スペック
機体名 | キルサイス |
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英表記 | KILLSCYTHE |
番号 | ZW42 |
所属 | 真帝国 |
分類 | カマキリ種 |
骨格分類 | -骨格 |
異名 | 暗黒の尖兵 |
全長 | 4.2m |
全高 | 3.3m |
重量 | 9.2t |
最高速度 | 175km/h |
発掘地域 | 大陸中央部 森林地帯 |
IQ | 90 |
兵器解放技名 | キルクラッシュ |
搭乗者 | 真帝国軍一般兵士、ジョナサン・シーガル |
ステータス |
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武装 |
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装備 |
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クラス | S |
動力 | ゼンマイ |
発売日 | 2020年5月23日(予定) |
価格 | 1500円 |
組立時間 | 約-分 |
概要
真帝国軍のカマキリ種の兵器ゾイド。
オメガレックスを共和国へスムーズに侵攻させるために導入された、接近戦と集団戦法を得意とするアーミータイプの機体。単体での攻撃力は低いが、集団で攻撃されると大型ゾイドの脅威にもなり得る。
瀕死状態に陥れば、腹部から粘着式の爆弾「タイムボム」を落として自分もろとも敵を破壊する。また自爆攻撃のみならず、アニメでは複数のタイムボムを施設に仕掛けて破壊するシーンもあった。
兵器解放発動時はシールドウイングを広げ、その先端からチェーンソーナイフが展開する。兵器解放技は電磁サイスとチェーンソーナイフを駆使して敵を切りつける『キルクラッシュ』。
隊長機の命令で一斉に兵器開放し、敵に纏わりついて装甲をボロボロに切り裂く戦法をとる。
アニメ
『ゾイドワイルドZERO』では3クール目以降のOPで先行登場している。シーガルがハンナ・メルビルを新たな皇帝にして擁立した帝国反乱軍=真帝国軍の所属ゾイドで、元々は正規軍(帝国軍)が量産、配備予定だったものとされている。キット版とは異なり、遠距離戦にも対応する為に両ウイングにパワーライフルを一門ずつ装備している(玩具版改造武器ユニットのものより明らかに小さいのはご愛嬌)。
またAMD2連装20mmビーム砲に似た火器を背部に積んでいる機体も確認できる。
反乱軍では有人型と無人型の二種を用意し、有人機が無人機を遠隔制御する機能を組み込む事で、実質2倍の数を実働戦力として運用。それにより、人員不足の問題が解決されている。
シーガルが乗るリーダー機は装甲色が黄色である他、目から電波を発する事で、メルビルの耐Bスーツに仕込まれた拘束ユニットを作動させる事が可能。
第33話では全身のカラーリングが砂色に塗装された砂漠戦仕様が登場。砂の中から飛び出して奇襲するシーンも見られた。
ジャミンガを操る新たな勢力が出現してからは真帝国軍は事実上の協力関係となり、勢力下に置かれたキルサイスが多数登場(洗脳されたゾイドの共通点としてZ-Oバイザーが紫色に発光している)。電波で他のゾイドを操るなど、厄介な相手としてたびたび立ちはだかった。
また、後にガトリングフォックスと同等の光学迷彩機能を搭載した機体も登場。いわゆる初見殺しの戦法まで獲得した事で、武装だけ見れば既に量産機の域を超えつつあるように思える。
続編『ゾイドワイルド戦記』では正式に帝国軍の戦力として取り入れられたようで、完成秒読み段階のゼノレックスを破壊するべく複数機がドックへ差し向けられるシーンがあった。
しかし、完成したゼノレックスには叶わず秘められた力が発動したことで呆気なくボコボコにされた。
キットについて
シリーズ全体ではジェノスピノ、小型ゾイドとしては実にスパイデス以来となる完全新規造形のゾイド。新規造形の小型ゾイドは第2シーズンで初となる。
