グソック
ぐそっく
「参るぞ!グソック!我が魂と共に!!」
ダイオウグソクムシ種の攻防一体の小型ゾイド。身体の大部分が2層の頑丈な装甲に覆われており、守備力が高い。発掘場所は海底層が多く、滅多に発見されることがないらしい。
水陸共に群れを成して活動している。本能解放技は身体を球体状に丸め、勢いよく転がりながら体当たりすることで敵ゾイドに傷をつける「撃転棘」(げきてんきょく)。
「跳ね飛ばせ!撃転棘!!」
キットはゼンマイ動作で、脚と背中を連動させながら車輪で走行する。ゼンマイは尾部のヒレ(プリポッド)を使って巻くようになっており、ゼンマイが目立たないよう工夫されている。プリポッドを紛失してもプラスドライバーで代用可能で、これらの特徴はスコーピアやラプトールなどの他のゼンマイ駆動タイプと同様。
本能開放の切り替えは手動で行い、触角であるスパイクロッドをまっすぐに伸ばした上で体全体を丸めると完成する。本能開放後の遊び方はなんと「手で転がす」であり、本能開放前後で動力が変化するユニークなゾイドである。なお、丸まった形にはなっているが、装甲の凹凸のおかげで一直線に転がっていく。
「復元の書」によると本能開放の際ライダーは玉乗りよろしく背中に立って乗るらしく、キットではライダーを取り外すよう指定されている。まあ乗せたままだと引っかかって転がせないし、当然と言えば当然ではあるのだが…
アニメでは第21話で初登場。ムシ仙人とともに廃墟と化したゾイド寺院に住んでいる。本能開放の際は先述の設定と異なり、ムシ仙人は丸まったグソックの中に収まっている。体の小さなムシ仙人ならではの乗り方なのであろう。
本能開放時を除いて直接的な攻撃シーンはなかったものの、全身に張り巡らせたセンサーと360度の視界を誇るモノミルアイ、そして何よりパートナーのムシ仙人の高い技量により、アラシ/ワイルドライガー達の攻撃をやすやすと回避する脅威の機動力を見せた。
Nintendo Switchソフト『ゾイドワイルド_キングオブブラスト』『ゾイドワイルド_インフィニティブラスト』ではワイルドアクション「ダイレクトアタック」「サプライズアタック」で体当たりや仲間の小型グソックを呼び出して変則的な遠距離攻撃を行うことができ(ゲージが溜まりやすいので比較的高頻度で使いやすい)、ファイナルブラスト(必殺技)を放つと4体のグソックを呼び出し、順番に撃転棘を叩き込む「撃転仙千棘」(げきてんせんせんきょく)を放つ。群体ゾイドならではの怒涛の数の量に物を言わせた多段攻撃は必見。
ただし『インフィニティブラスト』では武器が実装されており、遠距離武器を相手が装備していると(操作が不慣れな場合は)簡単に牽制され、ワイルドライガーなど自分より大きなゾイドのワイルドアクションでは簡単に追い詰められてしまうし攻撃も放ちにくいため注意。十分に距離を取って遠距離武器とグソック召喚で対応し、ブラストゲージが溜まったらワイルドブラストで一気に攻めるのが吉だろう(なおワイルドブラスト中は小型グソックを呼び出せなくなる)。
ファイナルブラストで他のゾイドを呼び出す点は、同じSサイズのゾイドのスコーピアと共通である。