの殆どは新規造形されており、ライジングフリルやライジングアーマーは金色の成型色の上に光沢のある金の塗装が施されている。
また、キャップの形状もタイヤのような点対称の模様をもつ物へと変更されている(このキャップはソニックバードにも採用されている)。
アクションは、通常歩行を開始してから数秒後にA-Zタテガミショットが前方に展開して連続で振りかざす動作を行い、それに連動してA-Z機関砲のリコイル、インパクトリボルバーの回転が加わる。更にA-Zタテガミショットを数回振りかざすとA-Zタテガミブレードが展開し、前述のアクションを繰り返しながら歩行する。
余談
キットとアニメではパワーアップの経緯が全く異なっており、
キット版が純粋な改造による人為的な強化であるのに対し、アニメ版では(リジェネレーションキューブの影響もあれど)ライガーの「強くなりたい」という想いとレオの「ライガーを信じる」という想いが一つとなった事で進化するという、『ゾイド-ZOIDS-』において「エボリューション・コクーン」を経て進化したブレードライガーのような超常現象的な強化という違いがある。
そもそもビーストライガーが宿敵の攻撃によって大破・事実上の死亡を迎えた後「繭」に当たる石のコンテナの中で復活・再生しライジングライガーになったわけだが、
ブレードライガーも、宿敵の攻撃によって死亡したシールドライガーが、エボリューション・コクーンの中で再生・進化して誕生した存在である。
奇しくも、シールドライガーに致命傷を負わせたゾイドは、モチーフは違うが「ジェノ」繋がりである。
コーティングの施された外装や背部の銃剣型ブレードなど『ゾイドジェネシス』に登場した「ムラサメライガー」を彷彿とさせるようなゾイドになっているのが特徴。
(ただしあちらは腰を覆うリングに刀がついており、基部の銃口は目立ちにくい)
ブレードライガーも銃口と剣が一体化しているが、厳密には刀身の背中側に銃口が付いている形。
また銃剣とは別に銃砲類を装備している、下記の最終回では似たような方法でラスボスを撃破しているという点もある。
「速度を犠牲にして攻撃力を強化した」という点においては、そのムラサメの進化形態である「ムゲンライガー」と同じである。
かつて、ハヤテライガーやムゲンライガーが開発段階にあった際に、武装や全体のコンセプトがライジングライガーに非常に近いデザインが複数描かれていた。
これに関連しているのかは不明だが、バトルカードハンターにてムラサメ・ハヤテ・ムゲンの名を持つ亜種が登場している。
機関砲を固定武装に持つライガータイプのゾイドは珍しく、搭載する火器も実弾兵器のみという点でも珍しいライガータイプとなる。
(ビクトリーライガーはZiユニゾン後にエネルギー砲を装備する)
アニメにおける再生の様相は上述のブレードライガーと似ているが、戦闘中に形態が変化する点ではムラサメライガーの「エヴォルト」を連想させる。
(ただしあちらは「別の戦闘形態への変化」であり、こちらは進化である)
主人公機かつ本作が「惑星Zi」と過去作の繋がりを示すような作品であるためか、過去シリーズの武器のリメイク版を装備することに定評がある(どちらもオメガレックス戦)。
- グラビティーキャノン
ちなみに『ゾイド-ZOIDS-』では最終回にて上記のブレードライガーがその弾丸となってラスボスにとどめを刺している。
- ロングバスターキャノン
元ネタはゴジュラスMk-Ⅱのロングレンジバスターキャノン。
前者は「惑星Ziの物を再現した物」で、後者は「地球文明の遺産」と、過去作品の存在を匂わせるものとなっている。
ちなみに最終回における「ゼログライジスのZi・ENDを突っ切りグライジス・コアに突入するシーン」は、
『ゾイド-ZOIDS-』最終回において、ブレードライガーが上記のグラビティカノンで射出された勢いで「オリジナルデスザウラーの荷電粒子砲にEシールドとブレードアタックを使って真っ向から突っ込み、そのまま胸部を貫いて撃破するシーン」を意識していると思われるのだが、
『ゾイドを死亡させ都市を消滅させるほどの光線を真っ向から浴びながら突撃する』という自殺行為に等しい戦法で、ダメージがアーマーが一部剥がれたくらいで済んだのは奇跡以外の何物でもない。
それもあちらとは違いブースターがついてないのに勢いを失うことなくである。
(フォローするとすればレオが復活した際の影響でゾイド因子が活性化しており、突撃時には限界まで因子を高めていたため「『負のゾイド因子』を含んだ砲撃であるZi・ENDを相殺」した事でアーマー破損で済んだのかもしれない)
インフィニティブラストの前日譚漫画では、ビーストライガーと共に複数体存在しているような描写がある。
関連タグ
ゾイド ZOIDS ライオン型ゾイド 進化ゾイド ビーストライガー
ライガーゼロ:恐らく「ライジングライガーパンツァー」の元ネタ。
シーパンツァー:亜種に「パンツァー」の名を冠すゾイド繋がり。