概要
『ゾイドワイルドZERO』(及び続編のゾイドワイルド戦記)に登場する軍隊であり、『ゾイドとの共存』を理念にし、帝国軍とは敵対関係にある。イメージカラーは青。
帝国の祖先よりも一年早く地球に到着した事で領土の範囲とゾイドの保有数など純粋な国力は帝国側を上回っているが、かつて共和国に所属していた技術者のフランク・ランドが帝国に寝返ったことで持っているゾイドの性能および種類という点では向こうに大きく差をつけられている。
それでもその確かな国力差からよほどのことがない限り帝国側から仕掛けられることはなく、両国政府の対立も現在の所そこまで深刻なものにはなっていないことから、共和国軍にとっても帝国はあくまで仮想敵に過ぎないという認識なようで、場合によっては帝国軍とも共同戦線を張ることもあったりと両者の国家関係は想像よりも複雑なものとなっている。
政府首都は「ネオヘリック」と呼ばれる天空に浮かぶおそらく入植用の宇宙船を改装したものと思しき半透明の外壁を持つ上層部分とその下に近代的な建造物が立ち並ぶ地上部で構成された大都市で、現在の地球に適応できない第一世代は今だ上層部に留まっているが、第二世代以降の住民の多くは地上で暮らしている。
帝国軍からスパイ容疑をかけられた主人公レオ・コンラッド一行を保護するなど彼らには協力的な姿勢を見せているが、他のゾイドには無い特殊能力を備えたレオのゾイドが帝国に渡る危険性やサリーがボーマンおよびフランクの関係者であることを鑑みてアイセルを付けて常にその動向を注視している。
元帝国将校のシーガルの反乱では向こうが擁するオメガレックスの存在を危険視し、それに対抗するため帝国軍と事実上の連合部隊を結成して共同で反乱軍への対処に当たった。後に出現したゼログライジスが共和国軍の最終迎撃作戦を突破し、共和国首都への到達が確実となると、大統領判断によって首都を地上のニューホープ市に遷都、その後で移民船を再稼働させてそれをゼログライジスに向けて特攻させるという最後の手段を取り、それによりネオヘリックは完全に失われた。
所属する人物
上層部
パイロット
共和国側主人公特殊部隊ブルーブラッド隊
- シシオ・リュウ隊長
- レイカ・リン准尉
- フック・コウ
- タイキ・ラート
関係者
- ジョシュア・コンラッド:一時期所属していたが現時点では行方不明
協力者
- キャロル・シュシュ
『ゾイドワイルド戦記』
- ヴェルター・クエイド中佐
- リューク・ストレイカー大尉
- マンジェル大尉
共和国軍のゾイド
共和国軍が保有するゾイドはコロコロコミックやパンフレットなどでは兵器解放(マシンブラスト)を行使する帝国軍の「兵器ゾイド」に対し、厳しい環境に適応する為に更なる進化を遂げ、進化解放(エヴォブラスト)を行使するこれらのゾイドを「進化ゾイド」と呼んでいる(ただし現時点で該当するのはラプトリアとクワガノス、ソニックバードぐらい)。
帝国軍に対応する為に重火器を装備させるなどある程度改造しているが「ゾイドとの共存」という理念から「Z-Oバイザー」のようなゾイドの意思と命を蔑ろにする道具は用いていない。
配備されているゾイドは前作のフリーダム団やシュプリーム団の相棒だったゾイドも含まれているが、その種類は帝国に比べると遥かに少なく、新型旧型どちらの追加配備も遅れているのか、そもそも行われていないのか単純な軍事力では大きく水をあけられているのが現状であり、空に関してはクワガノスが発見されるまでクワーガとスナイプテラを保有する帝国の方が優勢であった(描写は無いが共和国はカブターを保有していると考えられる)。
進化ゾイド
前作から登場するゾイド
ゾイドワイルド戦記より登場するゾイド
余談
第14話でギャレット准将と共に作戦会議していた共和国軍の将官3人はゾイド-ZOIDS-のドクター・ディ役の園部啓一氏、ゾイド-ZOIDS-のホマレフ宰相役の宇垣秀成氏、ゾイド新世紀/ゼロのベンジャミン役の酒井敬幸氏という過去のゾイドアニメで準レギュラーキャラを演じた声優3人が演じている。
首都の名前および国章もヘリック共和国の紋章に似ているが、この共和国がアニメおよびバトストのヘリック共和国との関係は不明。
関連タグ
同盟組織:合同軍(ゾイドワイルドZERO) 帝国軍(ゾイドワイルドZERO)
人類軍、ARUS:主人公の協力者だが完全な味方ではなく不審な言動をとっている軍事組織という点が共通している。更に言うと主人公は特異体質だが戦場に身を置かれた民間人で軍人ではない設定も似ている。