「オメガレックスのサポートゾイド」と言う立ち位置から、骨格・装甲・バイザー・キャップは全てオメガレックスと同じ色。ただし装甲にオメガレックス程の光沢はなく、他のゾイドと似た質感である。ゼンマイの竜頭は腹部に取り付けられた爆弾「タイムボム」となっている。
通常形態では電磁サイスを上下に振り、体を左右に揺らしながら歩行する。兵器解放形態ではシールドウイングとウイングに内蔵されていたチェーンソーナイフを展開して同様に歩行する。ギミックの変化はないがパーツの展開によって体の揺れが大きくなり、なかなか威圧感を感じさせる。
また、地味な特徴ながら頭部の向きを手動で変えることが出来る(上下方向のみ)。『ゾイドワイルド』シリーズにおいては、頭部は固定されているか歩行に合わせて決まった動き(左右・上下の首振り、口の開閉など)をするだけものが殆ど。
過去作を含めてみても、ギミックに関係なく頭部全体の向きを自由に表情づけ出来るのはドスゴドスくらいである。
ただし「頭の一部に表情が付けられる」という点で見ると該当者が多い。
・口の開閉……ガノンタス、グラキオサウルス、バズートル、ジェノスピノ(ジェノスピノは口を開閉するか開けたままにするかの選択式)
・角や牙等の向きが可変…トリケラドゴス、キャタルガ、キャノンブル、スティレイザー、ゼロファントス
・本能開放ギミックの応用で頭や口、角などを動かせる…ラプトール、ナックルコング、グソック、ディロフォス、パキケドス、ラプトリア、スナイプテラ
など。
余談
『ゾイドワイルド』シリーズでは初のS型兵器ゾイドとなる。ちなみに改造によって装備された兵器が幾つか存在するが、兵器ゾイドでは珍しく兵器化で取り付けられたと思しき重火器は装備していない(タイムボムは小型肉食恐竜種ゾイドのように野生体の頃から存在していた可能性がある)。兵器解放技も接近戦特化である為、目の形状以外は『ゾイドワイルド』シリーズ第1期のゾイドの大半に近い雰囲気を持つ。
先述のとおり、アニメでは両ウイングにパワーライフルが追加されているが、劇中の兵器ゾイドはキットと同様の装備を基本とするものが殆ど。兵器ゾイドの中でキット版に無い装備が基本兵装として搭載されている機体は、現状一部の例外を除きキルサイスのみである。
(リュック隊長が搭乗するキャノンブルのように追加武装された個体や、兵器ゾイド化されてA-Z対空速射砲を装備したスコーピア、ギルラプターなどの例は存在する)
公式の紹介動画内での「開発秘話」にて、カマキリの幼虫が卵嚢から大量に出てくるシーンのように「大群で攻めてくるゾイド」として開発されたと語られている。
また、カマキリの腹部から湧いて出るハリガネムシ(閲覧注意)のように、「瀕死になったときに起こす行動」として腹部に取り付けるタイムボムが開発されたとのこと。タイムボムの設定はラプトールの持つオーバルボムと似通っており、量産機ならではの自爆攻撃と言えよう。
なお、開発初期ではバイザーはオメガレックスと似た細いゴーグル型で、またウイングには牽制用の銃が内蔵されていた。そこから「より近接戦に特化し、仲間との連携も行う恐ろしいゾイド」として今のようなデザインと設定に変更したと公表されている。
ちなみに機体名「キルサイス」は意訳すると「殺人鎌」となり、上記設定に似合った凶悪な印象を与える。
尚、キルサイス以降のゾイドワイルドシリーズのゾイドは、今後発売予定のものを含めても骨格と装甲の区別がないゾイドか既出ゾイドのカスタム・リカラーしかいない。そのため現時点では最後の新規造形の骨格を持つゾイドとなる。
関連タグ
ゾイド ZOIDS 帝国軍(ゾイドワイルドZERO) ゾイドワイルド 兵器ゾイド
スパイカー ドントレス ディマンティス:カマキリがモチーフとなるゾイドの先輩群。どのゾイドも小型に分類され、中でもディマンティスとは集団戦を得意とするという共通点がある。
レブラプター:小型肉食恐竜がモチーフだが、刃状の武器をメインウェポンとする近接戦特化型の小型ゾイドで、なおかつ集団であれば巨大ゾイドを倒す事もできるという共通点があり、更にアニメ版ではキット版にはない火器を装備している点も共通している。
バッフェ:有人型と無人型の二種が存在する悪役側の量産型。