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概要編集

CV:朴璐美

頭部の両側にヘアバンドを付けた紫髪の女性。選民思想の強いテロリスト集団のリーダーで、デニス・ニールソンアリア・ジュマを含めた5人の部下と共に、サリーボーマン博士が乗っていた科学船を襲うが、ボーマン博士により科学船のコースを変更され、本来到着する予定よりも70年前(作中では100年前)の地球に不時着した。


だが、不時着の際に船内のリジェネレーションキューブの端末が地球各地に拡散し暴走、自然発生したゾイドによる破壊、端末が起こした地殻変動による大災害ゾイドクライシスが起こり、地球は事実上滅亡。その元凶こそが彼女である。


残された地球文明の資料によると、100年以上の年月が経っている点や、科学船の損傷具合から死亡したと推測されたが(アイセルには「自業自得」と断じられた)、仮に生存できていたとしても作中では100年以上前の人物になる為、「『運よく機能していたコールドスリープ装置で休眠』でもしない限り、既に死亡している」と言う見解となったが……。



ネタバレ注意編集

ジョナサン・シーガル率いる真帝国の反乱からしばらくして、謎のゾウ種ゾイドによる各地の共和国、帝国への攻撃、真帝国と結託した知能のあるジャミンガ達の出現、真帝国から離反したフランク・ランドを操る謎の存在といった一連の事件の黒幕として暗躍していた事が判明する。


科学船を略奪した後、自分達だけで地球に向かうもワープ中のトラブルにより船は予定よりも遥か過去の地球に到達、そこで作動してしまったキューブの制御に失敗し、そのキューブに仲間と共に吸収される形で消滅してしまう。


しかし彼女の意識は消えず自身の肉体が巨大キューブと融合した結果、顔は当時の面影を残しているものの、頭髪は逆巻きに生え、装甲のように硬化した額の中心に3つの緑色の結晶が形成され、頬骨は襞のように盛り上がり、耳殻は上向きに異常に伸びると言う不気味な相貌となっている(声もエフェクトが掛かっている)。更に首から下の体全体は溶融した金属を寄せ集め、どうにか『人間の女性』のように整えているに過ぎないと、その姿形は人間だった頃の原形を留めていない。

テレパシーや口からの音波でジャミンガを操る、物を破壊する、相手の聴覚を直接攻撃する等、見た目通りの化け物じみた能力を有している。


船が地球に不時着した後は誤作動したキューブの端末によって誕生したゾイドを暴走させて、ゾイドクライシスを引き起こし地球を一度は滅ぼした。それから100年近くは休眠していたが、ランドの持つ負のゾイド因子がキューブを起動させた事で復活する。


この時点ではまだ不完全な状態で、かつての部下に操らせたジャミンガと謎のゾウ種ゾイド=ゼロファントスを使って邪魔となる共和国軍と帝国軍の基地を破壊していった。更にランドの秘めるゾイド因子が自身の復活を促すとし、そのランドを無意識の内にキューブのある場所へと導いて彼が5個目のキューブを起動させた際に自身の下へと招き寄せる。以後はランドを一応の同志ないしは自身の依代として受け入れ、彼をゾイドライダーとして超古代巨大ゾイド・ゼログライジスを復活させた。


この頃に至るとキューブから分離しての活動(及び鉄骨からの分身生成)が可能になるが、人間の姿を保ち続けているデニスとは違いキューブから離れてもかつての姿に戻る事はない。

協力関係にあった真帝国基地に侵入すると「強いゾイドこそ地球を支配するに相応しい種であり、脆弱な人間は滅ぶべき」と言う非情な思想を宣誓し、シーガル達に同盟の破棄を通告。人類の存続に関して交渉を求めたシーガルの話も突っぱねて、本格的に地球改造計画を実行に移した。


過去にはレオの父ジョシュアとも接触していたらしく、最初は彼を利用してゼログライジスを蘇らせようと企んでいたが、ジョシュアがそれを拒否した為、彼を金属のような塊に封じ込めて仮死状態に追いやってしまっている。


また、ボーマン博士によると「全てのリジェネレーションキューブを正常に作動させるとキューブが彼女を“異物”と認識し排除される(要約)」と推測している。


後にキューブを囮にした作戦で1度その所在を突き止められ、そこでレオと邂逅。ジョシュアの時と同じように彼を仲間に引き込もうとしたが、レオはそれを拒絶して自身に挑みかかってきた為、彼を金属の触手で捕らえて父と同じ姿に変えてしまった。


それからもランド及びゼログライジスを誘導し続け、ゼログライジスそのものが端末の1つとして機能する場所に到着すると、彼女もキューブ本体と共に地表に姿を現し、全ての端末のシステムを書き換えて、地球の完全金属化を完了させようとする。


だが、奇跡の復活を遂げたレオとライジングライガーの活躍によりゼログライジスはランド諸共滅ぼされ、同時に全てのリジェネレーションキューブの機能が正常化した事で、ボーマン博士の推測通りにイレクトラは断末魔を上げながら融合したキューブから排除されて消滅。ランド博士とゼログライジスを用いたイレクトラの狂気の計画は、レオを初めとした『地球を守りたい』人達の思いにより未然に防がれた。


とはいえ、彼女が引き起こした災厄により全ての端末が正常に起動した後も結局はZiフォーミングは不完全に終わり、地球は崩壊こそ免れたものの地上の環境は殆ど改善されないままである等、彼女が残した爪痕は深かった。



余談編集

彼女の野望とされる『地球をゾイドの星にする』思想に至った経緯が、劇中では一切示されていない。これはCOVID-19による制作体制の変更でそれを示すエピソードが用意出来なくなったのか、最初から絶対的な敵として設定された為、そもそも詳細がないのどちらかと思われる。


「元は純粋な人間で別の物と融合して金属化しており、行動が取れない故配下の人間に指示を出し暗躍する」ポジションと動向は歴代ゾイド作品でいうとダークカイザーとなったギュンター・プロイツェンを彷彿とさせる(身体各部にある六角形の結晶など近しい要素が見受けられる)。

奇しくもプロイツェンの中の人は本作でナレーターを務めている。




関連タグ編集

ゾイドワイルドZERO

デニス・ニールソン アリア・ジュマ


ギュンター・プロイツェンヒルツ:金属化した肉体、古の超大型恐竜ゾイドに関連したラスボスという部分が共通している(前者はアニメ版のみ)。

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